0092_20190507104806d2e.jpg 0093_201905071048058fb.jpg 0102_201905071052412ee.jpg 0103_20190507105242616.jpg 0104_20190507105244192.jpg 0105_201905071052467ce.jpg中でも多いのは、社長と愛人関係にあった女性が男女の関係が切れたのをきっかけに退職金もなく放り出されたなどという、訳アリのケースだ。「あのさ、おたくさんが出張先で部下と不倫して離婚争議に発展してるってのに、まだ関係が続いてるっていうんだからたまげたよ。なのに尽くしてくれた嫁には弁護士だかを通して微々たる慰謝料しか払えないってんだからな◎まったく、これが会社の上の人たちにバレたら出世に響くだろうぜ」
男と部下がホテルに出入りする証拠を見せ、ニタニタ笑いながら穏やかな声で迫る。「ナニ、別にこいつと寄りを戻せなんて無理を言ってるわけじゃない。ただ、オレの可愛い姪っこがこれから1人で暮らすのにできるだけのことをしてくれって言ってるんだ。それが人の道だろ」
そう言いながらテーブルをバン
と叩き眠みを効かすと、男は貯金全額、財形貯蓄と定期預金の〈呈可1700万を払うことに同意したのである。依頼人も、襲ってきた役員が好意を持ってくれているのはわかっていながら、誘いを断れば仕事がやりにくくなると何度か2人っきりで食事にでかけたことがある。
また、別の社員との不倫経験もあり、状況だけ問題にされたら合意の性交渉ととられかねない。
「いくらお金がかかってもいいから、あの男を社会的に抹殺してやりたいんです」
彼女が私に望んだのは金ではなかつた。狙った女子社員を秘書として側に置いて自分のものにする、そんな男を放っては置けないと言うのである。私は聞き込みを行い、被害を受けた女性を彼女の他、複数特定して事情を聞いた。その上で、男が別の愛人を伴って出張に行く現場を押さえることに成功。これを会社の取引先の役員たちにバラ撒くという段取りである。立場のある人間は社内の情報を
握り潰すこともできるが、社外から広まったウワサは簡単には消せない。これで男の社会的生命は風前の灯火だ。