副業・お小遣い稼ぎ・お金の話 - 【公式】裏モノJAPAN☆出会い裏技・セフレ愛人の作り方
2018/09/08

ドヤ街・違法博打や借金から逃げ出してきた人間が集まる街の実態

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JR石川町駅に降立った。ここから駅南口に出れば元町、下公園など横浜を代表する観光地へ、北
へ進むと寿町に行き当たる。つまり、ハソな世界とスラム同然の別世界が駅を挟で隣接しているのだ。これほど壮大な皮も他にないだろう。そんな感慨にふけりながら歩くことしば、松陰2丁目交差点を通過したあたりで並みがガラリと装いを変えた。道の両側にぎっしりと建ち並ぶドヤ(○荘など)の看板。午前中にもかかわらず、でにオープンしている無数のスナックや酒屋。そして、道端のあちこちでは男どが寄り集まり、缶ビールやワンカップで盛りを開いている。これですよこれ。このフリーダムな空気そがおれの求めていたものだ。ただひとつ、気になる点が。先ほどからにつく人間がことごとく高齢者で、若い男の姿がまったく見当たらないのだ。いや、そもそもこういう場所で20代の若者など滅多にいないものだが、30代や40代の層までほぼ皆無ってどういうこと? まるっきりジジイ天国じゃん。不思議に思いつつ、1軒のドヤに入った。とりあえず今晩の宿を決めて荷物を下ろさねば。
「一泊したいんですけど部屋空いてます?」
「は?ねえよ」
ぶっきらぼうな受付のオヤジに追い出され、次のドヤへ。しかし。
「1泊は無理だね。うちは長期滞在向けだから」3軒目でも、
「満室だよ!」
結局、6、7軒目のドヤでようやく部屋を確保できたものの、エアコン、テレビ付きの3畳間が1泊2500円と聞き、少し驚いた。ドヤってこんな高いものだっけ(西成では同条件の部屋の料金相場は1500円程度)? 漫画喫茶やカプセルホテルとたいして変わんねーじゃん。
首をかしげるおれに、受付のオッサンが眉をつり上げる。
「コトブキのドヤはどこもこんなもんだって。福祉で暮らしてる人ばっかりだしよ」
オッサンによれば、現在、寿町にある120軒以上のドヤには5、6千人の宿泊者がおり、その8割強が生活保護受給者であるらしい。ドヤは事実上、彼らの住居となっており、その宿泊費は横浜市が負担しているため、どこも料金設定が強気なんだとか。ふーん、ちゃっかりしてますなぁ。
「いまは日雇いの仕事もめっきり減ったからな。あんちゃんも見たろ? そこら中、福祉のカネで呑気に飲んだくれてるジッチャンばっかだよ」
さらに驚いたのは、部屋のカギをもらって館内に入ってからだ。通りかかった共有スペースで50代らしきオバチャン宿泊者4、5人が談笑しているではないか。粗末な身なりからしておそらく生保受給者なんだろうけど、まさか男天国が常識のドヤに女がいるなんて。何だかコトブキってところは、西成とはいろいろと状況が違うようだ。いったんドヤ街を出て、リサイクルショップで古着のスウェット上下とサンダルを購入した。街にすんなり溶け込むには、やはりナマポ(生活保護受給者の俗称)らしい変装がベストだろう。着替えを終えてコトブキに戻り、徘徊を開始した。あらためて思うのはこの街のいびつな光景だ。ドヤ、ドヤ、飲み屋、ドヤ、デイケア施設、飲み屋と、軒を連ねる建物があまりにも偏りすぎている。目の前の角を曲がってもその先にはやはりドヤ、ドヤ、飲み屋、そして電気店…。ん、電気店?違う。違法博打のノミ屋だ。間口いっぱいに開け放った入口に大型テレビが何台も並んでいるので、てっきり売り物と勘違いしてしまった。よく見れば各スクリーンに競馬、競艇、競輪の生中継が映っている。てか、何でこんなあけっぴろげに営業してんだよ!
ノミ屋はなかなか繁盛しているようだ。外から丸見えの店内をポカンと眺めている間にも、赤ら顔のジーサンやオッサンが次から次へと吸い寄せられるように入っていく。面白い。おれもいっちょ勝負していくか。店内に足を踏み入れた直後、いかにもソッチ系の強面オヤジ店員が足早に近づいてきた。「おめぇ、見ねぇ顔だな。何ウロウロしてんだよ?」
「え、これから遊ぼうかと…」
「あ? 遊べるわけねぇだろ。出てけよ、おら」
商売の性質上、一見客を警戒しているのかと思ったが、まんざらそういうわけでもないらしい。なぜなら門前払いを食ったあと、すぐに見つけた別のノミ屋にはすんなり入場できたのだ。ただこのノミ屋、賭けを受け付けているのは競輪と競艇のみのようで、素人のおれには予想の立て方がさっぱりわからない。とりあえずオッズ表を見ながら手堅い車券や舟券を買ってみるも、軍資金は目減りするばかりだ。うーむ。途方に暮れていたところ、いきなり関西弁のオッサンが話しかけてきた。
「お、おう、ちょ、ちょ、ちょ、調子はどや!」
何だろう、この人。えらいドモリのうえに、小石を口の中でコロコロ舐めてるんだけど。飴ちゃんの代わりか?
「いや、ハズレてばっかです。勝ってます?」
「ま、ま、まあまあや! い〜〜今も、ごごごご5レース、と、と、獲ったで。えへ、へへ」
ドモリのオッサンのポケットにはしわくちゃの千円札が大量に詰まってる。たしかに調子はいいみたいだ。負けもだいぶ込んできたし、いっそこの人の予想に乗っかってみるか。
「次のレース、買い目教えてくださいよ。もう自分の力じゃ勝てる気しないんで」
「え!」オッサンがキッと目を見開いた。ちょっとぶしつけなお願いだったかしら?
「え、え、ええよ!」ドモっただけかい!
