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エロ雑誌ではナンパ特集に心理学の視点でアドバイスする・世田谷の一家惨殺事件の現場に呼び出され、犯人像のプロファイリングを頼まれたこともあった。中でも変わり種は、つい先日に引き受けたケーブルテレビなんと、私自身が深夜のエロ番組に出演することになったのだ。某深夜チャンネルで放映予定の新作で、私に催眠カウンセラーとして参加してほしいという。
この手の依頼は珍しくない。女を路上で瞬時に口説き落とせないか?お色気シーンを嫌がる素人モデルをソノ気にさせるには?催眠術を魔法と勘違いした輩が、半年に1度の割合でメチャクチャな企画を持ち込んでくる。
「そんな安易なネタじゃないんですよ。ちょっと視点を変えてみようと思いましてね」
ディレクターは言う。この企画では、男優に催眠をかけ、こちらが指定したモノに欲情するように仕向けてもらいたい。性欲の可能性を突き詰めた、ドキュメンタリー作品を作るのが目的だ、と。
「指定したモノといいますと?」
「普通じゃ絶対に興奮しないような…例えば、ぬいぐるみとかですかね。できます?」
「…そんな番組、誰も見ないでしょ」
「まあ、シリーズ企画の1つですから。こんなのが混ざってた方がいいんですよ」
ギャラは半日拘束で7万円。割の合う仕事ではないが、企画には興味を持った。通常の治療現場では、精神科医が患者の欲望にまで暗示をかけることは許されない。