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国内最大のオークションサイト、ヤフオクで、今、ある商品が熱い注目を集めている。ごく普通の女モノの古着、ボロボ口のスニー力一、一見何の価値もなさげなアイテムながら、キレイなおみ足の女性が身に付けるだけでその手のマニアに高値で落札されるというのだ。中にはマニアならずとも思わず入札したくなるようなエ口い写真もチラホラ。ホント、女ってズルイ生き物ですね。
足フェチはよく聞くが手フェチのM男って・・・
日給2万5千円という値段からして、SMクラブであることは間違いない。が、広告には、リッチなM紳士を相手にする仕事で「風俗店ではありません」と明記されている。おまけに事務所に待機する必要もなく、都合のつく日時だけでOKらしい。風俗でなく、M男性を相手にする仕事なら、そうハードなものじゃなさそうだ。私はすぐに問い合わせの電話を入れ、翌日の面接アポをとりつけた。
何度か携帯で確認しながら行き着いた先は、池袋の東口交番からほど近いマンションの一室だった。表札のないドアに不安を掌えつつチャイムを押す。と、満面笑顔の男が顔を覗かせた。50がらみの小柄なオジサンだ。
「島崎さんですか?よく来てくれましたね。私、藤村(仮名)と申します。どうぞよろしくお願いします」
ニコやかに私を招き入れるやいなや、オジサンがいきなり土下座を始めた。なんだ。もしかして、この人もM?こりゃ、とんでもないところに来ちゃったかな。軽い後悔を掌えたが、このまま逃げ出すわけにもいかない。とりあえず、オジサン(社長だった)に薦められるまま部屋の奥の丸テーブルに付く。
「さっそくですが、これに記入してください。身分証明書は持ってきていただけましたよね」
ちょっと待ってよ。まだ仕事の内容も聞いてないじゃん。
「あ、それ書いてもらいながら説明しますから。あのね、うちはSMクラブじゃないんで女性が相手を選べるし、できないことはしなくて結構ですから、やらない手はないんじゃないかな」
社長は何冊かのSM雑誌を取り出し、テーブルに広げた。見るとS女性とM紳士のための特殊結婚相談やS女とM男の談話室の会員募集広告が。なるほど。女性は求人誌で、M男はこれらの広告で集めてるわけですか。
「うちに登録してる男性会員のみなさんは、素人のS女性と結婚したいって望んでるんですよね」
それならそうと最初に言ってくれなきゃ。だって私、結婚してるもん。「そういうことでしたら残念ですが…」帰ろうと腰を浮かせると、「ちょっと待ってください」とオジサン。
「他にも長期調教を望む愛人コースや1回きりの交際コース、それに話をするだけのバイトもありますから」引き止められ、私はソファに座った。
家事をやってもらって金になるかエプロン奴隷
「島崎さんみたいにSM経験はないけど、ちょっと興味があるって人が一番いいんですよ」
社長が必死に私を持ち上げる。なんでも、会員のM男性は既存のSMクラブのビジネスライクなプレイに飽き飽きしており、感情がともなったつきあいを望んでいるらしい。対して登録女性はお金目的。素人もいるにはいるが、過半数が風俗店を渡り歩いているプロで何も知らない私のようなド素人がいいのだとか。男性の入会金は10万円。結婚や愛人の契約をするにはさらに紹介手数料や成功報酬など、20-30万強を事務所に支払わなければならず、もちろん女王様の毎月の調教代も別だ。
「だから日給2万5千円はウソじゃないですから」気が付けば、社長の説得に乗せられ、やってもいいかと思ってる自分がいた。登録用紙に略歴を記入し、プレイ項目の横に、できるかどうか〇×を付けていく。ええと、縛りにローソク、院腸。この辺はSMの基本だとは思うけど、やっぱり恐い。
豚調教・犬調教・馬調教?わけわかんないから全部×。NGのタイプを書く欄には、毛深い人とガッチリ型、そしてハゲも嫌だと記人した。「自分より年上の男性をいじめるなんて心苦しくてできないですよ。それに、長期の愛人コースもムリだし、Sっ気も特にないから、言葉責めとかフェチ系のソフトなものしかできないかな」
これだけ我がママな注文を出せば、向こうから断ってくると思ったのに、社長はニコニコしたまま。「だったらエプロン奴隷なんてどう?男性があなたの家に行くでしょ。そしてエプロン付けて掃除に洗濯、洗い物など家事一切をやるわけ。それで時給2500円。4時間単位で受け付けるから1万円にしかならないけど」
