レポ - 【公式】裏モノJAPAN☆出会い裏技・セフレの作り方
2018/06/04

芸能人がプロデュースする飲食店をグルメレポ

いつだったか、バラエティ番組に和田アキ子がゲストで招かれていた。内容は、彼女のプロデュースする居酒屋「わだ家」に若手タレントを招待するというものだ。若手タレントたちは、次から次と出てくる料理を食べながら「超うまい!」「めつちやうまいつす!」を連呼し、そして和田アキ子はいつもの調子で「そうやろ」と満足そうに目を細めるのだった。
和田アキ子に限った話じゃなく、ここのところ、芸能人が副業として飲食店をプロデュースするケースが非常に目立つ。テレビでもよく前記のような番組を見かける。でもなんだかウサン臭いのだ。あの「ウマイ、ウマイ!」の連発が。若手芸人にとっては超大御所の先輩で、テレビ局にとっては大事なタレント。だから気を造ってヨイショしてるだけで、現実の味はたいしたことないのでは?そんな人間関係のために視聴者をダマしてるなら許さんぞ。
そこで今回、編集部イチのグルメを自認するこの私が、芸能人店の満足度をミュシュランよろしく調査することにした。パートナーは、日刊ゲンダイのコラムや「グルメの嘘』(新潮社刊)などの著書でも知られる辛口グルメ評論家、友里征耶氏だ。一般的な舌を持つ男と、グルメな男。2人の感想を総合すれば、多少の参考になるはずだ。
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六本木通り沿い一等地にあるピルの地下に目的の店はあった。開店当初は2,3時間待ちが当たり前だったようだが、今は行列はない。鉄のドアには、和田アキ子の手をかたどった金色の取っ手が付いていた.握手しながら開ける仕組みのようだ。いかにもな演出である。勝俣あたりがツッコミを入れそうな。中に入ると、今度は通路に和田アキ子の足形が描かれていた。ここは松村がツッコむとこか。冷ややかな視点はここらでひとまず置いておき、テーブル席に着席する。
「ねえなんかいいね〜、そうめつちやいいね〜」
スピーカーから流れるのは和田アキ子の歌声だ。どうやらBGMは彼女と、そのゆかりのアーティスト(レイチャールズなど)の曲らしい。店内はムーディな間接照明で照らされており、テーブル席が
5,6つと、奥にカウンター席、その奥がVIP用のお座敷のようだ。夕方6時別分現在、客は私たちを含め3組だけだ。
「はじまして。ようこそいらっしゃいました」
男性店員が注文を取りに来た。ホストばりに膝をつき、満面に笑みを浮かべている。パラパラとメニューをめくるが、全体的に高い印象はぬぐえない。生ビールが750円、日本酒も1千円以上の吟醸酒が中心で、お惣菜も1千円以上のモノがザラだ。6,700円の品物はほとんどない。とりあえず生ビール2つを注文すると、店員はすぐにお通しと一緒に持ってきた。生はジョッキではなく、グラスビールに毛が生えたサイズである。これは小さすぎでは?友里氏が口を開く。
「西麻布という立地に加えて、和田アキ子のロイヤリティが乗つかってるんでしょうけど・・・に
しても、高いですね。例えば、日本酒なんかは700円くらいから選ばせてくれないと一」まったく同感である。お通しは、烏のささみの和え物と、カボチャの煮付けの二つ小鉢だ。箸をつける。正直うまくはない。ささみはスジばっかりだし、カボチャもパサパサだ。
「見た感じからいって、作り置きのものでしょう。少なくともこの値段の店で出すものではない」
そう言う友里氏もまだこの時点では知らなかった。このお通しは一つ800円、2人で1600円もしたことを。店員に注文を告げると、ほどなく料理が出てきた。まずはこの店のオススメメニュー「寒ブリのお造り(1050円)」である。さっそくいただこう。
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…普通である。一般の居酒屋と比べれば、鮮度は悪くはないが、寿司屋よりは劣るレベルか。良いブリってのはもっと歯ごたえがあり、脂がのっているイメージだが。
「この時期のブリはまだ脂があまりのってないんですよ。うまくなるのはもう少し先です。そういう意味では、寒ブリって表現はどうなんでしょうね」(友里氏)
続けて、和田アキ子の手のひらサイズという「わらじコロッケ(980円)」が来た。ジャガイモではなく黒豆を使った変わりダネだ。これまたごく普通の味だ。黒豆の味はしても、驚きのようなものはない。サイズが大きいぶん、食べ応えはあるのだが。
「お待たせしました〜」
店員が看板メニューの一つである豚しゃぶしゃぶ(一人前2400円)を運んできた。和田アキ子自身、テレビで何度となく紹介している一品だ。豚肉は、特撰霜降り「松阪ポーク」。味付けも浪速風の甘いうどんだしと凝っていて、見るからにウマそうだ。肉』をしやぶしやぶして、パクつと一口。豚肉に甘いタレがよくカラむ。ウマイつちやウマイ。でも、何なんだろうこの違和感は。友里さん、どうです?
「甘過ぎますね。浪速風と言うからには、もっとあっさりしてないと。この味つけだとご飯を食べるにはいいけど、酒を飲むには適しません」
厳しいご意見だ。
「それとこの豚、クズ肉ですよ」
えクズ肉?特撰霜降り松阪ポークって書いてますよ?
「はい。産地の特定はできませんが、豚本来の味がまったく感じられません。肉をカットしてから時間が経ってるので表面が乾燥してる点も、味を落としている原因です」
クズといってもゴミのような肉という意味ではなく、グルメにとってはクズのような肉、といったところか。お会計では、驚いたことにサービス料が付いていた。高級フランス料理じゃあるまいし、これはないんじゃないすか、アッコさん。
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