詐欺 - 【公式】裏モノJAPAN☆出会い裏技・セフレ愛人の作り方
2018/08/25

サラ金ミステリーショッパー覆面調査詐欺の手口

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大学を卒業して就職したはいいものの、給料の大半は学生時代からハマってるパチスロで消えていった。幸い、実家住まいなので食う寝るには困らないが、遊ぶ金が圧倒的に足りない。ついにはサラ金で20万円を借りるまでになっていた。その金も2週間ともたずに消えるのだから、よっぽどのスロット狂だ。些細なことで上司とケンカした勢いで仕事を辞めてからは、ニッチもサッチもいかなくなった。スロットをしたいが、母親から毎日カネをせびるのもさすがに難しい。そんなある日、退職してからひと月ほど経ったころだったか。夕食を食いながらテレビを見ていたら、バラエティ番組のラクチンバイト紹介みたいなコーナーがやっていた。
〈最新バイト! 覆面調査、通称〝ミステリーショッパー〞なる仕事が流行っています!〉
ん?なんだそりゃ。覆面調査とは、一般客のフリをして飲食店などに出向き、店員の接客態度、身だしなみ、料理の味や店内の雰囲気などの項目をチェックする仕事らしい。依頼者は店のオーナーやチェーンの本社なのだとか。なるほど。事前に「こういうチェックをする」と伝えずにこっそりやるからこそ、その店の素の接客がわかるってことか。人間、カネがないときもアイデアだけは出るものだ。この番組のおかげですごいことを思いついてしまった。
『サラ金の無人契約機でお金を借りる手続きをしながら、オペレーターの接客態度を覆面調査するバイト』
こんなの、あっても不思議じゃないんじゃないか? やりたがるヤツもいるんじゃ…。オレが企てた〝ミステリーショッパー詐欺〞の計画はこうだ。
1 オレの設定は『サラ金の実態を調査する立場』の人間
2 偽の『サラ金の無人契約機のオペレーターの接客態度を覆面調査するバイト』を誰かにやらせる
3 無事に契約が成立したら借りた金とカード、契約書の一式を預かる
4 形式的な調査報告を受ける
5 バイト君に「このカネはこちらで責任もって返還しておきます。手続きしたデータも消去しますのでご安心ください」と伝える
6 バイト代を2、3万手渡し、以降は連絡を取らないつまり他人に借金させてカネをぶんどろうというわけだ。問題は誰にやらせるかだが、友達や知り合いに頼むわけにはいかない。なんせ立派な詐欺だし。出会い系サイトで探すのはどうだろうか。学生時代、出会い系で知り合った年上の女のヒモみたいなことをしていた時期があった。出会い系の女ってのはバカで簡単に騙せそうだし、いいかもしれない。さっそく出会い系サイトで友達やメル友、エンコー相手を募集してる女に片っぱしからメールを送ってみた。
〝突然のメール失礼いたします。消費者金融を監督する事業を行っている、株式会社×××のタカダ(偽名)と申します。私どもが行っている覆面調査のアルバイトのご案内をしたくメールさせていただきました。高額謝礼を考えておりますので、ご興味があれば一度お返事いただければと思います〞
さてどうか。アホな女、連絡してこい!目論見は外れていなかった。立て続けに女から返信が届いたのだ。
〝やりたいです!どんな感じですか?〞
〝謝礼を教えてください〞
それぞれに「詳細を伝えたいので電話番号を教えてください」と返事をする。最初につながったのは
23才の介護士だった。
「はじめまして株式会社×××のタカダです。今回のミステリーショッパーは、消費者金融のオペレーターの接客態度をチェックするものです」
「それってお金を借りる会社のことですよね?」
「そうです。最近オペレーターの対応が悪いなどとクレームが入っておりまして、弊社のほうでそれをチェックすることになったんですね。ちなみに消費者金融をご利用されたことはございますか?」
「いえ、ないです」
サラ金の利用について聞くのは、覆面調査をやらせたときにちゃんとカネを借りられるかどうかを知りたいからだ。借金まみれの女だったら計画はご破算になる。彼女は実家住まいで介護士の仕事をマジメに数年続けているらしく、借金もなし。これなら問題ないだろう。実際に借金してもらうこと、終わったら契約書類やカネをこちらで預かり適切に処理することなどを説明し、なんとなくわかってもらえたようだ。
「ではぜひお願いします。お給料は当日、仕事が完了した時点で3万円お支払いします。借りたお金は弊社でお預かりし、チェックが終わったところで消費者金融に返還しますのでご安心下さいね」
バイト代って言ってもコイツが借りたカネから渡すんだけどな。細かい日時などを決定して電話を切ろうとしたところで彼女から質問が入った。
「あの、なんで出会い系でバイトを探してるんですか?」
え?