えー、お金を払ってまで家専をしたい男がいるわけ?まったくMの世界支奥が深いっていうか何ていうか。家事に追われる身には夢のような仕事だ。M男の出会いスポットで、気が合えば店外デートOK。男性向け広告では、素人の5女性が2千円を払ってやってくると書いてあったが、実際はすべての女性が時給1500円のアルバイトだ。つまり、連れ出し可能な女王様パブのサクラをやらないかというのである。いくら2万円もらえると言っても、いきなり客とプレイするなんて・・
社長から電話が来た。もうやりたくないと思ったが、事務所に行けばタクシー代がもらえるんじゃないかと欲を出した。今回は指名の客と1対1でムチうつコースで、地元駅までわざわざお客が来るらしい。金額や形式はよくある交際クラブと同様で、事務所に払った入会金3万+紹介料2万とは別に、私が2万円を直接もらえるというシステム。もちろん、食事やホテル代も客持ちだ。2万もらえても、初めて会った男性と2人っきりでホテルへ行くなんて…と躍踏したが、社長は身分証明書を確認してるから絶対危ないことはないと力説する。それに私は女王様だから、服を脱ぐ必要もないし触られることもないらしい。
「会員さんはお金持ちばかりだから、食事は高級フランス料理だし、ホテルもスウィートルームを取る人が多いよ。女の子を気に入って、ポンと100万のチップを払ったM男もいたしなあ」
そこまで甘くはないとは思ったが、俄然、やる気になったのも事実。地元じゃ誰に見られるかわからないので、少し離れた町で会っことを了承した。
「この前みたいにロウソクゃ縛り希望の人じゃないですよね」
確認すると、相手はソフトフェチプレイが好みの30代の男性だそうだ。
「待ち合せ場所では手にハンカチを持っててね」
翌日の昼、某駅に立っていたのは、短髪で30代半ば、身長170センチ×体重80キロぐらいのスポーツマンタイプ。どうしてこうM男って、ラグビーかなんかやっていそうな体育系が多いんだろ。
「じゃ、行こうか」え話がちがうよ。フランス料理はどうなってんの。こっちにも心の準備が必要だし、とりあえず何か食べるってのはどうでしょ。
「私、のど渇いちゃって」謙虚に催促すると
「じゃあ、そこのコンビニでウーロン買ってこうか」
って、お前は末森健か。食事はあきらめ、大人しく後を付いていく。と、繁華街の外れにある「フリータイム3200円」のラブホテルで立ち止まった。まさかここ?なんだか泣きそうになる。
「どんなプレイをするんですか」
「恥ずかしいから部屋入ったらいうよ」
この男、私の自慢の胸や顔じゃなく右手ばかり見てて、いかにも変態チックだ。お願いだから豚調教とか言い出さないでよね。はたして男は、部屋に入るなり土下座してきた。
「僕は手フェチなんです。女性の手で顔を圧追されるのだけが好きなんです」
顔どころか耳まで真っ赤だ。でも、そんなことならいくらでもやってあげましょ、それにしても、足フェチってのはよく聞くが手フェチとは。世の中には色んな性癖があるもんだ。聞けば幼い頃、TVのサスペンス劇場で、女性がクロロフィルムを含ませたハンカチを口に当てられ失神する場面を見て異様に興奮したのがきっかけらしい。それから自分もされてみたくなり、今ではハンカチを持った女性を見ただけで勃起してしまっそうだ。考えてみれば、ノーマルな男性がパンチラを見てドキッとするのと同じなのかも。
肝心のプレイは、気が抜けるほどあっけないものだった。2人とも服を着たまま彼は仰向けに寝転がり、私が片手にハンカチを持ったまま両手で顔を押す。
たったこれだけ。口の辺りを中心に20分ぐらい圧迫していたら、彼は寝たままズボンの中で自爆した。
「こんな変則プレイは普通の風俗やSMクラブじゃコースにないから高く付くけど交際サークルを利用してるんだ」
バイト代は、最低額の2万円の他チップはなし。ま、20分顔を押さえただけで2万もらえたら、文句は言えないか。
★数日後、事務所の社長から電話が来た。今度はM男性に講演する仕事らしい。
「会議室やホテルの会議室に結婚したいM男性を集めて、講演会を開こうと思っんだ。M男たる者、女王様に十分な経済的援助をするため昼は牛馬のごとく働き、夜は忠実な下僕として仕えるのが理想である。それを町えるために当会に入れって講演してよ。実働1時間で2万出すからさ」
ズブの素人が説得できるとも思えないが、引き受けてみようか迷っている。