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「お前さ、ナンネットって知ってる?」
「知らね。出会い系か何か?」
2年前の居酒屋で、友人が教えてくれた。ナンネットはミクシィとよく似た機能をもつアダルト系SNSで、ユーザーは露出やSMプレイなど、濃ゆ〜い性癖を持った連中ばかりなんだそうな。
「とにかくヘンタイ女がわんさかいるんだよ。会えば向こうからセックス求めてくるし」
にわかには信じがたい。ヘンタイ女がわんさか?
自分からセックスを?
そんなウマすぎる話、あるわけねーし! とか思いつつも、自宅に帰って、さっそくPCからナンネットのページへ飛んだ。ID登録を済ませてログイン。トップ画面に検索機能があるので『東京/女/写真有り』の条件でチェックしてみよう。ふむふむ。ほおほお。はいはい。
友人の言うとおり、確かにトンでもないことになっていた。画面にずらりと並んだ女たちのプロフを読むと、
『人妻です。今日はノーパンノーブラでお買い物。どなたかお近くにいるかしら?』
『体に淫語を書かれると興奮する〜〜!』
『メールえっち大好きです(笑)  気になった方メール下さい』 
どこもかしこも、トイレの落書き並のエロい文面でいっぱい。しかも裸の画像をアップしている女がめちゃくちゃおるではないか。顔の映ってないものばかりだが、ナマ乳やケツ、ハメ撮りっぽいものまで公開してるから驚きだ。でも、だからこそウサン臭いんだよな。ネット上でだけスケベキャラを演じてる女はザラにいる。どうせこいつらもああいう手合いだろ。あーうっとうしい。しかし、なんだか気になる。ひとまずプロフ欄に年齢、血液型などを記入していき、格好よさげに撮れた写メも何枚かアップ。自画像の有無が戦果に影響を与えるのは出会い系ツールの常識だ。 
続いて自己PRはこんな感じだ。
『寝ても覚めても性欲旺盛な30代会社員です。今までいろんな濃厚プレイを楽しんできました。ちょっとやそっとのエロじゃ驚かないので、変態の皆さん、僕も仲間にいれてください』
変態チックな女が多いゆえ、こちらもほんのりとソレを匂わす文面を心がけた。性癖や趣向を具体的に示さなかったのは、あらゆるタイプのヘンタイ女をターゲットにしようとの魂胆からだ。どうせならSM好きもフェチも、まとめてごっつぁんしたいもんね。ホントにいればの話だけど。
お次はコピペの絨緞爆撃だ。ID検索をかけて気になった女に片っ端から同じ文面を送る。〈はじめまして。まずはいろいろお話したいのでメール交換しませんか?〉
待てど暮らせど返事はなかった。ただの一通すら。ふむ。ちょっとフツーすぎたか。
と、そこへ待望のメールが。
〈せっかくメールをもらって言うのも何ですが、ありきたりな文面じゃナンネ(ナンネット)の女性は興味もってくれませんよ〉
カッコ悪ぅ〜。見ず知らずの女性にダメ出しされちゃったよ!が、彼女の言い分ももっとも。今後、メールの文面は相手の性癖に合わせてひとつひとつ丁寧に書いた方がよさそうだ。奴隷願望があるコには自分がドSであることを強調し、プレイが好きなコには具体的なプレイ内容を提案するといった風に。そんなことを考えながらエロ女たちのプロフを眺めていたところ、マウスを握る手の動きがピタッと止まった。なんだ、このイイ女は。 
アユミ、24才。画像ではユンソナ似の女がボンデージ衣装を身にまとって悩ましいポーズを取っている。Fカップ大のきれいなチチを丸出しにして。
プロフには「好きなこと」と題して、言葉責め、大人のおもちゃ、甘噛み、ソフトSMといった単語が並んでいる。ドMであるのは間違いない。すぐさまメールだ。
〈はじめまして。ドSの僕と気が合いそうですね。ねっとりとした言葉責めと電マで優しくイジメてあげたいな。お尻をブタれるのは好き?〉
普通の出会い系でこんな気味の悪いファーストメールを送ろうものなら即アウトなのだろうが、そこは変態サイト、30分で返事が届いた。
〈確かに気が合いそうですね〜(笑)。お尻より顔をぶたれる方が好きかもで〜す〉
ちょっと何よこれ。めちゃめちゃ好感触じゃない?アポ当日、アユミは時間ぴったりに待ち合わせ場所に現われた。
「あ、こんにちは」 
やや表情に陰があるものの、実物は写真よりずっとカワイイ。ショートパンツから伸びた色白のナマ脚もグッドだ。思わず手に、股間に、力が入る。 実はさかのぼること数日前、俺は彼女からこんなメールをもらっていた。
〈ジャイアンさん(俺のハンドルネーム)の言葉責め、楽しみ〜〉
そう、今日の対面はセックスが確約されておるのだ。まったくニヤけてしまう展開だが、アユミにとっては普通のことらしい。ナンネットで会う男は俺を入れ10人は越えたそうだ。
挨拶もそこそこにホテル街へ。室内で二人きりになった途端、彼女が甘ったれた声でしなだれかかってきた。
「待ち合わせの時からすっごく興奮してたの〜」
たまらず背後から抱きすくめた。
「マンコも濡れ濡れなんだろ?」
彼女の口から長い吐息がもれる。すでに感じているらしい。そのまま素早く裸にして彼女に命じた。
「ベッドに腰掛けてオナニーしてみて」
「はい。…あ、ダメ、ヤバイ」
「どこが気持ちいいか言って」
「ク、クリトリスです。はあん」
「イヤらしいね。そんなことして恥ずかしくないの?」
「あはあ、ヤダ、見ないで」口ではそう言いながら、手の動きを一層激しくするアユミ。ニチャニチャ音が室内に響く。続いて持参した電マを彼女の股間に突きつけ、顔を平手打ちする。
「あああ、もっとぶって。ああイク、やだもうイっちゃう」なんてドすけべ!
