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突然の力ミングアウトで恐縮だが、僕は25才のホモセクシュアルである。
某都市銀行に就職したが、ああいうお固い仕事場では、何より、普通人である事が求められる。結局、自らの性癖を隠す日々に疲れ果て、半年ほど前に会社を辞めた。しかし、そろそろ退職金も底を尽きてきた。ここらで収入を得ておかないといくらなんでもヤバイだろう。何か日銭を稼ぐ良い方法がないものかと考えていたところ、仲の良いホモ友達がいい情報を教えてくれた。
「新宿2丁目のホモヘルスにでも勤めてみた?」
「ホモヘルス?ニューハーフヘルスじゃないの」
「違う。ちゃんと男として働けるんだよ」
ニューハーフ専門のヘルスはよく聞くが、ホモヘルスなんて初耳。さすが新宿2丁目、ホモに関する風俗は一通り揃っているらしい。オカマになるのはまっぴらごめんだが、ホモヘルスなら何の問題もない。しかも、ヘルスというかりには、フェラのみのサービスだろう。ウリセンバーなとと違って、イヤな男とセックスをしなくても済みそうだ。さっそく僕は、この友人に連絡を取ってもらいホモヘルスの面接へ行ってみることにした。
2日後、指足された靖国通り沿いのマンションに到着。表には看板や店名などが一切出ていない、完全なマンヘルである。面接の相手は、盾長と思しき30代のホスト風の男性。一番気になっていたことを質問してみた。
「本番はしなくていいんですよね」
「ああ、うちはフェラだけだかり」まずはホッと一安心。ならば、店のシステムはどうなっているのか。
「客の料金はー万円ね。そのうち半分が店の取り分。ただ、客に指名されれば別途2千円の指名料も入るからつまり、指名でー人抜けば7千円になるってワケだ。」
フェラだけでこの金額なら決して悪い条件じゃない。
「君なら必ずうれっ子になるよ。そうだな、名前は『カズヤ』にしよう」
何でも期待の新人には、名前の末尾に「ヤ」を付けているらしい。例えば「タクヤ」といった具合。幸か不幸か、僕は店長に気に入られたようだ。この後、店長によるー時間ほどのマンツーマン講習(実技指導は一切なかった)を経ていざ本番へ。
4畳半の一室には、いかにもホモっぽい若い男が4人、みな寝転がってマンガを読んでいた。見れば、なぜか壁の一面だけが真っ黒だ。ヘンだなと思い隣の男に聞いてみると、ど~やらマジックミラーになっているらしい。その向こうに待合い室があり、客がミラー越しに相手を選ぶシステムという。マジックミラーの横には赤いランプかーつ。客がくると、チカチ力光る仕組みになっている。と、まもなく赤ランプが点灯。これまで寝転がっていた全員が一斉にしなを作った。
「力スヤさーん。お願いしまーす」
結局、僕が指名されてしまった。やはり目新しい新人にはすぐに指名が付くのかもしれない。初の相手は50代の太った男性だった。ウソかホントか、某テレビ局のディレクターだといつ。パーテーションで仕切られた個室に入ると、ー畳ほどのスペースに小さな簡易ベッドがあるだけ。部屋の作りは、雑誌などでよく見る男性向けヘルスとほとんど変わらない。ただ、個室にはシャワーがなく、渡り廊下を歩いて共同のシャワールームに行かなければならない。普通のヘルスでは個室シャワー付きが当たり前と聞くが、そこまで豪勢にはできないってことか。客と一緒にシャワールームに入り、慣れない手つきで体を洗う。
「君、かわいいねえ」「ありがとうございます」
「やっぱり若い男の子の肌はスベスべしてるねえ」
そう言って僕の体をべタべタと触りまくった。再び個室へと戻り、いよいよサービス開始。このホモへルスではコンドームの使用は不可。つまり、生フェラをしなければならないのだ。気持ち悪いことこの上ないが、これも金のためと割り切りいつもマジックミラーの近くり、我漫してオヤジのモノをクワえる。イキそうになったところで口からモノを取り出して素早く手コキ。射精までの所用時間は3分にも満たなかった。
マジックミラー付近じや指名されないこうして順調に滑り出したかに見えた僕のホモヘルスバイトだったか、やはり現実はアマくはなかった。初日こそ3人の客が付いたものの、翌日からはー週間以上お茶を引く(客がー人も付かない)ハメに。薪人とい一う冠がなくなれば客はみな冷たいのである。ー日に来る客は良くて10人程度。しかも、そのうちの半分はナンバーワンのリキヤさんに持っていかれてしまう。残りの客も、ほとんどが決まった男の子を指名するのだからたまらない。
慣れない新人を憐れんでくれたの女ある日リキヤさんからこんなアドハイスをもらった。
「カズヤは目立とうと思ってるんだからそれじゃ逆効果だよ。ちょっと後ろに下がれば必ず指名が取れるから」
客の中にはネコ(女役)とタチ(男役)と両方いる。ガタイの良い男は、ネコの客にしか指名されない。背を低く見せれば、タチとネコ両方から客が取れるという。なるほど、もっともな話だ。加えて、服装もよろしくないらしい。なるべく派手目のホストスーツを着るようにしていた僕だが、客の好みは学生風。ジーンズにTシャツといっシンプルな格好が一番なのだそうだ。
さっそくその日のうちに教えられた通りに改善。と、徐々に指名が増えはじめ、気か付けばー日平均3人も客がつくようになっていた。が、そうなったらなったで困った問題も。
「勃ったところを見たい」という客があまりにも多いのだ。僕がまだプ口になりきれていないせいだろう、いくら望まれようが全然ソノ気になれないオヤジ相手じゃピクリともしない。客につげ口されて、店長から怒られることもしばしばだった。それでも、もともと素質があったのか、3カ月足らずでナンバー2の地位にまで登りつめた。まだまだリキヤさんの足下にも及ばないが、いつかは追い抜いてやろうと心に誓う僕だ。