テレクラ突撃・千葉・柏編

201311209.jpg 201311210.jpg 今回の舞台は千葉県柏市だ。
関東圏では「東の渋谷」と言われるほどに若者、とりわけギャ ルが多い街として知られている。事実、駅前に降り立つと、そこ かしこで髪の明るい若者達がた むろしているではないか。
この地のテレクラならば若い女性からのコールが鳴ってておかしくないはず…。駅前のテレクラへ入室したはいいが、待てども待てどもなかなか電話が鳴らない。かかってきても暇つぶしのオバサンばかりだ。駅前で見かけたあの若いコたちとテレクラは完全に分断されているらしい。
入室から1時間ほど、1本の電話が鳴った。
「こんにちは〜今日はワリキリで会いたいんですけど〜」
第一声を聞く限りでは、オバサンではなさそうだ。
「ワリキリ、大丈夫ですよ、場所は柏ですか?」
「その前にね、言っておかなきゃならないことがあってね」
「はい」
「私ね、めっちゃめちゃ太ってるんですよ〜」
「そうなんですか。ちなみに、どれくらいですか?」
「渡辺直美ちゃんくらいなんですよ〜。会ってから断られるのも困るし、男性にも申し訳ないから先に言わないとね〜って思ってね」
謙虚なデブだ。ちなみにワリ キリ女による体型ランク付けは、最大級のデブが『渡辺直美』で、その下が『柳原可奈子』、さらに下が『ポチャ』ということにな っている。
つまり彼女は最上級。かなり の破壊力を持った女と見てよい。武者震いがしてきた。
「太ってても大丈夫ですよ。お姉さん、場所はどちらですか?」
「いま松戸住んでるんで〜松戸来れます?」
柏の隣町だ。電車でも10分くらいなものだろう。
「大丈夫ですよ、待ち合わせ場所どうしますか?」
「あ、そのへんはラインで教えるから I  D教えて下さ〜い」
こうして、ラインの I  D交換を済ませ、自称25才のカナさんと会うことになった。ワリキリ 額はホテル代別の1 ・ 5 万円、ルックスを聞いたところ「昔は m  i  s  o  n  o に似てた」らしい。
ラインでのやりとりで、彼女は自らについて色々と注釈をつけてきた。こちらがアポに向かい始めた後だからできる後出しじゃんけんだ。
〈(ラインの)アイコンの顔写真は私じゃないんで〜〉
それじゃあ誰なんだ。
〈自宅から行くから汗かいてるけどごめんね〜〉
意味不明。
〈化粧あんまりしてないけど許してね〜〉してくりゃいいのに。
待ち合わせ場所に指定された松戸駅前の喫煙所に到着し、その旨をラインで送る。
〈喫煙所に着きましたよ〉
〈ごめ〜ん!いまサントロペってパチンコ屋さんのトイレにいるから店の前に来てくれませんかぁ??〉
クソでもひねってるのか?とにかくパチンコ屋の前へ。
そこには口をモグモグさせた巨大な動物が1人立っていた。クイズダービーの篠沢教授が激太りしてヅラをかぶったような生物だ。哀しいけれどたぶんあれだろう。
「こんにちは、お待たせしました」
「どうもスズキさん?」
彼女の額からは汗がダラダラ噴き出している。首を隠すほどの二重アゴフェイスにm  i  s  o n  o の面影はもちろんまったくない。
そしてなぜか彼女の唇の周囲には、白い米粒のようなものがいくつもついている。
「なにか食べてたんですか」
「あ、これティッシュね」
「えっ、ティッシュ食べてたってこと?」
「いやいや、食いしん坊の私でもティッシュはさすがに食べないって〜!」
ならばなぜそんなとこにティッシュの屑がくっついているのか。ホラーだ。
「どうしてティッシュが…」
「ああ、うん、どうでもいいじゃない」
怖っ!   さっきの口モグモグ からして、やっぱり食べてたよ。新種のダイエットだよ。
 ホテルに到着するや、タバコに火をつけながらカナさんが口を開く。
「ホントに、こんなに太ってるのに会ってくれてありがとうございますねぇ〜」
「なんだか、太っていることをしきりに気にしてますよね」
「うん、そりゃね」
「太ったのっていつからなんですか?」
「うーん、仕事辞めてからかな」聞けば、3年前に仕事を辞め  て以来、ずっと実家でニート生活を続けているらしい。同居している母親は恋人の家に入り浸っていて、たまに帰ってくる程度だそうだ。まぁ、なんというか救いようのない生活だ。
「だからね、電気代とかネットとか公共料金の支払いは私がやらなきゃならないわけよ」
「はい」
「だからワリキリしてないとダメなのね。ほら、私、働いてないじゃん?」
ほら、と言われても知らないのだが。
「じゃあ、贅沢はしないんですね」
「うん、全然しない。エンコーんとき以外、ウチ出ないもん」そんな生活が成り立っていることに衝撃を受けた。じっと部屋に籠もって、金がなくなったらエンコー。その金で公共料金を払って、また部屋に籠もる。いったいその暮らしは切実なのか呑気なのか。入室から絶えず吸い続ける彼女のタバコはすでに4本目に突入している。着ているT シャツは汗で濡れ濡れだ。心なしか、部屋が蒸し暑くなってきたような気がするぞ。
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