それから5回、立て続けに彼女を昇天させたあとは、バックで挿入だ。グラインドのたびにぶるんと震える尻肉。太ももを伝ってシーツを濡らす愛液。その間も自らクリトリスを刺激する淫らな姿に、俺の興奮はピークを迎える。ドピュ!感動の成功を収めた俺は、再びプロフィールを見ながら、これはと思える相手を探し当てた。
「ヤリマン女あさ美」という大胆なハンドルネームの女で、顔はわからないが一目で細身の巨乳だとわかるバストアップの写真を載せている。注目すべきは自己PRの文章だ。『エッチは歳下の男の子に無理矢理乱暴にヤられるのが好きな願望の強いドM女です。小説書いてくれる子お願いね。荒っぽくされたい!』
以前、裏モノでもエロ小説を書いて欲しいとねだる女の話が載っていたが、実際、ナンネットを見ていると、同じようにエロ小説を書いて欲しいとリクエストしている女はゴロゴロいるのだ。しかもどういうわけか、みんな決まって所望してる。 と言っても、やっぱり自分で書くのはしんどいので、官能小説を盗作することに。
『目を開けると、まだ麻酔で意識朦朧となった私の上に、お医者様の顔が見えた。股間で何かが疼いている。お医者さまの指が私の秘部をまさぐっているのだ。「どうやら普通の注射器では効かないようだね。どれ、では私のこの太い注射器を使ってみましょうかね」
「ああ、待って、そんな大きな注射を…」』
変態産婦人科医師が診察の途中で主人公を中出しするというストーリーだ。
「すごい本格的でビックリしました!文章書くお仕事してるんですか?」
苦労の甲斐あって、あさ美の食いつきは上上。その後、わずか数往復のメールのやり取りで、平日の昼間に会うことになった。俺の目は狂ってなかった。細身の巨乳。くびれにデカいケツ。まるでグラビアアイドルばりの身体なのだ。正直、顔は40点クラスだが、そんなのは気にならないほどのナイスバディである。しかも首から肩に紐のようなものが伸びたエロくさい服をきて、クネクネと歩くやらしさったら。「じゃ行きましょうか」出会った直後、立ち話もそこそこにホテルに向かうことになった。「小説みたいな感じの、やってくれますか?」
「え、あの医者にされるヤツ?」「うん」ではお望みどおりやってあげましょう。
「旦那さんとはセックスしてるのに、子供ができないんだ」
「はい」
「じゃ、そこの診察台に横になって。ふんふん、じゃちょっと触診してみますね。ほれ、ほれほれ」
「ああ〜、先生、やめてください。ああ、ああ〜」
アホくさいけど、コレはコレで興奮するもんだ。ナンネットをはじめて3カ月。20人以上の女の子にアプローチを掛けてわかったのは、最初に送るメールでいかにこちらの情報を盛り込むかということ。自分の素性はもちろん、性的な嗜好をなるべく詳しく教えてあげると、食い付きが良くなるようだ。 続いてアプローチをかけたのは、20代後半で顔写真を出していた「ゆな」だ。まあまあ可愛いし、スタイルも悪くない。彼女に俺のアンテナが反応したのは、長々と書かれたプロフィールの中にあったこの一文だ。
『映画館とか公園でのプレイに興味あります誰かいませんか?』
プレイが好きだなんて、これまたかなりの変態に違いない。こっちもベテランのフリをして近付いてみることにした。〈初めまして。俺も映画館でならセフレとよくやってましたよ(笑)エロ映画館で
はなくて満員の普通の映画館で。その方が燃えるでしょ?〉丁寧なメールありがとうございます。彼女さんが羨ましいです〜。隣にお客さんがいてもやっちゃうんですね〉
まんまと食らい付いてきた。こいつはいけそうだ。が、何度かメールのやり取りを続けたところで会ってみないかと誘ってみると、微妙な反応が。
〈あの、本番とかは嫌なんですけど、それでもいいですか?愛撫だけでイカされたいんですよね〉
テンションが一気に下がった。正直、プレイなんてまったく興味ない。けど、会ってしまえば何とかなるはず。ローターも持参していじめてやろう。
〈オモチャとかでいじめるのが好きなんで、映画館でやってみましょうか(笑)〉
〈そういうの、まだ未経験です。興味アリます〉
互いの連絡先と写真を交換し、数日後、会う約束を交わした。映画館近くの待ち合わせ場所に現れたゆなは、ストリート系ファッションに身を包んだ、ごく普通の女の子だった。こんな子がプレイマニアだなんて、周りの人たちは絶対わからないな。
