0068_20190104140530b51.jpg 0069_20190104140531966.jpg 0070_20190104140533961.jpg 0071_20190104140534219.jpg 0072_2019010414053669c.jpg 0073_20190104140537ad6.jpg 0074_20190104140539a92.jpg 0075_20190104140540775.jpg 0076_201901041405427cf.jpg 0077_20190104140543e54.jpgライオンや蛇など猛獣を煮込んだ汁を頭にかけるのが育毛法とされていた。他にも、象のウコを頭に塗りつけたり、ぶつかけたり。古来から、様々な(そして無意味な)育毛法に、我々人類は惑わされ続けてきた。ハゲたらカッラにすればいい。そんな声も昔から根強くある。かなり稼いでいたくせに、どうしてあんなバレバレなカッラをかぶっていたのだろう。もう四世紀だというのに、あれが限界なのか?人類はいまだハゲから逃れることはできないのか…?
いや、待て。そんな自然の摂理に猛然とはむかう企業がある。
リーブ21と、ヘアコンタクトのプロピアである。前者は『生えない髪でもなんとかして生やす』と宣い、後者は『絶対にバレないカッラで髪の悩みを解決する』と断言してはばからない・嘘か誠か、男だったら気にならないわけはない!ということで、この2社の製品とサービスを、それぞれの体験者の談話から、徹底検証してみた。果たして、本当に生えるのか。本当にバレないのか。真相はいかに?あなたのかみ、きっとはえてくる〜和田アキ子が爽やかに歌い上げるCMで有名な大阪発の発毛サロン、リーブ21。毎年一回、発毛日本一コンテストを開催するなど、精力的な活動を続けており、今や知らぬ人はいないだろう。
同社の営業形態は発毛サロンで、定期的な施術、商品の販売、あるいはカウンセラーによるアドバイスなどを通して、客の髪をよみがえらせるというものだ。ほぼ同じ業種として、アデランスなどの育毛サロンがあるが、こちらは『生える』とは断言していない。対し、リーブ21は『つるつばげでも時間をかければ生える』(社長談)、『発毛成功率・8%』(かつての宣伝文句)と豪語している。本当なのか?初日のお試し体験で頭皮の拡大画像を見せられて『ものすごい脂が出ていて、毛穴が脂で詰まっている』と宣告された。
「でも、治りますよ。一緒にがんばりましようってカウンセラーの人に言われて・・・」
草にもすがる思いで、彼女は将来のためにと貯めていた結婚資金をつぎ込み、1年コース(100時間)167万円を契約。これは『生えなかった場合、施術代金のみを返金する』という一部返金の保証がついたコースだった。週1回、サロンで行われた基本的な施術は次のような内容だった。
1空気圧ヘアバンドによる頭皮マッサージ
2育毛剤を塗り、スチームで頭をあたためる
3シャンプーとリンス
4育毛剤を塗り、低周波器で頭皮に弱い電流を流す
5従業員による頭皮のマッサージなかなかの豪華メニューだが、良子さんは言う。
「同じような機材を買わされて、自宅でもやらされる。しかもものすごく手間がかかって、例えばシャンプーひとつとっても手順があるんです。入浴前に空気圧マッサージ、入浴はキャップを被って、ほか半身浴は細分、育毛剤は2回にわけて、それぞれ低周波、高周波の電気器具を使いながらとか。でも、髪が生えるならと、ひたすら頑張りました」
その後、レーザーの照射など様々な施術が加わる一方で、従業員から、カウンセリングや施術のたび『毛母細胞に良い』『体質改善に良い』として、自社製の高額な健毛食品を勧められた。
『活力素』なる吉汁に似た飲み物(8900円)、『髪皇』という名のアミノ酸サプリ(1万4200円)、育毛剤に入れるプラセンタ等々、彼女は言われるまま購入していく。この他、日常の食生活についてもかなり厳しい制約が課された。
