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3人組と別れた直後、NTTのほんの数十メートル先にあるダイエー前ボックスで赤いスラックスをはいた長身の女性を見つけた。見た感じでは、テレクラの女かどうかはわからない。すかさず車を降りた僕は単独で近付いた。ピースサインと間違わないよう指の表と裏をクルクルと回転させながら、ガラス越しに2万のサインを送る。と、僕の存在に気づいた彼女は、すぐに電話を切った。展開が早い。「何ですか」とぼける彼女。意味がわかったからすぐに電話を切ったんでしょうに。
「これでどう?」そう言いながら、僕はあいかわらず指を2本突きだしたまま。端から見れば実に下品な男に映るだろうが、幸いダイエーは閉店しており、辺りには誰もいない。
「どうって何が?」彼女は戸惑った風を装ってはいる。しかし、2本指の意味するところを理解していることは明白で、ジラしつつも、僕の口から「援助」の言葉を導きだそうとしているのがよくわかる。いくらテレクラ遊びをしていようとも、自尊心は失っていないみたいだ。しょうがなく僕はハッキリかまえてみた。「2万で遊ぼうよ」「何して遊ぶの」「セックスに決まってんじゃない」
「それじゃあ3万」いったん交渉が始まると途端に図々しくなるのは、テレクラ女の特徴なのだろうか。いやはや、それにしてもこの街は本当に援助女ばっかりいるんだな。
この2日間、僕たちがポイントで見かけた女性はプロの街娼を除いて3組。その全員に指サインを送ったところ、いずれもすぐに電話を切って交渉に応じてきた。最初から意図を理解した女、自らも指を出して額を釣り上げる女、わけのわからないフリをしながらも最終的にはOKを出す女。対応の仕方にバラつきがあったとはいえ、この確率には驚かされる。この街にテレクラ女が多い事実は否めいだろう。その土壌があってこそ、わざわざ声をかける必要性がなくなったのだ。ただ僕はこの交渉がこの街に特有の現象だとは思えない。日本全国、金山と同じ条件を満たしている地方都市は他にもあるはず。そこではどんな交渉法が根付いているのか、ぜひ知りたいものだ。