「映画まで時間あるから、ここで軽く食べてきます?」
「そうですね」
「なんか緊張しますね」
「そうですね。あの、映画館入ったら、いきなり触ったりしていいんですか?」
「はい、お任せしますから、いつでも自由にしてください。その方が興奮しますから」
いざ劇場に入り、最後部の座席に陣取る。客の数はそこそこの入りで、我々の隣は3つ空席を置いて、別のカップルが座っている。目の前には男性の2人組だ。15分ほど静かに映画を観たところでアクション開始。ゆなちゃんの太ももに手を置いて、サワサワとタッチ。スカートの中に手を入れると、触りやすいよう彼女が腰をズラしてくれた。ストッキングの上からでも濡れているのがわかるほどグッショリだ。
ヴィ〜〜ンローターの電源を入れると思った以上に音が響いてしまい、前の席の男性が後ろを振り向いたが、知らん顔して彼女の股間にあてがってみた。ゆなが、ビクン、ビクンと身体を震わせる。なんだコレ、思ってたより興奮するじゃん。パンストを脱がし、アソコに指を入れると、クチャクチャとヤラシイ音が聞こえてくる。 本当は挿入までしたかったが、結局、前と横の客に俺がビビッてしまい、そこまでいけなかった。彼女は映画が終わるまでに10回以上は絶頂を迎えたんじゃないだろうか。 ナンネットで変態女と遊び続けて1年が過ぎたころ、特殊な性癖を持つ女に出会った。21才の専門学生、サキエだ。
『最近、会う人会う人に中出しされないとダメな身体になってしまいました。しばらくエッチしてなかったからかな。誰か助けてくれませんか?』 
最初に彼女の自己PRを読んだとき、少し頭のオカシイ女かとも思ったが、こんな文章、かなりのヤリマンじゃないと言えないセリフだと。あらためて自分の詳細プロフィールを長々と書いた上で、こんなメッセージを送ってみた。
〈俺にも知り合いに似たような症状の女友達がいるんですよ。結構深刻な感じです。よかったら話聞かせてもらえませんか?〉
〈実は去年まで海外留学してて、1年エッチしてなかったら、こんなことになってしまって〉
何度かメールの交換を経て、彼女が手当たり次第に出会った男とヤリまくってることが確認できた。ちょっと病気が怖いけど、会うだけ会ってみよう。 約束した場所に現れたサキエは、予想と違い、ショートカットがよく似合う可愛いらしい女の子だった。
「どうも、はじめまして」喋った感じもごく普通だ。こんな子が中出し中毒だなんて、なんかすごいぞ。待ち合わせた時間が夕飯時だったこともあり、近くの居酒屋に入って軽く酒を飲むことに。
「妊娠とか病気とか大丈夫なの?」
「今のところは。この前病院に行ったんで。中に出したときの感覚がないとダメなんですよね。けど、やっぱり危ないですよね」 
そりゃそうだろ。聞けば月に2〜3人のペースで新しい男とやってるらしいが、毎回避妊しないまま中出しさせてるそうな。
「じゃ、ホテル行く?」
「はい」
なんて話が早いんだ。思えばこのサイトを介して会った女たちは全員、外で会うこと=エッチなプレイをすること、という前提になっている。プレイはごく普通にはじまった。彼女、10代の時にかなり年配の彼氏と付き合い、びっちりとSМ系の調教を受けたらしい。アナルも開発済みで、しかもパイパンだ。
「やっぱりナマがいいの?」
「うん、ナマがいい。あ〜、入ってきた。気持ちいい。このチンチンなんか奥にピッタリくるよ」俺のチンコはまったくもって大きくないのだが、亀頭の形がお好みだったらしい。ひと通り体位を変えつつガンガン腰を振っていると、いよいよイキそうになってきた。
「どうする?中に出した方がいいの?」
「出して、出して〜」
じゃ遠慮なく。うっ、ドピュ。ふぃ〜〜。 ベッドの上でまったりしていると、彼女がやたらとチンコを触ってくる。ん? まだ物足りないのか?
「また遊んでくださいね」 
どうやら本気で俺のチンコを気に入ってくれたみたいだ。可愛いし、気持ち良かったからいいんだけど、中出しして子供ができたらどうすんのかね。
「どうしよう。でも気持ちいいんだもん」
その後、サキエは毎日、自分のエロ写メを送ってきた。おかしな女もいたものである。こんなにエロくて変態な女の子ばかりに会える出会い系サイトは、ナンネット以外にないんじゃないか。機能はすべてタダなので、皆さんもぜひ!