「あのー、そうですね。やっぱり、街でお声かけとかもしてたんですけど、どうにも怪しいみたいで話を聞いてもらえなかったんですよ。ここだとメールでご案内できますし、本当に興味を持ってくれた方にお話できるので、利用させてもらってるんですよね」
「そうなんですね。わかりました」
ふう。焦った。いよいよ初シゴトの日。念のため、マイカーではなくレンタカーで待ち合わせのコンビニに向かう。いちおう会社員設定なのでスーツ姿だ。先に到着して待つこと10分。やってきたのはずんぐりむっくり太った女だった。
「本日はお越しいただいてありがとうございます。それでは向かいましょう」
彼女、人と話すのが得意じゃないのか、視線を合わせないまま車に乗りこんでくる。間もなくして無人契約機の前に到着。そうだ、いちおう流れをおさらいしておかないと。
「今回はちゃんと最後まで、つまりお金を借りるところまでやっていただかないとバイトが成立しないのでご注意ください。申し込みは50万円でお願いしますね」
所得証明書が不要の金額だ。
「はい」
「あくまで普通のお客さんとしてオペレーターと話をしてください。申込書を記入するところでは、年収を50万円ぐらい多めにしておいてください」
「なんでですか?」
「万が一審査に通らなかった場合にバイトの謝礼をお支払いできなくなってしまいますので。念のためということで」
彼女が契約機のブースに入っていく。オレは近くのコンビニに移動し、彼女からの電話を待った。
10分、20分と時間が経ち、立ち読みしてる漫画雑誌の内容が頭に入ってこなくなった。こんなに時間かかるもんだっけ。まさかバレたか?40 分すぎたところでようやく電話が。
「あの、終わりましたけど」
よし!急いで迎えにいく。彼女の手には何枚かの書類と、封筒がある。
「ではお預かりしますね。問題なかったですか?」
「はい、50万円借りられました」
封筒には分厚い札束が入っている。…マジで成功しちゃったよ。あくまで名目は覆面調査なので、接客の報告をしてもらうとしよう。あらかじめ用意したA4の紙を渡し、車内で記入してもらう。
〝オペレーターの言葉遣いはどうでしたか?☆5つから選んで、その理由をお聞かせください〞
〝説明でわかりにくい点、もしくは丁寧に説明された点を教えてください〞
すっかり信用し、悩みながらも書き込んでいく彼女。まったくおめでたい女だ。
書き終わったところでバイト代だ。先ほど目を離した隙に封筒からカネは取り出してある。そいつを自分の財布から出したように手渡した。
「では3万円です。今回は本当にありがとうございました」
「ありがとうございます」
「借入のデータは1週間ほどで消させていただきます。お金もキチンと処理しますので、何も心配しないでくださいね」
彼女は3万円を大事そうに財布にしまっ
た。なんでこんなバイトを信じてしまうんだろう。たかが1時間ほどで3万ももらえるなんて怪しいに決まってるのに。残り47万を持ったオレは、まっすぐスロットへ向かった。当たりなんて引けなくても、懐にはいくらでも余裕がある。よし、明日からまた詐欺ってやるぞ。翌日、また別の女の子と待ち合わせたはずが、彼女はやってこなかった。時間になっても連絡がこない。慌てて電話をかける。「もしもし?」
「…ああ、寝てました〜」
「…これから来れます?」
「あー、やっぱメンドクサイからいいや〜。バイバイ」
ガチャリ。ったくよー。彼女は出会い系でしょっちゅうエンコー募集をかけている女だった(プロフで確認できる)。カネに困ってるだろうと思って覆面調査を持ちかけたのだが、なんてルーズなんだ。以降、ワリキリ女を使うのはやめにした。ターゲットはピュア系のみだ。そもそもエンコー女なんて借金をしてることも多々あるし、サラ金からカネを借りられる保証がない。
二回目の仕事のパートナーはこれまた介護士だった。27才で独り暮らし。年収は300万ちょっとらしい。そしてここでオレはさらにカネをぶんどるべく、あらかじめ一つの約束をさせた。
