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近所の焼き肉屋でカクテキをつまみつつ、ヤシが言った。
「銀行員ってのもなかなか乙なもんだぜ。銀行によっちゃぁ研修合宿もあったりするんだが、そんなときには指導係の先輩女性行員の目の色が違う。例えば…」
女性行員。歩く性病デパートを自認するオレとは、あまりにかけ離れた存在だ。いや、そもそもオレはお固い職業の女に萌える性質の人間じゃない。
しかし、実弟が将来結婚するやもしれぬ食材なら、兄としても1回くらい食しておく必要はありそうだ。狙うは、最もアプローチしやすそうな窓口係だろう。
平日昼過ぎ、池袋西口に向かった。駅前大通りに面して、名だたる大手都銀が勢ぞろいしている銀行密集エリアだ。個人的には、昨年、新しい口座を作って以来、銀行の世話にはなってない。
さて、まずは▲▲銀行に入ってみるべ。
「いらっしゃいませ〜」
鈴木その子似のババアが会釈してきた。両サイドには濃紺の制服を着た警備員と、ATMを案内している50代後半女。なんだかねえ。窓口には合計6人の行員が座っていた。
女性が5人と、冴えない30代前半の男性が1人。確率6分の5のギャンブルである。
順番待ちの番号札を機械から抜き取り、待つこと10分。無味乾燥な機械音がフロア内に響いた。
「番号札145番のお客様、窓口4番にお越しください」
さて、窓口4番は…げ、あの冴えない童貞君じゃん
「はい、お待たせしました1.」
「……えっと。やっぱ、いいや」
「はい.はぁ?」
6分の1の外れクジを引くとはツイてないねえ。午後2時、銀行へ移動。窓口には、ピシャっとしたブラウス姿のオナゴが5名座っている。心なし、▲▲銀行よりも処女風の人材が多いようだ。
番号札を取ってほどなく、オレの順番が回ってきた。
「お客様、お待たせしました」
テキパキとした目線でコチラを見つめるのは、20代後半のオナゴ。中学高校とクラス委員をしていそうなタイプだ。
「残高を調べてほしいんだけど」
「はい、通帳をお預かりします」
女が無表情で通帳を機械に差し込む。いまだ!
「実は私、こういう者でして」
『金森遊/フリーライター』という真っ赤な名刺を彼女のデスクに投げ入れる。
「……これは結構ですよ。身分証を確認しましたから」
「いや、そうじゃなくて。これはね、その。あなた個人にプレゼントを」
「あ、個人情報ですか?今回は必要ありませんので」
「だからさあ、電話番号をオマエさんに。。。。」
「次のお客さま〜!はい、田中さ〜ん」
まったく、工口さの欠片もないねえ。コンビニで買った日本酒をチョビチョビやりながら2時間ほど待っただろうか。
「うへへへ。みんな、今日は帰るぞ。オマエら、朝まで飲んでんじゃねえよ。おい、新入社員.キャバクラの客引きなんか引っかかるなよ」
ハゲた男が先頭に立ち集団が列を成して外に出てきた。
と、なんたること、その中に、下乳を擦り付けてきたあの女もいるではないか!
昼間の地味な制服とはガラリと雰囲気が変わり、ギャル風の服装でキメている。
軽くウエーブのかかったロングヘアに、デニムのスカートから延びた細い足。日本酒を2合は飲んだようなトロンとした
目。エロッー.その場で解散となり、彼女は東武東上線の改札へ向かう。いけ!
「おつす、久しぶり」
「あつ・あれ?ど、どこかでお会いしましたつけ?」
「昼間、個室で話したじゃん。あはは」
「あつ」そうそう、あのときのお客さんですよ。
「飲み会、終わったの?もう1発、飲み会しようぜ〜」
「そ、そんなぁ。今日は飲み過ぎちゃって。それに……」
「今日はオマエさんに逢いに銀行に行ったんだぜ」
「は、はぁ…。見つかったら怒られるし」
この千鳥足、イケそうじゃん。