「ほ、ほ、ほやけど、ワシ次で、か、か、か、か、帰るで! ひ、ひ、ひ、昼寝の時間やさかいな」
 ドモリ氏に教えられた2連単の舟券は見事的中した。12倍の配当に1千円突っ込んだので払い戻しは1万2千円。これでトータルマイナス1千円まで押し戻した。この調子でドンドン行きたいところだが、頼みのドモリ氏も帰ることだし、バクチはこのへんでやめておこう。
「勝たせてもらってありがとうございます。酒でもおごらせてくださいよ」
「か、缶コーヒー買うて。さ、さ、酒は、の、の、飲まへんねん」
「ところで何で石なんか舐めてるんですか?」
初っぱなから気になっていたことを尋ねると、ドモリ氏は困ったように頭をかいた。
「が、が、ガキの頃からの、く、く、クセやな。せ、せやけど、あ、あ〜アカンわ。は、歯ぁが弱なってもうてすぐかけるねん。み、み、見とけよ」
そう言って彼は口の中で「チッ」と音をさせ、手の平に数ミリ大の灰色のカケラを吐き出した。
「な? こ、こ、これやもん。も、もう歯ぁ、ぎ、ぎ、ギザギザやでホンマ」
歯のカケラを路上に捨て、ドモリ氏は缶コーヒー片手に帰っていった。なんだか、いろいろとスゴイ人だったな。夕方。コトブキの中心地、寿労働センター内の銭湯でひと風呂浴びた。さっぱりして外に出ると、街はどしゃぶりの大雨だ。この天気に街のジーサンたちも酒盛りをあきらめたようで、通りにはほとんど人影はない。と、そのとき、目を疑うような光景が。すぐ目の前のドヤに若い女らしき人物がスッと入っていったのだ。後ろ姿しか確認できなかったが、スウェットズボンにTシャツという出で立ちでスタイルは悪くない。あれもナマポのドヤ住人なんだろうか? マジ?適当に入った居酒屋で、隣のオヤジに聞いてみる。
「この辺りのドヤって若い女も住んでるんですか?」
「ああ、何年か前からたまにそういうのがコトブキに流れてくるんだよ。最近も2、3人見たな。どれも30前後くらいだったよ」
「やっぱ福祉とかもらってるんですかね」
「若いからどうだろうな。けど、よほどのワケありだよ。こんなとこに住みつくなんてさ」
ふいに店のママがオッサンに声をかけた。
「●●ちゃん、はやく出してよ」
「あ、悪い悪い。すぐ書くよ」
オッサンがメモ紙にいくつかの数字のようなものを書きつけ、慌ててママに渡す。どうやらギャンブルの買い目のようで、ママが客相手にノミ行為を働いているっぽい。よく見れば店内には、普通のテレビの他にもうひとつ、ボートレースを放映中の専用スクリーンが設置してある。いよいよ何でもアリだな。まさかこんな普通の居酒屋でもバクチが打てるだなんて。
半ば感心するおれをよそに、店の入口付近ではジーサン客たちが50代のおばさん店員を捕まえからかっている。
「おい、●美。ちょっとおまえ、アワビ見せてみ、アワビ!」
「そんな立派なもんありません。アタシのはシジミですから」
「おう、シジミもいいな。酒の後に最高よ、シジミ汁は。ちょっと吸わしてくれんか。なあ、おい。●美のシジミ汁ちょうだい」
何か感慨深いものが胸にこみ上げてきた。衣食住を保証され、生活保護で酒を飲みバクチに明け暮れ、医療費までタダのコトブキ住人たち。ある意味、そこらの年金暮らし老人より100倍幸せなんじゃないの?
2杯目の生ビールを飲み干したところで店を出た。外は雨あしが一層激しくなっており、日はとっくに暮れている。やや飲み足りない気分で歩きはじめた矢先、1軒のスナックが目に止まった。軒先には小ぎれいな感じの中年ママが寂しげに立っている。彼女からお声がかかった。
「ひどい天気ね。どう、1杯飲んでかない?」せっかくだし、ここにするか。
「じゃ、ちょっと寄ってくわ」
足を踏み入れた店内は10畳ほどの狭さで客はゼロ。奥のテーブル席に座ってウーロン杯を頼むと、ママも向かい側に腰かけた。
「この雨だから全然お客さんがこなくて参ってたの。ね、私も一杯いただいていい?」
ママの口から熟れた柿のようなアルコール臭が漂ってくる。こりゃすでにだいぶ飲んでるな。
「あ、いいよ飲んで。でも結構、酔っぱらってるんじゃない?」
「そうでもないよ。…はあ〜」
「どうしたの、タメ息なんかついちゃって」
「何でもない。人生って大変だなって思って。でもさ、明るく生きてればいいこともあるよね?」
「まあ、そうかもね」
「うん、そうよ。オニーチャン、良いこと言うね!」
いや、良いこと言ったのはあなたでは?その後30分、同じようなやり取りが何度も繰りかえされた。世間話の合間にママが急に落ち込み、そのつど自分で激励してはハイテンションに。で、またしばらくしてタメ息をつく。よほど嫌なことでもあったのだろうが、だんだん酔っぱらいの相手も疲れてきた。いい加減おあいそするか。ところが、ママさんが急におれの隣に移動してきた。お、なんだ?