「3件の消費者金融に足を運んでもらって、そこで覆面調査をしていただきます。謝礼は3万円です。よろしいでしょうか?」
「わかりました」そう、せっかくなのでサラ金のハシゴをさせようと思ったのだ。ネットで調べた知識だが、借金したデータ(氏名年齢住所、金額など)が信用情報機関に反映されるまでには、申し込みから2時間ほどかかるそうだ。つまりその2時間の間なら、A社で借りたことがB社やC社にはわからない。それぞれから50万円借りれたらウハウハだ。実際やってみればとんとん拍子に契約が進んだ。1件目で50万円、2件目で30万円(年収の基準が満たなかったらしい)、3件目で再び50万円。ここまででおよそ2時間。バッチリ成功だ。オレの実入りはバイト代を差し引いた127万円。考えてもみてほしい。たった2時間でこれだけのカネが手に入るのだ。金銭感覚が狂わないほうがオカシイ。焼肉を食い、スロットで閉店まで遊んで、そこからはキャバクラだ。そうだ、友達も呼んで盛大にやろう。デリヘルもいっとこうか。一晩で90万円が消えた。だけどいいのだ。明日も、明後日も、うなるように金は入ってくるのだから。
 その後も定期的にシゴトを続けた。ハシゴさせることで一人あたり80万〜150万円。もちろん毎日、豪遊だ。最初にやってから1カ月が経とうとしたころ、大事なことを思い出した。借りさせたカネを返済しないと、女に督促が行っちゃうじゃねーか!最初の介護士から預かったカードを持ってコンビニATMへ。今月の返済は1万5千円らしい。カネなら充分余ってるし、とりあえず返しておくか。こうやってキチンと返済しておけば本人(女)に連絡がいくことはない。おかげで、バイトした女から不審がられたり、後で電話がかかってくることは一度もなかった。こちらから再び連絡を取ったことは何度かある。女が可愛かったときだ。なにせ相手は、もともと出会い系の女。ヤルには手
っ取り早い。
「先日はありがとうございました。実はこの前は仕事だったので言えなかったのですが、すごいカワイイなって思って…良かったら食事でも行きませんか?」
地元で一番高級な焼肉に連れて行き、セックスに持ち込む。そんなことができるのもカネのおかげだ。カネ、カネ、カネ。この万能の紙が毎日、何十枚、ときには100枚以上も手に入るなんて、オレは天才か。ときには再アポからシゴトに繋がることもあった。セックスした後に女が言うのだ。
「あのさー、またあのバイトできないかな?」
短時間で3万円の旨みが忘れられないのだろう。うーん、どうしよう。そうだ、枠を増やすってのはどうかな?サラ金ってのは返済をある程度続けていれば借りられる金額の枠が増えるものだ。20万までだったのが50万までいけたり。それを狙おう。利息分だけは毎月オレが返済しているのだから、なんとかなるかも。彼女を連れて無人契約機へ。
「枠が増やせるかの相談をする覆面調査だから、オペレーターの指示に従ってね。増えたらその分をおろしたところで成功だから」
「わかったー」
20分後、彼女がとぼとぼ戻ってきた。
「なんかダメだって」
しかたない。あともうちょっと回ってみるか。2件目もダメだったが、3件目でようやくオンナが笑顔で戻ってきた。
「20万円借りれたよ!」
よっしゃ、イイ子だ!彼女には2万円を渡し、残りは自分の懐に。さすがにこれ以上馴れ合うのはヤバイだろうし、今後は連絡しないほうがいいな。1年近く同じことを続けてきたが、いよいよ出会い系のコマ(=バイトしてくれる女)がなくなってきた。なんせ田舎だけあって、書き込みをしてる顔ぶれはいつも決まってるのだ。そこで、不本意ながらオトコも使うことにした。男は女よりも社会的感覚を持っていて騙しにくいだろうとハナから避けていたのだが、四の五の言ってられない。とにかくコマを集めなければパンクしてしまう。毎月の利息だけは返済しなければいけないのだから。
女のフリをしてメールし、食いついてきたヤツに『では詳しいことは私の上司から連絡させます』と伝え、オレから電話をかけた。
