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アイドルや二枚目俳優にキャーキャー騒いでいる若い女。
アタシは彼女らを見てると、どーにも気の毒で仕方がない。人気アイドルなんて、ちょっと器がいいだけで中身はその辺に転がってる男と同じ。単にヤリたいケダモノ君たちなのだ。
ちょっとあんたバ力っナ二言ってんのーおそらく女のコたちは怒るに違いない。
でもね、みんな聞いて、これはウソじゃないの。
今夜会った人のことは絶対に口外してはいけないよ
「ケイコちゃーん。明日休みでしょ。何してんのお」
2年前、アタシが勤めていた中部地方某都市のキャバクラで、同僚のリカがヘラヘラしながら近づいてきたのが全ての始まりだった。彼女は少々頭のぶっ飛んだ天然ボケ女で、つい最近も
「店を辞めたい」とホザくホストに3ケタの大金を貢いだばかりだ。
「んー、ゴ口ゴ口してっかな」
「うふ、実はねえ、スゴーくいい話があるんだけどお…。一緒にどうかなって」
「へー、何なの」
「ケイコはあ、大事な親友だから特別に教えたげるね。実は・・」
もったいつけたわりに、話はなんてことなかった。リカがやっているパーティコンパニオンのバイトに欠員が出たので、ヘルプしないかというのだ。
「時給1万円よ。びっくりするような人が来る【秘密のパーティ】なんだ」
どうせこのバ力女のことだ。誰かに編されている可能性は大きい。
「まさか、ヤクザに輪姦されたりするんじゃないでしょうね」
「そんなのじゃないわよお。ただ水着着用なのよね」
ホーラ、おいでなすった。どっかのスケベオヤジが水着ギャルを集めて悦に入ろうって宴会だろ。とは思ったものの、今月はちょっとショッピングしすぎて苦しい。謹んでお受けいたしましょっ。
翌日の午後9時。アタシはビギニを持参してこの界隈じゃ一流ところとして知られているRホテルの口ビーにいた。
「会場はココのスイートルームなんだ」
10分ほど遅刻したリカに案内されて最上階へ。中に入ると、アタシの実家よりも広い部屋にソファ、テーブル、そして何人が寝れるのかわからないほどのでかいベットが置かれていた。テーブルの上はピールにワイン、シャンパン。その周りを10人近いコンパニオンが取り囲んでいる。
「あのお、電話で話した友達のケイコです」
リ力が、黒いスーツを着たー人の男性にアタシを紹介する。とうやらコンパニオンの元締めらしい。と、その男、真島(仮名)はバッグを取り上げて中をゴソゴソと探り始めた。
「何すんのよー」「力メラとか持っていないか調べさせてもらうよ」
有無を言わせず、荷物を念入りにチェックする真島。そして、何も怪しいモノがないとわかったところで初めてパーティのルールを説明した。
まず撮影は絶対厳禁だが、先方の持参したカメラで希望があれば一緒に写ることはOK。相手に自分の番号を教えることも許されないが、これも同様にアチラが教えてくれと望んだときにのみ答えてもよい。
「最後に、今夜会った人たちのことは絶対にロ外しないこと。以上の規則を破ったら10万円だから気をつけてね」
どうせ田舎の中小企業社長か小役人でしょ。ノーパンしゃぶしゃぶとかならいざしらず、水着パーティぐらいで何をビビってんのさ。
「水着は服の下につけてもらうから。今日は特にVIPなんで、失礼のないように頼むよ」
なるほど、徐々に脱ぐわけね。オヤジの考えそうな趣向だこと。が、着替えを終えてしはらくして、アタシの予想は裏切られる。なんと、まだあどけない顔をした4人の少年たちだったのだ。
「こんばんわー」「おー、みんなカワイイね」
どんな道楽がやってくるかと思いきや子供とは。しかも、どっかで見た顔…。えアンタ、テレビや雑誌でお馴染みの美少年アイトルもAクンじゃない
オレら仕事ばっかでストレス溜まってんだよ
「キャー、ヤダー、Aクーン」
ソファに腰かけるなり、彼を黄色い声援が取り囲む。
「ね、ね、だから秘密のパーティだって言ったっしょ」
