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リース会社を経営する傍ら、副業として宴会コンパニオンクラブを営んでいる藤井俊夫氏(仮名)である。堅実そうなスーツ、やや荒っぽいながらも快活なその口調は、いかにも営業畑の人間だ。宴会コンパニオンとは、文字どおり、忘年会や新年会などの席に花を添えるオネーチャンのこと。
会社の飲み会などに呼んだ経験のある方もいるだろう。客からの依頼を受け、彼女らを派遣するのが
藤井氏の仕事だ。きっかけは今から1年ほど前。藤井氏は、本業が不調なこともあって、何か良いサイドビジネスはないものかと思案を巡らせていた。
ちょうどそんな折、会社の飲み会でたまたま呼んでみたのが地元のコンパニオン業者だった。
「半分シャレで頼んでみたんですけどね。男犯人の宴会に、3人来てもらったのかな。金は女のコー人につき、2時間1万3千円。でも、飲みながら女の子に話聞いてみると、手取りが7千円って言う
んだよ。単純計算でクラブが6千円ピンハネしてるワケでしよ。こりやオイシイと思ったね。』
さらにコンパニオンクラブは、彼の考える〃成功する商売の3原則〃にもピッタリ当てはまってい
た。すなわち「日銭」「在庫ナシ」「出来高払い」という条件である。
言われてみればそのとおりだが、いくら儲かりそうとはいえ、一般の人間が簡単に始められる仕事な
のだろうか。非合法ならともかく、正規に届け出て営業するのであれば、法律面の制約をクリアするだけでもひと苦労なのでは。風営法ってのはあくまで店舗に女の子がいることが条件らしいんだ。その点、この商売は引っかからない。しかも、人材派遣業の中にもコンパニオンクラブという業種は存在しないそうなんだよ。彼によれば、コンパニオンクラブは”請負業“の括りに入り、特別な許可など不要らしい。結局、やる。やらないは藤井氏の胸一つ。営業上の条件を確認した彼が熟考の下した判断は「勝算アリ」だった。
とりあえず、自宅に電話の専用回線を1本引いたんですよ。さすがに携帯番号だと信用ゼロだし、
電話を携帯に転送できれば、事務所は自宅で十分だと思ったから…っていうか何より、自分に覚悟がつくでしょ。これを無駄にするワケにはいかない、やるからは本気だぞっていう。まあいつも先に行動ありきですから、私の場合開業にあたり、まず着手したのがマーケティングである。藤井氏の地元ではすでに4つのコンパニオン業者が営業していたが、その営業形態を把握すべく、電話帳を索引して(地域によってはコンパニオンクラブは電話帳の1項目となっている)、予約を入れるフリをして電話をかけまくった。
結果、宴会コンパニオンの料金相場は、2時間の宴会でコンパニオンにつき1万4千円〜2万円弱であることが判明。当然、自分の店の料金を決定する上でもこれは無視できない。
「ひとまず平均額でやってみようかって。料金を高くすれば客がついてこないし、安くすればクラブの方に無理がくるじゃない。まあ無難な値段だったらソコソコ仕事がとれるはずだしね」
その結果、落ち着いた料金が2時間1万5千円。クラブの取り分が6千円、コンパニオンの給料は9千円に設定。ちなみに、藤井氏の考えでは、コンパニオンクラブの損益分岐点は5千円なのだそうだ。要するに、クラブの取り分が5千円を割り込めば、採算べースには乗らなくなるということらしい。