「そう言えばお兄さん、こんないい男なのにコトブキに住んじゃうってかわいそうね」
そう言ってしんみりと手を重ねてくるママさん。
「ドヤにいるってことは独りもんでしょ?あっち関係はどうしてるの? いつも自分で?」
どうやら彼女、おれを独身のナマポか何かと勘違いしてるっぽいが、こういう展開はちょっと予想外だ。これ、明らかに誘ってるよな。ならば。
「そう、いつもひとりで処理してるから、ママさんのお手々でやってもらうと嬉しいかも」
「やだぁもう。ふふ。こうやってやるの?」
やだとか言っても全然そんな素振りはない。むしろ嬉しそうにズボンの上から股間をナデナデしてきたぞ。彼女、どう見ても50は超えてるものの、そこそこの美形だし、この際、贅沢は言ってられない。せっかくのコトブキでのハメチャンス、モノにしたいぜ。しかし、おれの意気込みは空振りに終わる。この直後、ママさんの携帯が鳴り、彼女が長々と話し込んでいる最中に数人の客が来店してしまったのだ。何だよもう!いったんドヤに戻り、思案した。一度盛り上がったセクシャル気分は容易には鎮まらない。では、どうするか。
コトブキ周辺には曙町や福富町といったフーゾク街が点在している。そこでヌクのももちろん、ひとつの選択肢だ。だが、おれにはある事柄がずっと心に引っかかっていた。そう、昼間見かけたあの若い女ドヤ住人だ。どうせカネを払って女を抱くなら、あの彼女にエンコーを持ちかけた方が興奮するに決まってるし、それでこそコトブキ1泊旅行もキレイに仕上がるというものだ。
問題はどうやって接触するかだが、作戦は一応ある。コインシャワー前での待ち伏せだ。コトブキのドヤには風呂がない。ドヤの隣、あるいはごく近所に設置されたコインシャワーを使うパターンがほとんどだ。そしてこの汗ばむ梅雨の時期、若い女であれば毎日欠かさず寝る前にシャワーを浴びるハズ。ということはひたすらコインシャワーの前に待っていれば、必ず彼女は姿を見せるに違いない。懸念材料があるとすれば時刻が午後9時を少し回っていることか。すでにシャワーを終えていれば完全終了だが、とにかくそこは運に任せるしかない。どうか、上手くいきますように!
依然と雨が降りしきる憂うつなコンディションの中、彼女のドヤ近くにあるコインシャワー前に足を運んだ。シャッターの閉まった商店の軒先に身を潜め、ターゲットの到来を待つ。
午後9時半。シャワー利用者の姿はパラパラ見受けられるものの、すべて男だ。あの女はまだ来ない。午後10時。この時間になると利用者はかなり減り、通りの人影もまばらに。…大丈夫か?それからさらに30分。いよいよ諦めムードが漂いはじめたところで、ようやく待ち人が現れた。昼間見かけたときにはなかった黒のカーディガンを羽織っているが、あのシルエット、髪型は間違いない。よし、いけ。
「あの、ちょっといい? 別に怪しいもんじゃないんだけど」「は?」
警戒心を露わに彼女が足を止める。間近で確認したその顔は団子鼻のややバタ臭い造りで、32、33才くらいに見える。
「ここのコインシャワー使わない方がいいよ。さっき変なジーサンが中でゲロ吐いてたから」
「…え、マジで?」
「マジマジ。だっておれ、そのジーサンの後にシャワー使ったもん。おまけにゲロ踏んじゃったし」
「はあ? ふふっ」
お、クスッとしたな。多少は警戒が解けたか。
「どうせならキレイな風呂でゆっくりした
ら? ここからちょっと離れたところにラブホテルあるし一緒にいこうよ。もちろん、お小遣いもあげるから」ようやくこちらの目的を察したのか、彼女が呆れたように言う。
「あのさ、そういうことしたいなら私じゃなくてよくない? フーゾク行けば?」
「いや、どうしてもキミがいいんだよね。お願い」
一瞬の間があった。
「…で、いくらくれんの? こんくらいは欲しいんだけど」
立った指は2本だ。おいおい、話がまとまりそうなのはうれしいけど、2万って。ドヤ住人のくせに欲張り過ぎじゃね? 1万で十分だろ。
「だってこの前声かけてきたおじーちゃんも2万くれたし」
「じゃイチゴーは?」
「うーん、まあ、いいよそれで」
ふう、交渉成立!コトブキ付近のラブホへ移動する道中、彼女(30才)に尋ねてみた。
「ところで、なんでドヤなんかに住んでんの?」
「親とか友だちとか、いろいろと揉めまくっちゃったんだよね」
詳しくは語ってくれなかったが、どうやら借金絡みのトラブルを抱え、千葉の実家から逃げ出してきたらしい。
「それからいろいろ転々として寿町に来たの。今はここから川崎のピンサロに通ってる」
ドヤに身を寄せる薄幸女を抱く。そんな密かな楽しみがもろくも崩れた瞬間だった。まさか現役のピンサロ嬢だったとは。ガックシ。こちらの落胆をよそに彼女が続ける。
「いま知り合いに捕まったらマジ命やばいんだけど、寿町にいたら絶対に見つからないじゃん?だから、まだしばらくはここにいるつもり」
命って。いったいアナタ、何をやらかしたのよ。望んだシチュエーションこそ叶わなかったものの、彼女とのセックスはそれなりに楽しめた。ワリキリにありがちなビジネスライクさはなく、特にたっぷり時間をかけて全身リップしてくれた点は賞賛に値する。満足感に溢れる一発だった。はぁ、すっきりした。翌朝、荷物をまとめてドヤを出ると、付近にパトカーが数台止まっていた。何事かと足を止めてみれば、取り巻く野次馬の中からこんな声が。
「部屋の酒を盗んだとか何とか言って、隣室のジーサンを刺そうとしたんだってさ。バカだな」
どこまで行っても濃すぎる街だ。もうゲップ出そう。
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2018/09/05

賞味期限切れの食い物を激安で売ってくれるお店

0080_201809052131476d9.jpgスーパーや一部コンビニでは、賞味期限が近づいた食品は値下げされてお買い得になるが、さすがに賞味期限が切れると、棚には並ばない。が、「楽天」には、賞味期限切れの食品を販売しているショップが多数ある。もちろん激安だ。「消費」期限ではなく「賞味」期限ぐらいなら、多少過ぎてたって食っても構いやしない。
2018/09/04

脱サラしてフランチャイズのラーメン屋やったら給料はこうなった

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脱サラしてラーメン屋の店長になる人間は、大きく2パターンに分かれるのではないか。
ラーメン好きが高じ、自分も人気のラーメンを作ろうと一念発起し、スープがどうこう麺がどうこうと研究しながら邁進するタイプ。
