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平日昼間に池袋の交差点で信号待ちをしていると、横に立っていた大柄な女性と目が合った。ひよっとして女装してる?
思わずじろじろ見てしまったせいか、彼女がこちらを向いて話しかけてきた。
「ねえ、ちよっと、ちよっと。誰かと待ち合わせ?」
野太い声のオネエ言葉。彼女が化粧をしたオッサンなのは明らかだ。いわゆる女装子ってやつか。
「今すっごい私のこと見てたりよね?やっぱり男ってわかっちゃぅ?」
「ぅん」
「え〜どの辺がダメなの?」
「体格とか服装とか」
「そっか〜」
身体をクネクネさせながら、手振りを交えて話す様子がオカシイ。マツコデラックスみたいな感じ?
「ちょつと、アナタいいわ。もっと話したいけど時間あ ?る?」
「えまあ」
「ちょっとでいいからさ、お買い物に付き合ってくれない?化粧品は選ぶのが難しいし、下着屋は入りづらいのよ。わかるでしょ?」
確かにその格好じゃ目立ちまくるよね。まあ悪い人じゃなさそうだし、付き合ってみるのも面白いかも。
「少しぐらいならいいですよ」
「ホントに〜!嬉しいわ。じゃ行きましょう」
「お姉さんは、なんで女装してるんですか?」
「女の子みたいな見た目になりたいのよ」
「性同一性障害みたいな感じ?」
「そういうんじゃないと思う。心が女なのかは自分でも疑問かな」
彼女は自分がどう見えるかが気になるらしく、しきりに女の子っぽくなるにはどうしたらいいか、服や化粧の仕方なんかを聞いてぎた。明るく振舞ってるけど、オッサンが女になるのは大変なんだろう
な。同情しちゃうよ。
「ねえ、あなたはどんな口紅使ってるの?」
私の顔をべたべた触っては、感心したような声をあげている。
次に向かったのは下着屋さんだ。お店に入ると、彼女はしばらく過激なデザインの下着を見ながら、似合うかどうか聞いてきた。
「こんな下着楽しいだろうな。ねえ、ちよっとどんな感じか見たいから着てみてよ」
「私はいいよ」
「いいじやんいいじやん」
ちよっとしつこい。なんだかこれじや、ただのスケベなくオッサンみたいだよ。
その後いくつかの服屋を回るうちに、彼女の会話の中に下ネタが目立つようになってきた。
「そうですか?まあ確かに今はそんなに性欲もないし、男はいらないかな」
「そんなんじや駄目よ。セックスはいいものよ」
「お姉さんは彼氏いるんですか?」
「私ね、こんな格好してるけど、実は男が好きってわけじゃないのよ。自分はカラダ的には男だし、エッチするなら相手は女の子がいいわ」
「え?」
驁いた。女の格好してるのに、女の子とエッチするんだ。
彼女の話によれば、ちゃんと女の子になりたいのでホルモン剤も打ちたいのだが、副作用で勃たなくなるのが嫌なんだとか。なんかへンなの。
「でもね〜、こういうこと普通に話せる人ができてうれしい。色んな意味でアナタに興味が湧いたわ」
「ありがとう」
「だから、私を女の子だと思って付き合って欲しいしエッチとかも普通にしてみたいわ」
「え?それはいいよ」
なんでそんな展開になるんだろう。女友達としてエッチするつてオカシイよね?
「どう?お金も払うわよ」 
お金も払う?この人、何言ってんだろう。最初から私とエッチするのが目的で近づいてきたとか?買い物中のボディタッチも、下着売り場で私の裸をみようしたことも思いっきり辻棲が合うし。
「お姉さん、普通に私と友達として付き合いたいなら、エッチするとか'お金払うとか、そういう関係はおかしくないですか?」
おそらく新手のナンパ手段として女装してただけなんだろう。