「〜というわけなのですが調査をお願いできますでしょうか?」「いいですけど、大丈夫なんですかね? 個人情報とか」
「はい、それはもう責任を持って処理させていただきますので」
待ち合わせて無人契約機へ。男はサラリーマン風情の若い兄ちゃんで、終始無言の不気味なヤツだ。
30分後、男から連絡が入ったので迎えにいく。おっ、封筒持ってるじゃん。成功したんだな。
だがその封筒が何か薄い。…10万円?あれ、契約した枠は50万円だろ。
「えっと、どうして全額下ろしてくれなかったんですか?」
「うーん、よく考えたら怪しいなと思って、いちおう10万だけにしときました」
げっ、なんだコイツ。なんとか取り繕って一式を受け取り、待ち合わせの場所まで送る。車内は無言のままだ。気持ち悪いなぁ。到着したところでヤツが口を開いた。
「ホントに大丈夫なんですよね?」
「何がですか?」
「いや個人情報とか。お願いしますよ」
「はい、もちろんです」
…ふー。いちおうセーフかな。男ってめんどくせー。探すの大変だけど、やっぱバイトは女だけにしようか。このバイトをやりたいと言う女の属性はなぜか偏っている。7割近くが介護関係の仕事に就いているのだ。他にも工場勤務とかファミレスバイトなんかもいるにはいるけど、どうしてこうも介護関係ばっかりなのか。そもそも出会い系サイトをやってる女に介護関係が多いのだろうか。あるいは世間知らずで、人を信用しやすい職種なのか。世間知らずといえば、あるとき、募集文面にこんなことを書いてる女を発見した。
〝男性とお付き合いしたことは一度もありません。こんな私でよかったらお友達になってください〞
なになに、28才で処女かよ。あらら、こいつも老人介護なんだ。バイト要請メールへの返事が来た。すぐ電話をかける。
「こんにちは。このたびは返信をいただきましてありがとうございます」
「あ、はい、はい、こちらこそ、メールをいただいて、あの、ありがとうございます」
コミュ障というかなんというか。こりゃあマジで処女だろうな。
「ちなみに消費者金融をご利用になったことはございますか?」
「いえ、ありません、いちおう貯金は10年近くしてるんですけど、それでも、その、大丈夫なのでしょうか?」
ん?貯金?そんな情報を軽く口走ってるけどいいのか。金額を聞いたら150万ほど溜め込んでいるらしい。…うん。これは利用価値がありそうだ。後日待ち合わせに来たのは一重まぶたのぽちゃぽちゃ女だった。
「では今日はよろしくお願いしますね」
「あ、はい、お願いします!」
車のドアを開け、彼女の肩に手を回し、乗るように促す。カラダがびくっと震えた。
「すごく素敵な人でびっくりしました。これじゃ仕事にならないなぁ、なんて。アハハ」
「え、いや、そんな」
そのまま立て続けに3件ハシゴさせ、計130万円をゲットした。今日はここで終わらないぞー。
クルマに乗せて送っていく途中で声をかける。
「あの、良かったらまた会ってもらえないかな?実はアナタのことを素敵だと思ってしまって…仕事中のくせにスイマセン」
「……」
「来週とか会えたりしませんか?」
「…あ、はい、お願いします」
よしよし。いいぞ。彼女とは翌週食事をし、カラオケで手をつないだ。そのまた翌週、映画館デートをしてカラオケでハグ。そしてまた翌週も、その次も。しばらくデートを重ねたところで深刻な顔を作った。
「あのさ、オレの仕事あるじゃない? ちょっと失敗しちゃってね。消費者金融のお金をなくしちゃったんだ」
「え…」
「最低なことは重々承知してる。でも頼めるのはキミしかいないんだ。20万ほど貸してくれないかな?すぐに返すし…」
「…いいよ」
そのまま銀行でカネをおろしてもらい、札束を受け取った。彼女からすればオレは彼氏みたいな存在なのだろう。その後もなんだかんだとカネを借り、合計40万を受け取ったところでドロンだ。
逮捕は突然だった。デリヘルを呼んでラブホに泊まり、翌朝、車で帰宅しようとラブホを出た瞬間、警察車両3台に囲まれた。