かたや、大手ラーメンチェーンのフランチャイズオーナーになって、店作りも味も本部の言うがままに作り、あわよくば経済的に成功したいと考えるタイプ。どちらが良い悪いということはなく、どちらにも成功失敗はあるだろう。ドラマチックなのは前者だ。ラーメンに己を賭ける姿は、しばしばドキュメンタリー番組のテーマにもなっている。旨いラーメンを作り、お客さんに喜んでもらおうという姿勢も、共感を呼ぶところだろう。本ルポでの主人公は、後者の失敗パターンを歩んでいる。そこにドラマは…。  
3年前、50才のいつだったか、ラーメンチェーン『K』に一杯のラーメンを食べに行ったことで、オレの人生は大きく転換した。カウンターでぼんやりできあがりを待っていたとき、ふと、目の前の冊子に目がとまった。
『フランチャイズ(以下FC)オーナー募集』なんだこれと手を伸ばす。そこには脱サラ組や、未経験からFCオーナーになった人たちの声が載っていた。
「飲食業界未経験でも繁盛店のオーナーになれます」
「50才でFCオーナーに転職。成功をおさめています」
そのときオレは某企業の課長職に就いていた。給料は額面35万円(ボーナス入れて年収520万)。地方在住のうえ、ずっと独身なので、普通の生活は送れていた。が、なにかモヤモヤした気持ちがあった。このままでいいのか。サラリーマンとして一生を終えていいのか。そんな漠然とした鬱屈を抱えていたのだ。いつか自分で何か事業をやりたい。どうせなら一国一城の主になりたい。そんなオレの心に、Kで成功を収めたオーナーたちの体験談は染み入るように頭に入ってきた。そこそこ旨いラーメンを食べながら考えた。この味なら客が来ないなんてことはないだろう。現にいまも昼時をすぎているのに客席は半分ほど埋まっている。しばらく後、KのFC説明会に参加した。そこで聞いた先輩オーナーの声がオレの背中を強く押した。
「ワタシは業界未経験ながら、FCオーナーとして成功をおさめました。いまでは3店舗のオーナーとして忙しい日々を過ごしています。挑戦して良かったです!」
最初の店を始めて3年ですでに複数展開しているとは!いざ、自分の現在の条件でオーナーになることは可能なのか。詳細を聞くために、東京の「K」本部を訪れた。ビジネスライクに説明された内容は以下のとおりだ。○オーナー登録費、店舗改装費、設備等、その他諸経費を合わせて初期投資に必要なのは1400万円程度
○店舗は居抜き店(過去にKの別店舗として使われていた場所)を再利用する
○本部に払うロイヤリティ(手数料)は毎月、売上げの5%
○本部が試算したモデルロール(立地、周囲の環境等を考慮した収支の目標)によれば、2年弱で初期投資は回収できる
○本部で約2週間の研修の後、店をオープンさせる
初期投資1400万円。決して低くない額だが、ずっと独り者だったので、なんとか貯金でまかなえる。それよりも気になるのは、過去にKだった店を居抜きで使うという部分だ。いったん閉店したってことは、うまくいかなかったからじゃないのか?
「ああ、それは旧オーナーさんの個人的な事情によるものなので大丈夫ですよ」
「お客さんが入らなかったとか、そういうことではないんですか?」
「うーん、そういうことは聞いてないですね。あくまで個人的な事情です」
信じていいのか? Kが閉店した場所にKがオープンする。そんなので客は来るのか?が、もし一から新たな場所を探すならば、改装費などで初期投資はさらに500万円ほどかかることになると説明され、この問題は納得することにした。なお、店がオープンしてから、オーナーかつ店長となるオレがやる仕事は、従業員の採用・管理、経理関係、ラーメン作りぐらいで、新メニューの開発や販促などは本部任せ。フランチャイズならではの安心感だ。本部の試算した『モデルロール』によれば、店の予想売上げは月500万程度(休日なし)。経費やロイヤリティを差し引き、オレの手元に残る金額は80万円。悪くない。すでにオレの心は前を向いていた。いったん地元に戻ってあっさり会社を辞め、また上京して契約書にサイン。もう後には戻れない。
 翌日、銀行へ。窓口で1400万円を一括で振り込んでもらうときには、さすがに緊張した。Kならきっと上手くいくとは思うのだが、なんせ1400万円だ。平静ではいられない。これで貯金残額は500万ほどになった。その後2週間の研修期間で、声出しなどの接客マナー、ラーメン作りを教わるあいだに、求人誌にオレの店の従業員募集広告が出て、(本部が手配したもの)、いよいよ動き出したと実感がわいてきた。もうすぐオレのラーメン屋がオープンするのだ。研修が終わり、改装が終わったばかりの自分の店に初めて足を運んだ。アルバイトの採用面接が入っているためだ。国道沿いの我が城の外観はばっちりキマっていた。キレイな看板に陽が当って煌々と輝いている。11台分の駐車場もちゃんと整備してある。店内も清潔感にあふれている。カウンターが12席で4人がけテーブル席が4つ。Kでは標準サイズの店だ。思わず想像してしまう。厨房にいるオレ。たくさんの客がラーメンをすする店内。登場人物全員が笑顔だ。採用面接にはスーパーバイザー(以降SV。様々なアドバイスをしてくれる本部付けの社員)が同席した。彼とは、今後の店舗運営を共にやっていくこととなる。SVが場を仕切る。
「それでは店長、最初の面接が始まります」
店長か。いい響きだなぁ。パート希望の一人が少し、コミュニケーションに難がある(SV曰く接客業に向いてない)とのことで、この日は4人のバイトが内定した。その後も面接を重ねて、計7名がオープニングスタッフとなった。そこから数日は、オレとバイトたち、本部のスタッフ(オープンから1ヶ月は手伝ってくれる)とで、店舗調理のリハーサルを何度も行った。調理自体は簡単だ。なにしろすべての食材が本部から送られてきて、それをマニュアル通りに作るだけなのだから。スープは毎日送られてくるパック詰めの汁を大きな寸胴に入れ、常に火にかけておく。チャーシューやネギなどの薬味も届いたものを切り分けるだけ。麺も同様に、毎日一定量が届くので、注文のたびに茹でるのみ。その他サイドメニュー(デザートなど)はほぼ、皿に盛り付けるだけ。メニューは多いけれど覚えてしまえば単純だ。
いよいよオープン日がやってきた。開店の午前11時が近づき、店の外がザワザワしている。チラっとのぞいてみれば、すでに数人の行列が。
「それではラーメンK●●店、ただいまよりオープンです! いらっしゃいませ! !」
音頭と共に客が店になだれこみ、従業員による注文の声が店内に響く。
