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北海道随一の歓楽街、札幌:ススキノ。この街を訪れたことのある人ならわかると思うが、とにかくうっとおしいのが通りに立って声をかけてくるポン引き連中だ。しつこさでは、歌舞伎町より上なんじゃないかと噂されている。実は、オレも半年前までその一味だったのだからデカイことは言えないが、この世界で働いた間はそれなりにエキサイティングな毎日だったように思う。
肝心の仕事内容は至極単純。毎日夕方6時から繁華街に立って、通りがかりの男に声をかけ、雇われている店へ連れていくだけ。立つ場所もショバ割りで細かくきっちり決められている。相手に声をかけるのは信号渡ってからとか、そこの角を曲がったら放さなきゃならない云々。
地元の観光協会の人間になりすまし、声をかける万法だ。
「アナタ今、1人?観光客でしょ。ちょっと注意事項があるから、これだけは聞いてほしいんですよ。××通りは危ないから、安全なところで遊んだ方がいいよ」と、こんなモノ言いで近づいていく。そこで欠かせないのは「飲み屋マップ」や「遊びマップ」などのガイドブックである。もちろん、ボッタクリ店など1軒も載ってないが、要は雰囲気。ソフトなトークで相手を信用させるのが第一だ。中でも、いかにも観光客然とした男どもはいちばん狙い易い。通称「モロ観」と呼ばれるヤシらのことだ。なんたってモロ観は、足元を見れば一発でわかる。
ススキノで痛い目に遭いたくなければ、まずポン引きに耳を貸さないことだ。が、声をかけられなくても偶然ボッタクリ店に入ってしまうことだってあるわけで、これだけは避けたいところだろう。