「田澤!わかるよな!」
後から聞いた話によれば警察は2カ月前から内偵に入っていたらしい。あの、今までたった一人しか使わなかった男バイトが、やはりなにかオカシイと警察に駆け込み、オレの電話番号、レンタカーの利用履歴などから身元が割れたようだ。詐欺で懲役2年6ヶ月。およそ1年の間に計40人弱から、総額4千万円ほどを騙し取った点が悪質とされ、執行猶予はつかなかった。出所した今は、地元で清掃の仕事をしている。ついつい出会い系サイトにアクセスしたくなるウズウズを抑えるのは、思いのほか大変だ。
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2018/08/15

打ち子募集・ホルコン攻略パチンコ必勝法は詐欺か?とことん付き合う

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ネットではいまだにパチンコ必勝法の広告を見かける。裏モノ一部読者からも「あれはホントに勝てんのか?」との問い合わせがたまにある。断言しておくが、全部ウソだ。勝てるわけがない。現在はびこっている「打ち子募集」と「ホルコン攻略」の悪徳業者から任意の2業者を選び、連中の詭弁を聞いてみよう。
最初は「打ち子募集」から。広告に「パチンコ出玉イベントスタッフ」などと書かれているのがそれだ。彼らの言い分はこうだ。パチンコの出玉は店側がいかようにも決められる。どの台を出すか出さないかはホールの胸三寸。だからわざと特定の台を爆発させて他の客の射幸心をあおることも可能だし、実際そうしたい。しかしその台を一般の客が打ってしまうと店は損をする。そこで
「打ち子(サクラ)」を雇って座らせておく̶。という理屈だ。
早速、HPに出ていた某業者に電話をかけ、打ち子をやりたいと伝えたところ、担当者の川村なる男
性が仕事の説明を始めた。まず、打つ地域はどこでもかまわない。希望の場所を伝えればホールを指定される。現場に着いたら、業者に電話を入れ、どの台に座ればいいか教えてもらう。軍資金は打ち子が全額負担し、出た玉の50%が報酬となる。つまり換金金額の半分を業者に振り込むわけだ。
「5千円もしないうちに、当たりがきますから、ご心配なさらなくても大丈夫ですよ」
「ホントですか?」
「ええ。優良台の情報が入ってるので、間違いありません」
川村の言うように、この打ち子システムは店側とグルになっていなければ成立しえない。すなわち
この業者は全国のホールと結託していることになる。まずありえない設定だ。年会費の1万円を振り込み、身分証をファックスして登録完了。翌日から仕事をすることなった。パチンコ屋の前から電話を入れると、川村から3台の台を指定さ。どれかが空いていたら座っていいらしい。まず2千円だけ使って、出なければ電話で報告する決まりだ。もちろん出た場合は、そのまま打ち続ける。
「ただし、回転数だけはきちんと見ておいてください」
「なぜですか?」
「台の状況としては上がっているんですが、クギによってハジかれてしまうことがあるので、どれくらい回るか確認したいんですね」
リアリティを出すための方便だろう。ま、打ってみますか。幸い、指定の台が1台あいていた。では打ちましょう…アッという間に2千円が溶けた。回転数は… 35 回転か。
携帯から川村に報告の電話を入れる。
「出ませんでした。35回転です」
「悪くないですね」
「悪くない?」
「ええ。では、さらに3千円打ってください。出なければまた報告をお願いします」出なければって、5千円使えば出るんじゃなかったのか。店に戻り、またチャレンジ。3千円もあっさり消えた。
川村に報告の電話を入れる。ぜんぜん出ないんですけど。カスリもしないんですけど。
「リーチはどうですか?アツイのはきましたか?」
「2、3回スーパーリーチが来ましたかね」
「台の状況としては調子が上がる予定なんです。7割がた当たるはずなんですが、残りの3割という
こともありますので」
