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地方に住む夜遊び好きサラリーマンにとって、大都市への出張ほどワクワクするイベントはない。ネオンきらめく街に足を踏み入れれば、キャバクラやスナックといった楽しげな店が軒を連ね、風俗店に至っては、褒めちぎりたくなるほどそこかしこにひしめいている。小都市では決して見ることのないその光景に、チンポの勃たぬワケがない。ギンギンである。と、カミさんに殺されかねないセリフをのたまったところで自己紹介といこう。
オレは某アパレルメーカーの金沢支社に勤務し、ここ2年ほどは月に一、二度、本社に出張しているサラリーマンだ。もちろん、毎度の上京が嬉しくてしかたない。
ただ、オレの夜遊びは他の出張族とはかなり赴きが異なる。同僚たちのようにエ口パブなどで乱痴気騒ぎすることもなければ、風俗に流れていくこともない。外で軽くいっぱい引っかけた後、ビジネスホテルにそそくさと帰るのがパターンだ。
そんなもんのどこが楽しいんじやい、と不思議に思った方、ちょっと待った。実はビジネスホテルにはちゃんと待っているのだ。すごく気持ちのイイお楽しみが。
《お楽しみ》
この日、本社での企画会議を終えたオレは居酒屋でビールをグビグビやりながら、支社の同僚。藤田(仮名)と夜の予定について話し合っていた。
「先輩、いい加減普通のヘルスとか飽きたし、たまにはSMクラブにでも行きますか」
3期下の後輩で、本社参りの際、いつもオレとコンビを組んで上京するヤシも、大の好き者である。
「ん-。なんか池袋にゃ外人の立ちんぼがおるらしいがい。今回はそっちに行かんけ?」
「立ちんぽっすかぁ」
「ふふ、いいやろ?」
「ぎゃ、アタシもう勃ってまいりましたあつ」
「むはは、ほうかほうか」
出張を経験したことのない方には恐らく、このときオレたちがどれほど浮かれていたか、理解できないだろう。交通費は会社持ちで、平日にちょっとした旅行気分。日本のどの大都市圏にも遠い金沢か
らの参上である。これで気合が入らない方がおかしい。
「ボチボチ行っときますか」
飲み始めて1時間。藤田が待ち切れないといった顔で腰を上げた。オホホ、青二才め。余裕がないの
お。まあよるしい。いつちよ攻撃開始といくけ.
ところがである。勢いよく立ち上がろうとした瞬間、グラつと足がふらつき、そのまま尻餅をついてしまった。
あら、酔ったかしら?と思う間もなく、今度は頭痛がジンジン雲う。今朝から何となく体がだるいと感じていたが、どうやら風邪を引いたらしい。
「先輩、なんか顔色悪いつすよ」
「めっちや頭痛するげん。…ワリィ、オレ先にホテル戻るさけ、オマエー人で行ってくれや」
ムリすれば、街へ繰り出せぬこともない。が、こんな状態で心底楽しめるワケがないし、明日の会議のことを考えると、大人しくしてるしかなかろう。
数分後、池袋へ向かう藤田と別れ、オレは泣く泣くホテルに引き上げた。
宿泊先のホテルは、JR五反田駅からわずか徒歩1,2分という便利なロケーションにあった。1泊シングル8千900円。これといった特徴はない。
ついには微熱も出始め、ボーつとなったオレはとりあ雪蒸すロビーで風邪薬を所望。水で一気に流し
込み、ベッドにもぐり込んだ。やれやれ、まだ9時前というに…。
・・ソッコーで眠ったらしい。つけっぱなしのテレビの声で目が覚めたとき、時計は深夜0時過ぎを示していた。それにしてもどうしたことだ。さっきまでの頭痛がウソのように治まっている。風邪薬が効いたのだろうが、これならラクショーで遊べるぜ。行くかぁ
が、殊勝なことに、オレは色めき立った気持ちを自制する。ムリしてぶり返しに遭うのはゴメンだし、第一、寝起き直後でさほど性欲もない。油断は禁物。やはり今夜はこのまま寝よう。
再びベッドに潜り込んで頭の中でフト思いついた。
(あ、マッサージ頼もつかな)
ほとんどのホテルにはマッサージサービスがある。フロントに申し込めば、そのホテルと契約している業者が直接客室を訪問。料金5千円前後で決して高くはない。
もっとも、出張のたび、いつも飲みやヌキばかりに心血をそそいできたオレにそれまでマッサージ経験はゼロ。ホテルは単に寝るための場所でしかなかった。
でも、今日は違う。不覚にも風邪を引き、せっかくのワンダフルタイムを棒に振ったのだ。せめて疲れた体を操みほぐしてもらい、快眠するのも悪くない。オッシャ、決めた。
オレはフロントに電話をかけ、マッサージ師の手配を頼んだ。
ノックされたドアの向こうで声が聞こえた。
「マッサージに伺いまいしたぁ」
「あ、はーい。いま開けます」
ドアの前に立っていたのは、やたらニコニコ、小柄な中年女性だった。歳のころは40手前、目元が大空真弓に少し似てなくもない。若いころはそれなりの美人だったのだろう。
とはいえ、相手は正真正銘のオバハンだ。邪念が生じるスキはまったくない。このときのオレの気持ちは、密室でオッサンに黙々とマッサージされるよりはだいぶんマシ、といった程度だと考えてもらいたい。「じゃ始めましょうか。うつ伏せになってもらえます?」華箸な体つきから想像もできない力強さで、腕や腰を丹念にグリグリし始める真弓オバハン。さすがプロのテク。ナンとも言えない快感がじんわり体を包み込み、油断すると口からョダレが垂れてきそうだ。
「カー、上手いねえ。トローンってなってまうわ、目が」
「うふふ、ありがとうございます。それじゃあ、次は仰向けになってもらえますか?」
言われるまま天井を向き、ダラーンと大の字になると、マッサージ師の手がギュッギュと足首を操みながら徐々に上方へ移動してきた。これがまた気持ちいい。特に太股辺りをまさぐるその絶妙な指使いがナンともはや…あ!
