0010_20180822223417a49.jpg 0011_20180822223419cc7.jpg 0012_201808222234203c2.jpg 「ミジメな人生が、ペンダントを持った途端に激変。夢の万馬券を当て、稼いだ金が8千万!」
怪しげな商品には、大げさな広告がつきもの。その全てがヤラセであるのはもはや常識だろう。
ここにご登場を願うY氏は、某広告代理店のデザイナーとして、数千点を超す開運&コンプレックス広告の制作を手がけてきた人物だ。2カ月前に会社を辞めたばかりという彼に、かつての仕事ぶりを聞いた。おっしゃる通り、アノ手の広告はすべてインチキです。仕事は素材集めがメインですね。「3日で体重が10キロ減った女の写真」とか、自分で用意しなきゃならない。モデル業者は使いませ
ん。昔、東芝のケータイCMに出てた男が、「2億円の宝くじが大当たり!」って広告にも載っちゃった事件が起きまして。事務所が大量の違約金を払ったたらしいんです。結局、今は素材集で探すケースがほとんど。見てください。「素材辞典」っていう有名なネタを使ってます。堂々としたもんでしょ。仕事の難易度は、商品ジャンルによって変わります。一番簡単なのは美顔モノ。パソコンを使えば、肌の染みなんて1分で消せます。手を抜くと表面に光沢が出ちゃいますけど。逆に、アナログな手を使った。シワを引っ張って、テープで止めただけです。
次にラクなのがダイエット。元々痩せてた女性を左右に伸ばしただけですよ。こんなのよく通りましたよねぇ。でも、画像をいじるだけマシで、体重計の針を動かしただけですから。
ニセダイエット画像は、素人でも簡単に見分けられます。モデルの腹と二の腕を見て、境界線がボヤけていたら当たり。足の比率がおかしいのも怪しいですね。
 逆に難しいのは、開運グッズです。最近は開運業界も不景気で、例えば、昔は高級車の写真が必要なときはレンタカーを借りてくれたのに、今じゃ何でも合成ですよ。
町で見つけた外車を勝手に撮って、モデルの画像をハメ込んだだけです。チベットの高僧もインチキ。ネットで拾った画像です。トルマリン鉱石の採掘シーンもヒドい。実はこれ、中学の修学旅行で鉱山見学に行ったときの写真なんです。どう見ても採掘師が人形でしょ?
 笑ったのは彼はクライアントが用意してくれたモデルなんですが、急に顔出しを嫌がりだしまして。目線かモザイクを提案したら、「説得力がなくなる」って。そこで、ヤケクソで校正紙にサインペンでヒゲと眼鏡を描いた。さすがに怒られると思ったら、ちゃんと雑誌に載りましたよ。なぜその外人がOKしたのかは、いまだにわかりません。
かくもいい加減な怪しい商品広告の世界。ダマれることなかれ。