なんかゴニョゴニョ言い出したぞ。7割だ3割だって聞いてないんだけど。
「つまり残りの3割だと?」
「前の人が結構ハマってたんでしょうね。そうしたことの影響じゃないかと」
「はぁ」
「この後のお時間はどうですか?まだ打てますか?」
「ええまあ」
「でも、そうだな、時間も遅いですし、これ以上、軍資金を使わせてもアレなんで、今日のところは引き上げましょうか」は〜〜? それじゃ5千円の負けが確定じゃん。
「いえ、これに関しては、戻しの申請がかけられますんで」
「使った金を返してくれるってこと?」
「ええ。1万5千円までなら戻しがかけられるんです。ただこれ以上、使ってしまうと、私の裁量の範囲を超えてしまうので、明日にしましょう」
もっともらしいことを言うヤツだ。固定給ならば〝確実に〞出る
翌日、同じ店に行き、再び川村に連絡を入れた。指定されたのはまた3台だ。
「ガンバってくださいね」
川村の声に見送られ、指定の台を2千円ぶん打つ。やっぱり出ない。回転数は34回転。
「全然、出ないんですけど、スーパーリーチもかからなかったんですけど」
「オカシイですね。回転数はどれくらいですか?」
「34回です」
「それなら問題ないですよ。今度は3千円だけ打って、また様子を見てください。出なければ連絡をくださいね」昨日とまったく同じパターンじゃないか。追加で3千円ね。はいはい、打てばいいんでしょ。
…2日で都合1万円が溶けた。もう川村も言い訳できんだろう。「もしもし、出ませんでした」
「そうですかあ。ちょっとお金を使い過ぎですねえ」
って、そっちの指示で打ってんだろが! 何で出ないのか、理由を説明しろって。しかしその質問を無視した川村は、弱り果てたような声色で話題を変えてきた。
「もし良ければなんですが、固定給のお仕事になさいますか」
これまでのは出玉の半分をもらえる歩合給なので、実は「確実に」出る台は教えられなかった。でも
固定給(1日3万円)なら絶対に出る台を教えてくれるのだと。なぜにそのような棲み分けがなされているのか、理由を考えたところで意味はない。「実はもっと確実な方法が…」と煽るための詭弁にすぎないのだから。
「…わかりましたよ。じゃあ、それにしてくださいよ」
「では、社内審査にかけますので、少々お待ち願えますか。決まり次第、こちらからご連絡いたしますので」
待つこと数日、川村が電話をかけてきた。候補は8人いたのだが、審査の結果、最終候補の3人に私が残ったという。
「ただ、情報元(パチンコ店のこと)が、打ち子からの情報漏洩を恐れてるですよ。見ず知らずの人間を雇うと、出る台を他人に漏らすかもしれないのでね」
「はあ」
「それで形式上、保証が欲しいと言うことになりまして」
「保証、ですか」
「はい。具体的には、供託金として25万円を納めて欲しいといってるんですね」
とことん付き合おうにも25万円は高すぎる。どうせ振り込んだところで梨のツブテになるのは目に見えてるし。もうやめよっ。打ち子業者の手口はシンプルだ。まず安めの入会金を搾取し、指定台がもし出ればその半分を振り込ませる。出なくても食らいついてくるようなバカ客は、高額コースへ誘導する。一応はダマされやすい人間の心理を突いているとはいえるだろう。蛇足だが、1万5千円の「戻しの申請」とやらは当然なかった。小額でも取れるカネは取る
お次は、ここ3年ほどでノシてきたホルコン(ホールコンピュータ)攻略である。
店はホールコンピュータで出玉を操作しているので、そいつの作動さえ把握すれば出る台がわかる、というのが業者の言い分だ。某業者に連絡を入れると、鈴木なる男性担当者が登場し、早口でたたみかけてきた。
「ホルコンというのは大当たりに規則性があるんです」
「はぁ」
「この台が当たったら、次はこの台という順番が決められているんですね」
確かにパチンコを打っていると、後ろが当たった直後に隣が当たるなんて現象によく出会う。そうい
うことを言ってるのか。
「そうですそうです。あれもあらかじめ決まってるんです」
