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【概略・全文は上記記事をお読みください】
なぜ女はキスまで許しておいて逃げるのでしょうか
やがて目の前に小さな公園が現われた。隅っこのベンチであさ黒い肌の外国人らしき男がヒマそうにしている。あんな暗い所でひとりで何やってんだ?
「ハロー。ホワット・アー・ユー・ドゥーイング・ヒア(こんな所で何してるんですか)」
つたない英語で話しかけると、彼は肌の色とは対照的な、真っ白い歯を見せた。
「休憩してます。車の運転、疲れちゃって。あなた誰?」
 流暢な日本語が返ってきた。
「虫象といいます。東京から来たんだけど…」
ワケあって、無一文で旅行していると説明したところ、彼は怪訝な表情を浮かべた。
「え、お金ないのに何で旅行できる? そんなの変じゃない?」
「ワザとお金を置いてきたの。そうすれば誰かが助けてくれるし、仲良くなれるでしょ?」彼は、納得したように「ああ」と言って頷いた。
「コジキですね」
 いちいち説明するのも面倒くさい。この際、コジキでもいいや。
男はラシードと名乗った。来日10年目のインド人で、古着やリサイクル品の売買をナリワイにしているという。
「いま仕入れが終わって、甲府に帰る途中ね。休憩してました」
「日本語うまいね」
「奥さん、日本人だから。そうだ、これ食べる?」
彼がカバンをゴソゴソ漁り、新聞紙の包みを取り出した。中身はカレーと白飯の入ったタッパだ。
インド風ではなく、れっきとした日本のカレーである。
「ありがとう。でもインドカレーじゃないんだね」
「来日してから日本のカレーのファンになっちゃったの」
ふうん、そういうもんですか。何度かインド旅行の経験があったおかげで、会話のネタは尽きることがなかった。
「アナタ、気に入った。一緒に甲府くる?1日だけならウチに泊めてもいいよ」
おっと、いきなり宿を確保できちゃったよ。ラッキー。大月から小一時間ほどで甲府に到着し、ラシードの案内で甲府の観光名所を回ることになった。正直、興味はないが、付き合わないことには家にも泊めてもらえない。しばしの我慢だ。武田信玄関係のあれやこれやを巡ること3時間。すっかり日も暮れてしまった。そろそろ腹も減ってきたことだし、ラシード、そろそろキミの家に行こうぜ。
「そうね。じゃ、行こうか」
駐車場の車に乗りかけたとき、彼のケータイが鳴った。
「ハロー、×♪▲♯♭※」
ヒンズー語(たぶん)でまくし立て、ケータイを切った彼は、さも困ったような顔つきで振り向く。
「仕事で問題が起きた。ちょっと行ってくるからここで待ってて。30分で戻るから」
「オッケー」
インド人の時間感覚はどこか違うのだろうか。2時間ひたすら待ち続けても、ラシードは戻ってこなかった。
時刻は深夜2時過ぎ。日の出までに残された時間はわずかだ。〝巻き〞でいかねば。
「そういえば、彼氏とかっているの?」
「好きな人ならいるけどね」
「どんな人?」
「会社の先輩。でも彼女いるしムリっぽいんだけど」
「ふうん、そっか」
あらぬ方を見つめながら、そっと彼女の手を握る。拒否はない。どころか、握った俺の手に指をスリスリ擦りつけてきた。うお?彼女がポツリと呟く。
「てかさ、私の友だち、どう思う?自分で誘ったくせに、ずっと私を放置だよ? ヒドイよね」
 アランにナンパされてたコのことを怒ってるらしい。実は彼女、俺たちがクラブを出るとき、アランとキスをしていたのだが、七海もそのシーンを目撃していたようだ。ん? てことはキミもしたいの、キスを。軽く抱きよせて唇を重ねる。舌を中にこじ入れると、チロチロと柔らかい舌が出迎えてくれた。た! 最終回になってようやく来た!
そのまま手を胸へ。ほどよい大きさの胸をゆっくりモミモミ。
「はぁ、はぁ…」
 いい吐息だ。もうチンコ、ギンギンっす。生チチも揉んでやれ!
「ゴメン、ここまで!」
「えー、なんで? もっとイチャイチャしようよ」
「無理。いきなりこういうのはやっぱよくないよ」
おいおい、そりゃないよ。さっきまでハアハア言ってたくせに。舌もレロレロしてたくせに。七海ちゃんは怒ったような顔で、ベンチから立ち上がった。
「お店に戻るよ。じゃ」