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世間的にオシャレってことになってるから高くてもガマンしてるだけだと思うんですけど。絶対そうだと思うんですけど。この推測を確かめるため、ユニクロの安いTシャツを買ってきて、タグを付け替え、セレクトショップの棚に置いておくことにしました。あいつら、平気な顔でレジに持っていくんじゃないでしょうか。サレ君を追いかけ、事情を説明します。
「あの、それユニクロなんですよ」
「え?」「6300円の価値あるように思えました?」
「………………」「ユニクロなんですよ」
「あ、そうなんですか………」「本当にお洒落な人ならそんな金額は出さないシャツです」
「…………………………」「でもどうしてあなたは買おうとしたのでしょうかね」
最後には怒ってしまいました。プライド傷つけたかしら。意地悪ですね、裏モノって。
居酒屋ではまず生ビールを注文する俺だが、しょっちゅうダマされたような気になる。みなさんは感じませんか、安居酒屋の安い生ビールの薄さを。生って、もっとコクがあって口の中がムハーーッってなるはずなのに、水みたいにしゃばしゃばしてることありますよね。 あれはただの気のせいなのか、ホントに薄いのか。濃度計でチェックしてやる。まずは生ビールがうまいことで知られる、老舗ビアレストラン「ライオン」から。メニューには、サッポロ、エビス、琥珀エビスと何種もの生ビールが並んでいる。中ジョッキはどれも800円以上。いい値段ですな。まもなくサッポロ生ビールの中ジョッキが運ばれてきた。ぐびぐびぐび。 ぷっはぁー。うまっ。泡も細かくてクリーミーだし、渋みもずしっとくるし。これぞビールって感じだね。さて計ろう。濃度計にビールを数滴垂らしてボタンを押す。数値は…………5・7数字そのものの持つ意味はわからないけど、とにかくこいつを生ビール濃度の指標としよう。では安い居酒屋に参ろう。まずは「かっぱ」だ。チェーン店ではないが、歌舞伎町セントラルロードに「生ビール190円」という看板が出ている。
「ナマ中ちょうだい。一応確認なんだけど、190円だよね」
「そうですよ」「めっちゃ安いよね」
「発泡酒じゃないですよ。スーパードライになります」
やってきたナマ中は、やけにジョッキが小ぶりだった。泡立ちも悪いし。ぐびぐびぐび。 うーん?
スーパードライってこんなだっけ。苦味がちょっと違う気がするけど。では濃度チェック。5・0 やっぱり。苦みが足りないんだよ、苦みが。 次は「魚民」だ。店の前にビラ配りの女の子がいる。
「生ビール200円でーす」ここも安い。200円でうまい生なんか出てくるわけないよな。ジョッキのサイズこそ小さくはないけど…。  ぐびぐび。ふぅ〜。ちょっと薄いかな?ぐびぐび。はぁ〜。
じゃあ濃度チェック。5・3ふふ、この微妙な差がわかるオレの舌、まんざら捨てたもんじゃないな。お次は「天狗」だ。あそこはけっこう薄かった気がする。メニューをチェック。生ビールは「サッポロ生黒ラベル480円」。特に安くはない。「すみません、ナマ中下さい」「はい、生いただきましたぁ〜」ん?ジョッキがやけに濡れてる。まるでさっきまで水につけていたようだ。ぐびぐび。ふはぁ〜。どうなんだろう。もう薄いも濃いもわからん。飲み過ぎて舌が麻痺してきてるし。濃度チェック。4・9 出た、4%台ですよ。薄すぎ!オレの印象的に一番安かろう悪かろうな居酒屋は「つぼ八」だ。あそこのナマ、そうとう薄かった記憶があるが。
「いらっしゃいませ。飲み物は?」「えーと…」メニューを見る。ナマ中はスーパードライで480円だ。「ナマ中で」  ドリンクはすぐに来た。ジョッキ小さっ。これ、190円のかっぱサイズじゃないの?しかもグラスが何だか生ぬるいんですけど。ぐびぐび。ふはぁっ。薄っ。水かよ。濃度チェック。3・7 なんちゅう数値だ!めちゃくちゃじゃん!