「毎日水を2リットル飲めとか、果物は朝食べろとか無数にありますけど、特に酸性食品とアルカリ性食品の二つを1対4の重量比で食べる規則が厳しいんです。リストに基づいてあれを食べろ、これは食べるなと要求されました。それで効果が出てくれれば喜んでやるのですが…」
良子さんはしだいに疑問を持ち始める。
「オペレーター(施術担当者)が毎回違うのも変だなと思いましたね。使い方を聞いても人によってばらばらの答えが返ってくることもありました」結局、いくらサロンに通っても、自宅でホームケアを行っても、彼女の頭髪に効果は現れなかった。
「でも、効果が出ないといえば、言われたモノを買わなかったり、生活指導をこなせなかったこちらのせいになるんです。どんどんストレスが溜まっていきました」
そんな折、良子さんは『ハイバー』なる発毛剤を美容外科の元で受け取るよう勧められる。この発毛剤の正体、実は医薬品『リアップ』(大正製薬)の成分ミノキシジルなのだが、濃度1%以上のミノキシジル溶液は、日本国内で医薬品として許可されていない
(海外では5%といった濃度のものが取引されており、日本でも個人輸入なら入手可)。言うまでもなく、リーブ21は医療施設ではない。未承認薬はもちろん、あらゆる医療用薬物を扱うことは禁じられている。このため医者ルートで処方したのだろうが、それでも問題は多い。
お次はプロピアのヘアコンタクトである。美少女が、腕にくっついた毛をひっぱるあのCMを覚えている方は多いだろう。そう、アレがまさにヘアコン。コピー用紙の3分の1の薄さ、0.03ミリの特殊フィルムに人工毛が埋め込まれている。フィルムの裏側には、身体に害のないという粘着剤が塗られており、これを適当な大きさにカットして、毛を剃って無毛状態にした部分に貼り付けるわけだ。貼り付け後は頭皮と限りなく一体化するので、風や温度も直接肌で感じることができるという。さらに、シャンプー、ヘアカットも思いのまま・カツラでは不可能とされていた短髪も可能。まさに『カツラの時代は終わりました』(パンフレットより)と言うにふさわしい製品といえよう。
しかし、そんなにうまい話があるのか?極薄のフィルムを、毛を剃った部分に貼るというが、髪が生えてきたら剥がれるのではないか?それでも剥がれないような接着剤を使っているなら、肌への影響はないのか?それに、肝心の値段は?
待つこと2カ月。初めの6枚が手元に届く。が、それは高田さんの期待とはまったく異なるものだった。
「付けてみると、明かに毛量が少ないんですよ。サロン体験のヘアコンとは違う、粗末な代物に思えましたね」
遠くから見ると、他の自毛とのバランスが取れていない。傷口以外はしっかりとした毛量を誇っているぶん、その部分だけが異様に目立った。それでも、とりあえず届いた1カ月分を使用してみた。が、持って℃日。長く付けていると、どんどんとヘアコンの毛が抜けてさらに薄くなり始末に負えない。高田さんの場合、貼り付けてるのは毛が生えてこない傷跡部分なのだが、無毛状態でこの状態なら、もし自毛を剃った部分に張り付けたら、下から毛が生えて来るぶん、余計に耐久期間は短くなってしまうのではなかろうか。
「で、ある日、決定的なことが起きまして。近所の子どもにハゲって指摘されたんです。これで完全に見切りを付けました」高田さんはクレームをつけるべく、プロピアに怒鳴り込んだ。と、以下のようなコメントが返ってきた。
『現段階の技術では、毛量をこれ以上増やすことはできない。ただし、もっと毛の密度があるものを開発中なので、いずれそれが出来次第、交換します』
高田さんは、その申し出を断り、残りの金額を返還するよう求める。が、最終的に戻ってきた金額は、半額の16万に過ぎなかった。
『頭にくるのは、あの営業方針互免同絶対にバレない』と、さも完壁なモノのように言うんですよ。でも実際はこの有様です。信用できる企業ではないというのが正直な感想です』その後、高田さんは植毛施術を受け、髪の悩みから解放された。手術費用は23万。ヘアコンより安く上がった。