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『アマゾン』は、出品者に対して身元を公開するように義務づけており、どの商品のページにもこんな欄がある。
【詳しい出品者情報】
・正式名称:○○○○
・住所:東京都△△△
業者であろうが、個人であろうが、名前と住所をきっちりさらしているのだ。そこでピンときた。アマゾンにはエロイ商品も売っているし、中には女の出品者もいるだろう。彼女ら女性出品者に、直接取引きを持ちかけ、会いに行くってのはどうだろう。エロいブツを処分したがってる女なんて隙がありそうだが。というわけでアマゾンを調べまくり、ターゲットの女性を探してみた。
 大人のおもちゃ、AV、セクシー下着——。思いつく限りのエロジャンルを漁ってみるが、明らかに女性とわかる出品者は見つからない。唯一、成果があったのは、“BLモノ”つまり美男子のホモセックスを描いた漫画だ。さすがオタク女が好むジャンルなだけに、出品者にもちらほら女性名が確認できる。その中から近場の4人に絞り、サイトのメッセージフォームから、古本買業者を装って直接取引を持ちかけてみた。
『ご相談です。まとまった数を買わせていただきたいのですが、アマゾンを通すと送料がかさむので。できれば直接取引でそちらにお伺いさせていただき、引き取らせてもらえればと思います』
200円程度の漫画を10冊ほどあなたから買いたいので、最寄りの喫茶店などで手渡ししてもらえないかという提案だ。果たして、オーケーの返事が1人からきた。さあどんな女なのやら。BLオナニーのしすぎで指がふやけてたりして。
当日。待ち合わせの駅前に、胸元の大きくあいたブラウスの熟女が立っていた。
「あ、どうも」
「すみません。わざわざ来てもらって」
ビッグダディの美奈子っぽい、地味顔だがどことなくスケベそうな雰囲気の女だ。悪くないかも。彼女が本の入った紙袋を出してきた。
「これなんですけど」
「はいはい。一応、パラパラっと確認させてもらいたいんで、そのへんの喫茶店にでも入りませんか?」「いいですよ」
喫茶店のカウンター席に並んで座り、紙袋から本を取り出す。さっそくページをペラペラペラ。ほー、男同士がえらいことになってますな。
「なかなかスゴイ内容ですね。こういうマンガが好きなんですか?」
「ははっ。そこはまあ突っ込まないでくださいよ」
彼女はニヤついている。もうちょっと攻めてみっか。男子同士のフェラのページを見せてみた。
「これとかスゴくないですか?」
「それくらいは普通ですよ」
「普通ですか? ということはこれくらいではドキドキしないと?」
「そうですね、って言わせないでくださいよ」
ノリがいいじゃん。
「じゃあどんなのがドキドキするんです?」
「それ聞く?」
お願いしますと本を渡すと、彼女はページをペラペラめくり、小柄な少年がバックでガンガンやられているシーンを開いた。
「たとえばこういうのとか。って何で言わせるのよ!」
うーん、さすがだ。「いやー、BLってのはなかなかなもんですね」
「はははっ」
「エロ話もいろいろ披露してもらって、ありがとうございます」
「それはまあ、そっちが聞くから」
「でも聞きたくなるんですよね、その胸元あたりからフェロモンがふわぁ〜と出てるし」
臭いをかぐように手をパタパタやって見せると、彼女がこちらの肩をポンポン叩く。
「ちょっと何やってるんですかぁ」
「最初からずっと気になってたんですよね、胸元。チラチラ見させてもらってたし」
「ホントに?」
彼女がブラウスの胸元をぐっと上げる。
「いやいや、下げたままにしてください」
「もー」
さあ、そろそろ勝負をかける時だ。なにせ買い取りのために2千円を投資してるのだから、もうちょい強引に攻めておきたい。
「何かもう気になってしょうがないですよ、その胸が。ちなみに何カップです?けっこう大きいですよね」
「普通ですって」
「そうなの?ちょっと見せてほしいな。けっこう大きいでしょ」
「ぜんぜんですって」
「お願い、少しだけ。見るだけだから!」
言ってみるものである。周囲をキョロキョロ見渡した彼女は、ブラジャーをちらっと下げてくれたのだ。そこには推定Fサイズのおっぱいが。マジで見せてくれるなんて!
しかし、そこまでだった。一気呵成に口説こうとしたが、ホテルへの誘いには乗ってこず、彼女は普通に帰っていった。ま、そもそも本を売りに来た相手なのだから当たり前だけど。