スナックに入ったことは数えるほどしかないけれど、店の前を通る機会はしょっちゅうある。と、必ず中から聞こえてくるのだ、下手くそな歌が。おかしなことに、決まって音痴なおっさんばかりだ。上手かった試しなど一度もない。カラオケボックスで聞こえるがなりたて系の音痴ではなく、うっとり系で音をハズしてるもんだから、気が抜けるというかなんというか。いつも思う。今この瞬間、店内はどんな雰囲気なんだろう。ママさんやホステスさんも、客商売だけに耳を押さえるわけにはいかんだろうけども。埼玉の某スナック前で例の耳障りな歌が聞こえてきた。『ひとりきり…会いに…』声がうわずりにうわずってる。酒のせいもあるんだろうけど、ヒド過ぎるだろ。すぐに店に飛びこんだ。ドアを開けると、素っ頓狂な歌声がより大きくなって襲い掛かってくる。きっつー。
「あ、いらっしゃい、どうぞ〜」ママさんがニコニコ出迎えてくれた。そんなことより歌ってるのはどこのどいつだ? 店内に客は一人しかいなかった。目を閉じて気持ち良さそうに歌っている。その前にはホステスが座っており、静かにカラオケの画面を見ている。表情は、なんというか、真顔だ。手をヒザに置いて、聞きほれているかのような…。おいおい、まさかうっとりしてるのか?席について画面を確認する。TBOLANの「離したくはない」らしい。あのなぁ、もっとしっとり歌い上げてくれよ。 曲は2回目のサビをむかえている。それにしてもヤツの席の雰囲気、なんかおかしい。女は合いの手を入れるでもなく、飲み物を作るでもなく、灰皿を代えるそぶりもない。とにかくジッとカラオケの画面を追っている。出てくる文字をしっかり読むしか他に目のやり場がない、みたいな。 サビが終わって、ぱらぱら拍手が起こった。手を打つ回数は、ホステス5回、ママ3回ってとこか。『離したくはーないー♪』 最後までうわずったまま、曲が終わった。例のパラパラ拍手があり、店内は一気に静かになる。「それで○○ちゃんがね〜」ホステスはカラオケに一切触れずに他の話をはじめた(客が少ないので声が聞こえてくる)。まあ、客を傷つけない、いい対応なのかもな。
さびれた通りを歩くと、さっきとは別の店から異常に大きな歌声が聞こえた。とにかくメロディに抑揚がない。ずーっと一本調子だ。典型的なオンチってやつだ。 ドアを開けて中に入った。入口近くの席に、楽しそうに歌うおっさんがいて、その隣にホステスが座っている。 それにしてもヒドイなぁ。オレの知らない古い歌なんだろうけど、下手くそなのはしっかり伝わってくる。他の客はあたりまえのように曲を聴かず、近くのホステスとの会話に集中している。オレの前にも女性がついた。
「うるさくてごめんなさいね」 第一声がそれ?おいおい、そんなこと言っちゃダメでしょ。曲が間奏に入った。ぱらぱら拍手が起こ…らなかった。おっさんがドヤ顔で見回すが、隣のホステスすら無反応だ。なんて薄情な。 オッサンに同情したのもつかの間、再び響きだした声に耳をふさぎたくなる。ラストに向かってバカでかい声をさらに大きくしているのだ。違う! 大きさじゃない、リズムだ、メロディーだ!地獄の時間がようやく終わり、おっさんがマイクをテーブルに置いた。…あれ、拍手がない?あ、あったあった。変な間が10秒くらいあき、隣に座るホステスだけが、1、2、3…3回だけ乾いた拍手をしている。やっぱ真っ当な人間ならこういう反応になるよな。別のスナックからコブクロの名曲「蕾」が聞こえてきた。ずいぶんキーが高い。女が歌ってる?いや、男っぽいんだけど。裏声か? すぐに入店。…あれ、誰も出迎えてくれないぞ。「いらっしゃいませ」とか、そういうのはどこにいったんだ。 しかたなく奥に進んでいけば、そこには驚きの光景があった。歌っているのは土方系の兄ちゃんで、その隣には誰もいない。一人きりで熱唱しているのだ。こんなことってあるの?ヘタ過ぎて隣にいられないってこと?店内にはちらほらと客やホステスが座っているが、誰も曲などなっていないかのような態度だ。有線扱いか?一人ホステスが立ち上がって奥に消えていった。そのまま戻ってこない。客がいるのに。 コブクロはあいかわらず1・3オクターブくらい外したまま佳境をむかえていた。オレの前にいったんやってきた女性も、「ちょっとすみません」と断って店の奥にはけていく。まるで歌声から逃げるように。代わりにやってきたのはボーイだった。
「あれ、お酒、まだ作ってないんですか? すみません、すぐやりますので」なんでスナックで男に接客されなきゃなんないの! ようやく歌が終わるや、女たちがわらわらと席に戻りはじめた。露骨すぎる! 奥で耳をふさいでいたのか?