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作りの過程においてり演声という名のヤラセが加えられる
すべては視聴率アップのためである。実際、前記の両番組は高い視聴率を上げているのだから、ある意味成功といっていいのかもしれない。と、さも業界の事情をわかったかのごときシタリ顔ができるのも、昨今ヤラセをウワサされるのが娯楽番組であるからだ。バラエティなら、多少(かどうかはわからないが)のウソには目をつぶりましょ、という気にもさせられる。
が、これがニュース番組ならどうだろう。ふだん、我々が事実として受けとめているニュース報道ならさすがに黙って放っておくというわけにはいかないのではないか。これから紹介する西田氏(仮名)は、民放各局がオンエアするニュース番組に、いわゆる仕込みの犯罪者として出演してきた人物だ。30分なり1時間のニュース番組では、キャスターが伝える出来声的なニュースの後、特集枠を設けている堪谷が多い。介護保険、欠陥住宅など、テーマは社会的なネタが中心だが、受けのいいのはやはり犯罪絡み。「学生一主婦にも浸透する覚醒剤の恐怖」「ヤミ金業者の取り立ての実態」など刺激的なタイトルが新聞のテレビ欄に書かれていれば、それだけで引きつけられる視聴者も少なからずいる。さて、こうした犯罪系の特集で欠かせないのが、当事者の証言である。覚醒剤ネタならその業者、結婚詐欺がテーマなら女を編した男。顔にモザイクがかかり、声も変えられ、暗い部屋で淡々とインタビューに答えている、というのが定番シーンだ。西田氏が演じてきたのは、まさにこの当事者である。時には拳銃の密輸業者、時にはマルチ商法の幹部。テレビ局側の注文に応じて、数年前より十数回、犯罪者を演じてきたと、にわかには信じられない話である。バラエティならまだしも、ニュースの時間帯にヤラセが行われているとは。が、西田氏は「信じられないなら、来月×日の△時からやる※※って番組を見てよ。その中にオレが出てるから。話はそれからでもいいよ」と
番組スタッフがいちばん欲しいセリフ
それから3カ月ほどして、今度は覚醒剤の売人の役で出た。話を持ってきたのは前とは別の番組で、局も違うとこだけど、断る理由なんかないよな。なんせ、とっぱらいで15万だから。確か、このときは予習したと思うよ。いや、シャブのこともだいたいわかってるんだけど、オレ、勉強熱心だからさ。周りでシャブ扱ってるヤツにあれこれ取材して、知識を仕入れたのよ。でヨシ、何でも聞いてくれって気合い入れて現場に行ったら、ガックリだよ。ディレクターにノートを見せられて、こんな内容でお願いしますって。さすがに、ナメてるなと思ったね。そんなノート、見なくても話せるし、だったらオレでなくてもいいじゃねーかって。いや、実際のところ、オレでなくていいんだよ。力メラの前でソレっぽいことを話す人間なら誰でもいいの。しかも、かえって知識とかない方がいいんだよな。オレなんか、へタにいろいろ知ってるからいくらでも話せるけど、ヤツらにしてみれば、オレが話したところで欲しいセリフが出てくるとは限らない。だったら、内容を説明して、そのスジに沿って話をしてもらった方がいいって考えなんだよ。そのときヤツらがいちばん欲しかったのは「子供でもやってるよ」ってセリフ。これ、途中で必ず入れてくださいって、紙に書いて渡されたからね。バ力にしてるだろ。
アンチョコを見ながら泥棒の手ロを教えるホテトル業者、企業恐喝、取り込み詐欺。いろんなやったけど、いちばん大がかりだったのは泥棒の役で出たときだろな。
本物が出てると思ってただろ。視聴者なんてそんなもんだよ。いや、オレは最近思うんだけど、テレビはわざと偽物を使っでるんじゃないかね。本物を探すのは面倒だし、実際テレビに出しても、その後の影響とか考えたら、仕込みを使った方がよっぽどいいって。考えすぎかなあ。まあ、どっちにせよオレはお呼びがかかりゃどこでも行くけどさ