0058_20181104151545b26.jpg 0059_20181104151546dd0.jpg 0060_2018110415154862f.jpg 0061_20181104151549fef.jpg 0062_20181104151551ddf.jpg 0063_2018110415155255a.jpg
春から夏にかけての半年間。私は生まれ育った土地、東京・目黒区で、8件にわたるコンビニ強盗をやらかし逮捕されました。判決は5年2カ月の実刑。そろそろ1年半近く立ちます。今年の春には、晴れて保護観察期間も終わり、それに前後して職にも就きました。現在、少しずつではありますが、フッーの生活が戻ってきているように思います。
裏モノJAPANを見たのは、そんな折。5月下旬のことです。『投稿募集』に《強烈な体験をお持ちの方》とありました。私の話が面白いかどうかはわかりません。ただ、事件から6年近くたった今、改めて誰かに間いてもらいたいと思うのです。愚かな事件を起こした男の体験、よければ少し耳を傾けてやってください。
誰が聞いてもアホな犯罪だと笑うでしょう。防犯カメラは無数にあるし、レジの金もタカが知れている。リスクは多すぎます。そんな単純なことがわからなかったワケですから、私は完全にイカれていました。その裏にあったのは覚醒剤です。初めて手を出したのは21才の頃です。中学から付き合いのある不良連中から誘われました。抵抗はあっても、友達付き合いを悪くしたくない。意思薄弱としか言いようがありません。自分でネタを買うようになって3年、長らく続けていたバイトをクビになりました。遅刻や無断欠勤。フッーの生活を送れないところまで、体は蝕まれていました。しかし、収入の途絶えは一大事です。実家住まいのため寝食に困ることはありませんが、問題はシャブ代。当時の私にクスリ無しの生活は考えられませんでした。
自然、サラ金に足が向き、気がつけば計6社から120万の借金。私の人生は確実に破滅へと向かっていました。そんな、ある日。夕方に打ったネタのキマリ方が悪く私はひどく落ち込んでいました。不安のタネは金欠です。薬物は、感情の起伏を激しくし、悩み出すと止まらなくなるのです。どうにか気を紛らわそうと、ビデオを見始めたのが夜の10時頃。映画はギャング物でした。ある男が、銃を持って銀行に押し入ります。『金を出せ!」と叫び、アタッシュケースに札束を詰めて逃走。シャブでテンパった頭に飛び込んできた、大金ゲットの手段。私は衝撃を受けました。このままではお先真っ暗。ネタを買えないし、サラ金からの督促電話もうるさい。強盗すりやいいんだよ。金のあるとこだったら、すべて解決だぜ。理解しがたいでしょうが、大まじめでした。