んなワケないけど、とりあえず鈴木の会社にあるコンピュータでは、どの台の次にどの台が当たるかわかるそうだ。利用者はまず、専用の携帯サイトにアクセスして、自分の選んだシマ(同機種が並ぶエリア)内の大当たり中の台番号をメールする。と、次にどの台が当たるか、折り返しメールがくるという流れだ。
「で、おいくらなんですか?」
「年会費込みで20万円です」
「20万!」
「高いと思われるかもしれませんが、5千円もあれば大当たりがきますし。勝ちは積もっていくので、決してソンしませんから」
「それは高いですね。なんとかなりませんか」
「うーん」
「お願いします」
「じゃあ特別に3万で使わせてあげますよ」
なんだ、その大幅なディスカウント。小額でも取れるカネは取っておけってことか。約束の金を振りこみ、パチンコ店で大当たり中の台をチェックする。ここと、あそこと、あそこか。台番号をメールで送り数分後、折り返しのメールが来た。
SSランク 135
Sランク  151
Aランク  153
SSランクを5分打って、出なければSランクに移動。ここでも5分打って出なければAランクに移動してさらに5分打てばいいらしい。まずはSSの台へ。2千円で5分が経過。出ない。お次はSの台へ。また出ない。で、最後にAの台へ。やっぱり出ない。
「あのー、ぜんぜん、出なかったんですけど」
「オカシイですねえ。シマの台構成はいかがですか?」
「台構成?」
「ええ。一シマの一列は何台ありましたか」
「えっと、8台ですね」
「ちょっと少ないですね。13台〜15台くらいの構成の方が当たりやすいんですよ」
なんだそりゃ。そんな話ぜんぜんしてなかったじゃんよ。「言いましたよ。次はもっと台の
多いシマに行ってください」
ならばと、人気機種の大当たり台をチェックし、また一からやり直す。
 …出ません。また6千円やられましたけど。
「うーん。そうですか。じゃあ時間意識の問題ですかね」
また新しい言い訳が出てきた。なんだよそれ。
「打つ時間のことです。SSランクを打つときは、気持ち遅めの打ち出しがいいんですよ。メールが
送られてきてから、すぐに座るのではなく、1分ほど時間を遅らせてから着席するんです」
どんな理屈だよ。毒を喰らわばなんとやら。次のシマでは、メールを受信してから1分だけ時間を遅らせて打ってみた。出ないし。SランクとAランクも不発だし。もう1万8千円やられましたし。
怒り心頭で電話をかけると、鈴木は平然と言い放った。
「う〜ん。もしかするとケツ番構成なのかもしれませんね」
またおかしな単語が出てきたよ。そういうのって最初からぜんぶ言うべきなんじゃないの?以下、鈴木の説明。どの店にもパチンコ台には501番や502番などの台番号がある。ケツ番とは末尾の0〜9の数字を指す。
ホルコンの中には、このケツ番を重視して、大当たりを振り分けるタイプがあり、たとえば「新海
物語」のケツ番1が当たれば今度は「北斗の拳」の1番が当たるといった具合に̶。
「本来ならシマ構成で当たりが出るんですが…非常にまれなケースとして、店によってはそうした場合があるんです」
「……」
「がんばりましょう。次のメールはケツ番構成の当たり予測を出しますんで」
付き合ってやるのもここまでだ。どうせ次もまた新たなキーワードで煙に巻くに決まってる。
「もう退会したいんですよ。あなた方も信用できないし。入会金を返していただけませんか?」
「それはムリです」
「最初と約束が違うんだから、お金を返すべきでしょ」
「まだ利用期間が1年間残ってますので。利用期間が終われば、返金処理はいたします」
「実際に返金していただけるんでよね?」
「ですから、返金処理の手続きはさせていだだきます、としか申し上げられません」
処理はするけど返金はしないってか。笑わせやがる。
2018/07/09

デブスを騙す恋人商法に思わぬ落とし穴が

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