「ラーメンひとつ、チャーシューメンひとつお願いします!」
「ラーメン2つ!」活気付く厨房内。慌てふためくオレだが、本部スタッフのおかげでなんとか対応はできている。すぐに満席になり、再び行列客ができた。これがKのネームバリューなのか。怒涛の混雑は閉店の23時までほぼ途切れることなく続いた。クタクタのオレにSVが言う。
「山内さん、初日は大成功ですよ。売上げは20万を超えてます」
今日だけで250人以上のお客が入ったみたいだ。モデルロールでは月500万の売上設定だったが、この調子なら月600万を超えることになる。
「しばらくこのペースが続くと思うのでしっかり休んでください。このまま一気に地元に認知されるよう、一緒に頑張りましょうね」
「はい、よろしくお願いします!」
車で30分ほど走り、自宅に戻ったのは深夜2時だった。明日も11時オープンなので9時には店に着かなきゃな。以降も開店日ほどではないものの順調な客入りが続いた。あっという間の1カ月が終り、店の収支があらかた判明した。
●総売り上げ│480万円
●支出
 原材料費(麺やスープ、具材等)│170万円
 人件費│80万円
 家賃、水道光熱費│90万円
 ロイヤリティ│24万円
 その他雑費(設備リース料等)│35万円
●純利益│81万円
ざっくり言えばこの81万円がオレの月給だ。が、丸々自由に使える「手取り」ではない。オレの立場は『個人事業主』なので、税金や健康保険料などは個人で支払わなければならない。なにより1400万円の初期投資も回収しなけりゃなんないわけで、ムダ遣いは禁物だ。それにしても、会社員時代に比べて、この自由さはどうだろう。オレの店は朝11時から夜11時まで無休で営業しているため、そのすべてに出勤すればとても体がもちそうにないが、オレの場合は当初こそマメに店に顔を出したものの、しばらくしてからはバイトに任せるようにした。朝は悠々自適に9時起床。店に電話を入れてトラブルがないか確認する。ラーメン作りはバイトに任せ、オレはパチンコ屋に行ったり、喫茶店で時間をつぶす。そして夕方になったら店に顔を出し、厨房に入る。土日はすべてバイト君たちに任せ、競馬や競艇でちょこちょこ遊ぶ。会社員時代にはこんな自由時間などほとんどなかっただけに、まったくK様さまだ。2カ月目、3カ月目も、客入りは相変わらず順調だった。平日170〜200人、祝休日は200人以上の客が入るのだから文句はない。開店して4カ月目に、店に入ってちょっとした異変に気づいた。時刻は夕方6時。いつもなら満席に近いはずだが、なんだか空席が目立っている。「なんか寂しくないか?」「そうですか? 最近はだいたいこのぐらいですよ」
ちょっと客が減ったかな。その程度の認識でいたのだが、さらに1カ月、2カ月と経つにつれてそれが露骨になってきた。夕食時なのに店内は半分ほどの埋まり具合。4人出勤してるバイトたちがヒマそうにしている光景が目立つ。改めて帳簿を確認してみれば、やはり緩やかに客数は落ちていた。開店当初の7割ほどか。…もしや味が落ちたか?バイトにラーメンを作らせて食べてみる。スープは…うん、いつもどおりだ。麺も。チャーシューもなんら変わらない。
「麺の茹で具合とかはちゃんとしてるんだよね?」
「もちろんですよー」
マニュアルどおり作ってるんだから味が変わるなんてことはないよな。だがこのまま客が減ってくのはまずい。SVに相談してみるか。
「こういう状況なんですけど、何かキャンペーンとかイベントとかをやったほうがいいかもしれないですよね」
「うーん。まずね、ラーメン屋ってこういうものですよ。やっぱりずっと大入りってわけにはいかないですから。あとね、新メニューがまもなく発表されるでしょ? あれで客数も増えるはずですよ」
まもなく新メニューの発売が控えている。この、頻繁に新メニューを打ち出すやり方こそがKのウリだ。それでまた持ち直してくれればいいんだが。しかしそう上手くはいかなかった。定期的に行われる限定メニュー発売直後こそ客でごった返すものの、3日としないうちに大波は引いてしまい、元の客数に戻るのだ。オープンから1年が経った。毎月の純利益はどんどん減っている。
81万、70万、63万、57万…。1年目、店の利益はトータル501万円だった。オレ個人の手取り年収は360万円ほど。退職前は440万はあったから、余裕で下回っている。くそ、どうして…。
それでも店を続ける以外の選択肢はない。まずはムダな経費を減らすことから取り組むか。従業員は現在10名いる。朝から晩までフルタイムで働けるのはそのうちの4人だけだ。
ならば時間が限られるパートのおばちゃんたち3人に辞めてもらうか。オレが休憩を取らずに働けばなんとかなるだろうし。次に考えたのは原材料費の削減だ。Kでは毎日、決まった量の食材が店に届けられる。だが客入りが良くなければ当然、ロス(ムダにしてしまう食材)が出るわけで、なんとももったいない。もうちょい仕入れを減らせないかな。だがSVによれば、それはできないそうだ。
「もし食材の量を減らして営業中に足りなくなったらどうするんですか。そんなのは絶対ダメですよ」あくまで毎日充分すぎる量を仕入れなければいけないそうだ。つい、FCオーナーになったことを後悔してしまう。これがなんのしがらみもない個人ラーメン屋なら、仕入れの量は自身の判断で調整できるし、なんなら卵はココ、ネギはこっちなどと、そのときどきや経済情勢でより安いところから材料を仕入れられるのだから。ま、そんな力量などオレにはないだろうけども。従業員を減らしたため、毎日朝から店に出て働きづめの日が続いた。とある昼、全体の半分ほどしか埋まってない店内から怒号が響いた。
「おせーよ、何分待たせんだ!」
「どうなさいましたか?」
「おめーよ、何で客もすくねーのにラーメン出てくんのおせーんだよ!」
「すみませんでした。急いでやりますので……」
「そんなんだから客が減るんだよタコ!」
バイトの子のオーダーミスによるトラブルだが、彼女のせいだけには出来ない。何日も連勤させたことで集中力が低下したのだろう。月の利益は下降線をたどり、オレの収入は月25万円ほどで推移した。ここから税金などを払うことを考えると、やりくりは大変だ。住んでいるワンルーム賃貸マンションの家賃は7万7千円。さらに光熱費や携帯代、食費などを差し引くと、手元には幾らも残らない。わずかに残っていた貯蓄もすぐ底をついた。店を始めて2年が過ぎたある日、帰宅したときに衝撃が走った。玄関のカギを開けて電気のスイッチを押しても明かりがつかないのだ。え、なんで! ?
