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人通りは決して多くない。さっそくバーのキャッチ連中がいると噂の一画へ向かうと…いた。コンビニ前にそれっぽいオバハンたちがたむろしている。こちらに気付いた2人組が、近寄ってきた。
「オニイさん、飲み行かないですか?」
日本語が片言だ。
「オネエさんどこの人?」
出た、怪しい怪しい。なんだか悪そうな顔してるし。値踏みするようにジロジロ見てやると、1人はどこかへ立ち去っていった。
「で、いくらなの?」
「4千円。朝までいていいです。行かないですか?」
「ほんとに?」
「本当に4千円だけ。安いですよ。」
やけに安心を強調するな。逆に不安だ。やっぱボッタクリだな。
「お店どこなの」
場所を訊ねると、女は路地のほうを指さし、オレの腕を組んで歩きだした。路地には小汚いバーピルが並んでいた。エレベータを待っているとき、女がつぶやいた。
「私の友達、オニイさんのこと警察と思って逃げちゃったよ。あなた、そんな感じじゃないのに」
あんたら、警察を避けなきゃいけないようなことしてるわけね。それをぺラペラ喋るって、オレをナメすぎだよね。そこへふと、どこからともなく年輩のオバサンが現れ、あっちの言葉で女に喋りかけた。どうやら、このオバハンが店のママらしい。一番悪いヤシかもしれんな。ママが腕をからめてきた。
「一人ですか?」
「…そうすね」わざとへラヘラしてやると、カモだと思ったか、ママはニタニタしはじめた。そのときだった。突然ママがオレの口に、謎の粒を突っ込んてきた。
「な、何ですか!」
「トウモロコシ。おいしいでしよ?」
ママは、どこに隠し持っていたのか、紫色のトウモロコシを取り出すと、その粒をむしって自ら食べてみせた。大丈夫だから早く飲み込みなさいとでも言わんばかりに。客は一人もいない。
「さっきまで他にもお客さんいたんだけどね。帰っちゃったのよ心配しないで」
そんなふうに取り繕われると余計に怪しい。ママがオレの横に座り、続いてもう2人がテーブルを囲んだ。
「おニイさん、焼酎とウィスキーどっちにする?」
焼酎を頼むと、ジンロが出てきた。女が慣れた手つきで水割りを作る。とにかく連中の動きに注意しなくては。どこでクスリを盛ってくるかわからんしな。でもさすがに最初の一杯目からクスリを入れてくることもないか。オレはちょっとためらったあと、意を決して酒を飲んだ。ヘンな味はしなかった。まだ大丈夫と思っていいのだろうか。おっと、女がグラスの汗を拭いている。何か入れようとしてないだろうな。
水割り三杯目。まだ眠気はないが、連中の様子がだいぶおかしくなってきた。5千円でおっぱいを触らせてあげる、3万でラブホに行ってもいいと、猛烈にアピールしてくるのだ。ママがオレのチンコをつつきながらつぶやく。
「カード持ってるでしよ!あとで下ろせばいいじゃないの」
「……そうですね」
「そうでしよ!オニイさんエッチ好きでしよ。ほら、こんなに大きくなってる」
バカ言うな。オレのちんこはピクリともしてないよ。こりやあ、どう考えてもカタギの店がやることじゃないな。そして4杯目に突入した矢先、恐れていた事態が。トイレに行きたくなったのだ。グラスから目を離すと何をされるかわからない。でも、ションベンも我慢できん。漏れちゃいそう。チクショー!トイレから戻ると、女たちは無表情で待っていた。仕込んだかどうかまでは読み切れない。