ポカンと口を開けているアタシに、リ力が言う。このパーティが、地方公演に来た芸能人たちにとっての【夜のお楽しみ】だともささやく。リ力は、以前勤めていたキャバクラの常連客だった真島の紹介でこのパーティに参加することになったらしい。
「私もまだ3回目だけど、Aクンに会えるなんてラッキーよね」
彼女がうかれるのも当然か。目の前にいるレギュラー番組数本をかかえる期待の少年アイドル。女子には圧倒的な人気を誇っている。
「最近、オレら仕事ばっかでさあ、ストレス溜まってんだよね」
4人はピール片手にすでにハイテンション。さっきから見てると全員、当たり前のようにタバコをスッパスッパやってるけどサー。
「じゃ、とりあえず、野球拳でも始めますか」
「アウト、セーフ、ョョイのョイ」「ョッシャー」「ヤダー、負けちゃった」
深夜のバラエティ番組かよ、とツッコこみたくなるほとの大盛況。上半身ハダカのパンツー丁で大ハシャギだ。すでに真っ赤な顔して隣の女にしなだれかかっている。
紙キレにアイドルの携帯番号が書かれていた
「続いて王様ゲーム」
「イェー」「王様だーれ」
2回負けたら水着姿という圧倒的なハンデを背負ったコンパニオン軍団がほぼ全滅すると、セミヌードのAクンが、「3番が5番の胸をもむー」
「しょうがないじゃんゲームなんだから、ハイ5秒間ナマチチね」
すっかりヤリコンの様相を見せる集団かり離れた。目新しかったのは最初の30分だけ。別に慣れてしまえばその辺にいる年下のガキである。なんでそんな相手を楽しませなきゃいけないのさ、アホらしい。1人まったりしていると、Aクンが近づいてきた。
「ういーす。何か、たそがれちゃってない」「えー、そんなことないよ」
「ふーん。ね・え、オレたちのこと知ってる?」
「ハイハイ、もちろん知ってますって。テレピで見るもん」
「でも何か冷静だね。他の子みたいにうれしそうじゃないもん」
「あなたみたいな売れっ子アイトル初めてだから緊張しちゃってるのかも」
こういっ相手にはキャバクラで鍛えた心にもないお世辞でも喰わせてやる。
「そっかァ。じゃあさ…コレ」紙キレを差し出した。見れば番号か書かれていた。
「ねえ、キミのも教えてよ」
あまりガツカツしないのがツボにハマったのか、意外なことに彼はアタシが気に入ったようだ。ま、教えてあげてもいーけど、ガキは相手にしない主義なのよ
1カ月後。再びパーティに誘われた。今度は私とリカを含めてコンパニオンは4人しかいない。真島が指さす先を見れば、セーラー服に白衣、おまけにウェイトレスの衣装まで揃ってる。プププ、コレがヤツの趣味か。体操着を選びスタンバイして間もなく、本日の主役がおぼつかない足元で部屋に入ってきた。
「せっかく体操着なんだから、運動しないと、ホレ、おいっちに、おいっちに。膝曲げてえ」
「へ」「ホレ、おいっちに」
わけのわからぬままベッドの上で屈伸運動するアタシを、寝転がってニタニタと見つめる。あんた、どんな趣味してんの。こんなこといつまでさせんのよ。しかし、虚ろな目をした男と4人のコスプレ女たちの異様な宴は1時間もしないうちに終了する。なぜなら、ウエイトレスをお気に召したAが、2人っきりになりたいと真島に強く所望されたからだ。
このパーティ。基本的にHはないという表向きだが、先方がどうしても気に入ったコンパニオンがいた場合は、交渉しだいで2次会へ連れていくことができる。まあ、ぶっちゃけ【夜のお相手】なのだが、本人の意思は尊重されるので拒否も可能だ。そのギャラは相手によりけりで10万とも20万ともいわれているが実際のところ不明。といっのも、アタシとリ力は幸か不幸か、一向に2次会へのお誘いがないのだ。自分ではちょっとはイケてると思っていただけに、実はかなりショック。そんなアタシたちが、一度ぐらいは芸能人と寝てみたいねー、なーんてこぽしていた矢先、思わぬ話が転がり込んだ。
「Hありのパーティ依頼が来てんだけどケイコちゃん、どう?女の子が集まらなくてさ」
ニ枚目俳優が女のコ4人と乱交したいというのだ。アタシたちはなく話に飛びついた。