電気を止められていた。どうやら少し前から口座引き落としができず、督促の手紙が届いていたらしいが、そんなのを見過ごしてしまうほどオレは忙しく働いていたのだ。なんせバイト従業員は5人にまで減らしている。土日と平日の夕方以外はほとんどオレとバイトの2人だけで店を回しているのが実情だ。どうしてこうまで客足が減ったのか。近所に新しいラーメン屋ができたことも大きいだろうし、ファミレスやショッピングモールができたのも痛い。ショッピングモールのフードコートにはラーメン屋が2つも入っているらしいし。ある日、東京の本部でオーナーミーティングがあり、そこでオレと同じように業界未経験でオーナーを始めた人と知り合った。ミーティングが終わり、どちらともなく誘って激安居酒屋に入る。
「あの、正直ウチの店ヤバイんですよ。最初の予定よりぜんぜん客入らないし。もうイヤっす」
ここぞとばかりにグチった。妻や彼女もいなければ、ましてや店にも本心を吐露できる人間はいない。SVは「とにかく頑張りましょう」と言うばかりで、なんら心が晴れないのだ。彼も同じだったらしい。
「ウチも散々ですよ。ていうかあのモデルロールって適当でしょ。あんなの、店オープンした月の売上げがずーっと続いて、やっと到達できる計算ですもんね」
そうだ、そうだ。あんなの今となっては夢みたいな数字だよ。いまやウチの店は、一日100〜120人ぐらいしか客がこないし。おまけにオーナーの家は電気を止められる始末だ。一国一城の主がこれでは客なんて来るわけがない。彼の場合は初期投資を知人から借金して工面したそうで、オレよりも参っていた。
「辞めるのは簡単だけど辞めてどうするってんだよ。チクショー」
今年、オーナーになって3年目に入った。自宅の電気やガスは相変わらず止まることがある。水道は2カ月ほど滞納しても止まらないので、その金を電気やガス代に回してやりくりしている情けなさだ。ホンネで言えば従業員をあと最低3人は増やしたい。それも長時間入れる人間で。だけどウチの店にそんな体力は残ってない。結果としてオレは毎日、ほとんどの時間を店で過ごしている。注文が入ればラーメンを作る。もうマニュアルなんてのは覚えてるので見る必要もないが、客がいないヒマな時間はそれをぼーっと眺めて過ごすこともある。従業員たちもヒマそうだ。奥に引っ込んでスマホゲームをやってるヤツもいるけど、客がいないので注意する道理はない。肉体だけでなく精神面でも限界が近づいている。
ある日、店頭に2人の男性客が立っていた。わずかでも客を逃したくないので、すかさず外に出て声をかける。
「良かったらお入りください!」
「……」
なんだ? 黙ってコッチを見ている。
「あのさ、なんでそんなパクリばっかやってんの?」
「…はい?」
「プライドねーのかよ。しかも本家より不味いし。プッ」
Kのやってる限定メニューに対しての苦情だ。ウチでは他の人気ラーメン店に似せたメニューを出すことがある。それを喜んで食べてくれる人も多いのだが、一部のラーメンマニアみたいな連中から文句を入れられることもしょっちゅうあるのだ。特に発売直後は、店の電話が鳴りっぱなしで仕事にならないこともしばしばだ。
『パクんな、カス』
『ちゃんと自分らで考えてメニュー作れよ』
『死ねよパクリバカ』
罵詈雑言とはこのことだ。そんな言葉を投げつけられること自体苦しいのだが、電話応対により、せっかく来た客を待たせてしまうことほど心苦しいことはない。Kオーナーとして成功している人もいるわけだから、本部の責任にはできない。悪いのは、客を呼べない自分なのだとは思う。でもいったい何をどうすればいいのだろう。3年前に想像したラーメン屋オーナーの姿は、いまのオレにはわずかも残っていない。真剣に店をたたむことを考えてはいるが、その後どうやって暮らしていけばいいのか、自分にいったい何ができるのかさっぱり見当がつかない。惰性で続けていくことは間違いなく無理だろう。でも、次は何を?そんなことばかり考える日々だ。 
2018/08/27

ブランド服激安のファミリーセールに潜り込むには「 忘れちゃった」の一言で

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ダイニングキャッシュバックがいかにオイシイかの説明は漫画に譲るとして、ここではそのサービスを受けるための条件である特定クレジットカード(シティゴールドカード、シティプラチナカード、シティエリート、ダイナーズクラブカードのいずれかへの加入が必須)について触れておきたい。
俺がオススメするのは断然、シティエリートだ。年会費が3千円ちょっとかかるが貯まったポイントに有効期限をつけるカードが多いなか(これで損をしてる人は意外と多いハズだ!)、こいつの場合は無期限で使えるうえに還元率も高い。じゃんじゃん得をしてもらいたいものだ。
ブランド服を安く買いたいというおしゃれなアナタにぜひ試してもらいたいのが『ファミリーセー
ル』である。最大9割引の激安商品が並ぶ関係者向けセールのことで、入場にはチケットが必要だ。
一般人がチケットを入手するにはヤフオクが手っ取り早いが(1千円〜3千円で落札できる)、もっとカンタンな方法がある。ネットで日時と会場を調べて直接足を運び、「チケット忘れてきちゃったんですよ」と申し出るのだ。これが結構うまくいく。ファミリーセールと銘打ってはいるものの、内実は商品の在庫処分が目的。本音は誰でもウエルカムなのだ。俺はこの方法で何度も成功している。