背筋が凍った。まさかこの、下腹部に血液が集中する感じは…。
恐る恐る目を股間部に遣ると、浴衣の隙間から、パンツが名峰のごとくそびえ立っていた。ガビーン。相手がヘルス嬢ならば、逆にホレホレと見せつけもしよう。が、目の前にいるのは、普通のマッサ-ジオバハンである。実に気まずいし、恥かしい。
ただそれは、そっくりそのまま相手にもいえるはず。さぞや目のやり場に困ってるに違いない。が、彼女の表情に困惑した様子は微塵もなかった。どころかオレの顔を湿った瞳でジッと見つめながら、平然とおっしゃったのである。
「アラ、やっぱり若いと元気がいいのね。ここもマッサージしましようか?」
一瞬、耳を疑い、すぐに聞き直した。
「は、ナンて?」
しかし、真弓オバハンはその質問に答えず、ソ-つとチンポをパンツから取り出す。最初はシコシコと手で刺激を与え、やがて硬度が最高点に達したと判断するや、クワつと開けた口の中にほうばる。
バクパクパクパクっ。ふんぎゃ-気持ちいいっ。
オレはようやく状況を飲み込んだ。ヤってもいいんやな。もうそこまで進んどるっちゅうことやな。ガゼン興奮したオレはオバハンをベッドに張り倒し、腐った柿のごとき柔らかな体にムシャぶりつ
いた。と、同時にずぶ濡れのマンコに指を3本、お見舞してやる。
「んが、ギモヂいい。ね、もう入れてよぉ」
ナマ本番の許しが出たため、そのまま正常位で挿入し、ガンガン腰を振る。しかも見かけによらず、
器はかなり締まりがいい。1分ともたず腹の上で射精してしまった。
「うふふ、イッパイ出たね。アタシも気持ち良かったから、おカネはマッサージ分だけでいいわ。その代わり、他言は無用よ・ホテルに出入りできなくなるからね」なぜか急にタメロに変わったオバハンは代金・4千500円を受け取ると、フンフン鼻歌を歌いながら、ドアの向こうに消えて行った。
「って、まあそういうことやねん」
翌日、夕方。小松空港に向かう飛行機の中で、オレは藤田に昨晩起きた出来事の一部始終を話してやった。すると、
「ぎゃは峰先輩。いくら風邪やからってそんなトチ狂ったことしたらダメつすよ」
その反応、ごもっとも。いくらダダでヤレたとはいえ、しょせん相手は印近くの干物。「自分やっ
たらその力ネでへルスに行きますよ」というヤシの気持ちもわからんでもない。
だが後輩よ。もし出前でラーメンを持ってきた岡持ちの女に、いきなりチンポをしゃぶられたら、オマエは興奮せんのか?もし診察中、女医に誘惑されても尋常でおられるんかい、コラ、ボケ。
「ようわからんっすよ、ボクには」
まあ、不粋な輩にいくら言ってもしかたない。とにかくオレはあの晩、山頂で昼寝しているところを、突然津波に襲われた気分を味わったのだ。容姿や年齢はさほど重要ではない。カタギの、それも《仕事中の女》との降って湧いたセックスには、ヘルスやピンサロじゃ絶対に体験できない興奮があるのだ。
それにしても、気になるのはあのとき真弓オバハンがボソッと言ったセリフである。
「おカネはマッサージ分だけでいいわ」
このことば、裏を返すと普段はセックスしてカネをとっている、という意味になりはしないか。いやもしかして「Tホテル」に出入りする、すべてのマッサージ師が売春している可能性も否めない。
いったいどうなっとんや。
その疑問は、数日も経たずしてあっさり解ける。
世の中には、オレ以外にもマッサージ師とエ口体験した人間が結構いるらしい。ネットサーフィン中に偶然発見した拝み姫(仮名)なるサイトに、そんな人達の体験談がわんさか掲示されていたのだ。要約すると、新大阪駅周辺の『Cホテル』、名古屋駅の『Kホテル』などなど、どこに宿泊すれば工口マッサージ師と出会えるか、またどの程度のプレイまでが可能(手コキのみやフエラのみのオバチャンがかなりいる)なのかが、紹介されている。むろん、そこには五反田Tホテルの名もあった。
オレは少なからぬショックを受けた。サイトの情報によれば、なんとあの『Tホテル』に出入りするマッサージ女は、誘い方次第でほぼ全員がOKし、その中には美人マッサージ師も在籍しているというのだ。