現在、日本国内で流通しているバイアグラは1錠1200円〜2千円と決して安いクスリではない。そこで私が目をつけたのが、バイアグラのインド製ジェネリック『カマグラ』だ。
ジェネリックとは、医薬メーカーの特許期間が切れたクスリを別メーカーが製造したもので、オリジナルよりずっと安価で購入できる。カマグラに関していえば、1錠450円である(バイアグラの特許失効は2013年で、カマグラは無許可で製造されている。厳密にはジェネリックではなく精巧なコピー品と呼ぶのが正しい)。ネット上にはカマグラの輸入代行業者が無数にあるものの、問題はその多くが効果のないニセモノを取り扱っていることだ。私が知る限り、ホンモノを入手できる業者は『アイドラッグストア』しかない。何度も悪徳業者に煮え湯を飲まされた挙げ句、ようやく辿り着いたところなので安心して利用してほしい。同じくシアリスやレビトラのインド製ジェネリックも購入可能だ。
免許センターの入り口で入会を勧めてくる交通安全協会のスタッフが鬱陶しいと思ってる方は多いと思います。私も警察OBの天下り団体だと聞いて絶対に入会などしないと思っていましたが、最近、私の地元(福岡)の交通安全協会では、会員数獲得のために、ガソリンスタンドで会員カードと免許証を提示するだけで、リッター2円程度の値引きサービスを行っています。
すべての都道府県では実施されていませんが、北海道、新潟、栃木、群馬、千葉、鹿児島、長崎、福岡などの交通安全協会では、ガススタ以外にも、ホテルや温泉、飲食店など数十店舗の「協賛店」が登録されていて、5%から多いところでは20%もの大幅な値引きサービスを行っています。入会手続きは面倒だし、年間500円程度の入会金がもったいないからと敬遠している皆さん、あれって意外とうま味があったんです。
たまに覗いては利用している激安食品の紹介サイトだ。3千以上ものサイトから在庫処分品、規格外品、キズモノなど、味がよくても正規販売できなかった「ワケアリ」食品を紹介している。「キズがついたリンゴ」「足が折れたカニ」「形が整わなかった牛肉」「焼き上がりの形が悪かったケーキ」など、どれもこれも味は同じなのに値段は半額程度。見た目が悪いぐらいなら問題ない、と思える人なら絶対に得だ。お米や高級グルメなど、人気の商品はすぐに売り切れるので、最新のお知らせが届くメーリングリストに登録しておくと便利だ。
2018/08/26

任天堂の神対応カスタマーサポートの善意を商売にする不遜な輩

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任天堂のカスタマーサポートが「神対応」なのは有名な話で、使用者の過失で破損した商品だとしても、小学生が小遣いで買ったものだから無料で保証してあげたとか、保証期限が切れているゲーム機を修理依頼したら、ほぼ新品になって戻ってきただとかいう逸話が数多く存在する。事実、ほとんどの故障を無料で直してくれるのだ。さすがは子供相手の玩具メーカーらしい素晴らしい対応だと思うが、世の中にはそんな心意気を踏みにじる不遜な輩が存在する。
ヤフオクなどのオークションサイトを見ると、結構な数の任天堂商品のジャンク品(故障、不動品)が売られている。壊れて遊べないので金額は100円から1千円程度と激安だ。そんな商品を落札し、任天堂のサポートに依頼し、無料で修理してもらえばゲーム機がわずかな金額で手に入るというわけだ。複数の商品を落札しては無料で修理してもらい、転売してる者もいると聞く。企業の善意を利用したあくどい商売だ。
派遣会社の面接会場で、面白いオッサンに遭遇した。
「オレね、派遣に登録しても派遣の仕事はしてないんだよ。面接の交通費が目的だから」
オッサンは一律で2千円から5千円の往復の交通費狙いで、色んな派遣会社の面接を受けまくっているというのだ。タウンワークやanなどに載っている土建や製造の派遣会社の求人広告を見ていると、「面接交通費支給」とうたう会社が結構な数で存在する。金額は会社によってまちまちで、一律で往復の交通費として2千円から3千円、多いところで5千円もの交通費を払う会社まである。オッサンによると、その面接交通費を何度もくれる会社がかなりの数、存在するらしい。一度面接を受けても、半年後ほどおけば、再び同じ派遣会社で面接してくれたり、支店を替えただけで何度も面接してくれる会社など。オッサンはすべて面接会場に自転車で行き、交通費を丸々ゲットして生活費にあてているんだとか。
通販サイト「楽天」には、次のような特典を打ち出している店がよくある。レビューを書けば○○円オフレビューを書けば送料無料特典を希望して注文すると、割引きが適用されて合計金額が決定し、購入者は商品到着後にレビューを書くというのが、大まかな流れだ。店側としては、安くしてやれば悪いことは書かれないだろうし、ひいてはそのレビューが他の客の呼び水になるハズ、と考えているのだろう。
かくいうオレ、何度かこの特典を利用して買い物をしたことがあるが、いつも到着後にレビューを書き忘れ、結局ほったらかしにしてしまっている。しかし業者から連絡が来たことは一度もない。楽天のレビュー特典って、何だか甘いですなぁ。
※この記事はフィクションであり知的好奇心を満たすためにお読みください。実行されると罰せられるものもあります。
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ブロマガって何?