コレはどえらいこっちゃと興奮を新たにしたのも束の間、まもなくオレはあることに気つく。体験談をよく読めばどれもこれも次のような記述で締めくくられているのだ。
〈ちなみにスペシャル料金は1.5万〉
〈…お口のサービスでプラス5千円を支払い…〉
ガックシである。やはり、エ口プレイは有料、あの晩は単にラッキーなだけだったのである。
確かに、女性マッサージ師に体を触りまくられれば、ついムラムラ、別料金を払ってでも抜きたがる客もいよう。彼女らの売春は、ある意味生まれるべくして生まれた表のバイトなのかもしれない。
けどな・何度も言うように、真弓オバハンをフッーのすけベマッサージさんと錯覚したらこそ、オレは燃えたのだ。カネを払って抜いてもらおうという姿勢には断固反対だ。
といってどうすりゃいいのか。決まっている、自分でナンとかすりゃいいのだ。
こうしてオレは、マッサージ嬢をダダで落とす作戦をいくつか携え、以降の東京出張に臨むようになる。
まず服装はフリチンが基本。(浴衣は着用)。マッサージを受ける際、チンポをポロンと出しておけば、相手はそれをサインと見なすらしい。つまり、追加料金でピンクサービスを施してくれる女なら、わずらわしい会話をせずとも、向こうから切り出してくるというわけだ。
次にマッサージ師がやってきたら、予め時間をダブルで予約しておく。儲けを倍にしてやれば、単純に心証がアップするし、こちらも余裕をもって行動できる。と、ここまでは基本。重要なの
はいかに稼ぐ気満々の相手と代価なしで遊ぶか、だ。いろいろ考えた末、出したオレの結論。それは部屋で食事を一緒にとるというものだ。
ルームサービスで、食事を2人分届けてもらう。で、こう切り出す。
「1人で食事するのはナンか侍しくってねえ。時間もたっぷりあるし、一緒に食べません?」
どうせマッサージさんを呼ぶのは深夜。向こうも腹が減っているだろうし、なんせ仕事を中断罰でき
るのだ。断られることはあるまい。ここでフルチンのオレはオバハン(若い女はやはり稀)とコミュ
ニケーションを計り、グッと親近感を持たせる。あとは出たとこ勝負でいけばなんとかなるだろう。
果たして、作戦はものの見事にハマッた。その後の半年で加回上京したうち、ダダで喰ったオバハ
ンは「Tホテル」で4人、さらに擦み姫で知った新宿ホテルと渋谷「O」で2人ずつの計8人。実に満足な成果である。
そんな中、特に印象深いマッサージ師を挙げるとすれば、『ホテル且で出っくわしたフミエを置いて他ないだろう。長山洋子をさらに老けさせた感じの美人で、スタイルも抜群。なんでマッサージ師なんてしているのだと不思議に思うほどいい女だった。予定どおりルームサービスのカレーを一緒につつくところまで持ってけたのはいいが、
「あたしモテてモテて仕方ない」
だの
「この間常連のお客さんにヴィトンのバッグをプレゼントされた」だの、しゃらくさいエピソードでオレを牽制してくる。私、カレーで釣れるほど安くないわよ、
といった風情だ。実際、そんな彼女の態度に、オレも半ば諦めかけていた。しかしここで起死回生。ダメ元で強引にビールを飲ませたところ、会話が見る見る盛り上がっていき、
「あおかしい。お客さんって面白い人ね」
「そう?じゃ結婚すつか」つつふふ、ば-か」
いつのまにか、オレはチンポで彼女の割れ目をくすぐっていた。結局、隣室で寝ていた藤田も参戦するという、よくわからん状態にまで発展し、残り時間いっぱい美人マッサージ師の体を堪能。人生で、これほど痘れたことはなかった。
現在もオレは出張の際、マッサージ師を呼んでは、セッセとお遊びに励んでいる。だがしかし、最初の頃のような感動や興奮を感じることはもうあまりない。いや、今でも風俗なんかじや味わえないゲームだと確信しているのだが、いかんせんめぼしいホテルの、ヤレる可能性のあるマッサージさんとはほぼヤリ尽くしてしまい、どうにも相手が被るのである。そこで最近は、ヤることよりも新しい猟場を物色することに力を注ぐ日々だ。まあなかなか大変な作業だろうが、オレは何も心配していない。なんたってこの遊びに目覚めた藤田のヤローが、血眼に探してくれてるんだから。