2018/08/25

サラ金ミステリーショッパー覆面調査詐欺の手口

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大学を卒業して就職したはいいものの、給料の大半は学生時代からハマってるパチスロで消えていった。幸い、実家住まいなので食う寝るには困らないが、遊ぶ金が圧倒的に足りない。ついにはサラ金で20万円を借りるまでになっていた。その金も2週間ともたずに消えるのだから、よっぽどのスロット狂だ。些細なことで上司とケンカした勢いで仕事を辞めてからは、ニッチもサッチもいかなくなった。スロットをしたいが、母親から毎日カネをせびるのもさすがに難しい。そんなある日、退職してからひと月ほど経ったころだったか。夕食を食いながらテレビを見ていたら、バラエティ番組のラクチンバイト紹介みたいなコーナーがやっていた。
〈最新バイト! 覆面調査、通称〝ミステリーショッパー〞なる仕事が流行っています!〉
ん?なんだそりゃ。覆面調査とは、一般客のフリをして飲食店などに出向き、店員の接客態度、身だしなみ、料理の味や店内の雰囲気などの項目をチェックする仕事らしい。依頼者は店のオーナーやチェーンの本社なのだとか。なるほど。事前に「こういうチェックをする」と伝えずにこっそりやるからこそ、その店の素の接客がわかるってことか。人間、カネがないときもアイデアだけは出るものだ。この番組のおかげですごいことを思いついてしまった。
『サラ金の無人契約機でお金を借りる手続きをしながら、オペレーターの接客態度を覆面調査するバイト』
こんなの、あっても不思議じゃないんじゃないか? やりたがるヤツもいるんじゃ…。オレが企てた〝ミステリーショッパー詐欺〞の計画はこうだ。
1 オレの設定は『サラ金の実態を調査する立場』の人間
2 偽の『サラ金の無人契約機のオペレーターの接客態度を覆面調査するバイト』を誰かにやらせる
3 無事に契約が成立したら借りた金とカード、契約書の一式を預かる
4 形式的な調査報告を受ける
5 バイト君に「このカネはこちらで責任もって返還しておきます。手続きしたデータも消去しますのでご安心ください」と伝える
6 バイト代を2、3万手渡し、以降は連絡を取らないつまり他人に借金させてカネをぶんどろうというわけだ。問題は誰にやらせるかだが、友達や知り合いに頼むわけにはいかない。なんせ立派な詐欺だし。出会い系サイトで探すのはどうだろうか。学生時代、出会い系で知り合った年上の女のヒモみたいなことをしていた時期があった。出会い系の女ってのはバカで簡単に騙せそうだし、いいかもしれない。さっそく出会い系サイトで友達やメル友、エンコー相手を募集してる女に片っぱしからメールを送ってみた。
〝突然のメール失礼いたします。消費者金融を監督する事業を行っている、株式会社×××のタカダ(偽名)と申します。私どもが行っている覆面調査のアルバイトのご案内をしたくメールさせていただきました。高額謝礼を考えておりますので、ご興味があれば一度お返事いただければと思います〞
さてどうか。アホな女、連絡してこい!目論見は外れていなかった。立て続けに女から返信が届いたのだ。
〝やりたいです!どんな感じですか?〞
〝謝礼を教えてください〞
それぞれに「詳細を伝えたいので電話番号を教えてください」と返事をする。最初につながったのは
23才の介護士だった。
「はじめまして株式会社×××のタカダです。今回のミステリーショッパーは、消費者金融のオペレーターの接客態度をチェックするものです」
「それってお金を借りる会社のことですよね?」
「そうです。最近オペレーターの対応が悪いなどとクレームが入っておりまして、弊社のほうでそれをチェックすることになったんですね。ちなみに消費者金融をご利用されたことはございますか?」
「いえ、ないです」
サラ金の利用について聞くのは、覆面調査をやらせたときにちゃんとカネを借りられるかどうかを知りたいからだ。借金まみれの女だったら計画はご破算になる。彼女は実家住まいで介護士の仕事をマジメに数年続けているらしく、借金もなし。これなら問題ないだろう。実際に借金してもらうこと、終わったら契約書類やカネをこちらで預かり適切に処理することなどを説明し、なんとなくわかってもらえたようだ。
「ではぜひお願いします。お給料は当日、仕事が完了した時点で3万円お支払いします。借りたお金は弊社でお預かりし、チェックが終わったところで消費者金融に返還しますのでご安心下さいね」
バイト代って言ってもコイツが借りたカネから渡すんだけどな。細かい日時などを決定して電話を切ろうとしたところで彼女から質問が入った。
「あの、なんで出会い系でバイトを探してるんですか?」
え?
「あのー、そうですね。やっぱり、街でお声かけとかもしてたんですけど、どうにも怪しいみたいで話を聞いてもらえなかったんですよ。ここだとメールでご案内できますし、本当に興味を持ってくれた方にお話できるので、利用させてもらってるんですよね」
「そうなんですね。わかりました」
ふう。焦った。いよいよ初シゴトの日。念のため、マイカーではなくレンタカーで待ち合わせのコンビニに向かう。いちおう会社員設定なのでスーツ姿だ。先に到着して待つこと10分。やってきたのはずんぐりむっくり太った女だった。
「本日はお越しいただいてありがとうございます。それでは向かいましょう」
彼女、人と話すのが得意じゃないのか、視線を合わせないまま車に乗りこんでくる。間もなくして無人契約機の前に到着。そうだ、いちおう流れをおさらいしておかないと。
「今回はちゃんと最後まで、つまりお金を借りるところまでやっていただかないとバイトが成立しないのでご注意ください。申し込みは50万円でお願いしますね」
所得証明書が不要の金額だ。
「はい」
「あくまで普通のお客さんとしてオペレーターと話をしてください。申込書を記入するところでは、年収を50万円ぐらい多めにしておいてください」
「なんでですか?」
「万が一審査に通らなかった場合にバイトの謝礼をお支払いできなくなってしまいますので。念のためということで」
彼女が契約機のブースに入っていく。オレは近くのコンビニに移動し、彼女からの電話を待った。
10分、20分と時間が経ち、立ち読みしてる漫画雑誌の内容が頭に入ってこなくなった。こんなに時間かかるもんだっけ。まさかバレたか?40 分すぎたところでようやく電話が。
「あの、終わりましたけど」
よし!急いで迎えにいく。彼女の手には何枚かの書類と、封筒がある。
「ではお預かりしますね。問題なかったですか?」
「はい、50万円借りられました」
封筒には分厚い札束が入っている。…マジで成功しちゃったよ。あくまで名目は覆面調査なので、接客の報告をしてもらうとしよう。あらかじめ用意したA4の紙を渡し、車内で記入してもらう。
〝オペレーターの言葉遣いはどうでしたか?☆5つから選んで、その理由をお聞かせください〞
〝説明でわかりにくい点、もしくは丁寧に説明された点を教えてください〞
すっかり信用し、悩みながらも書き込んでいく彼女。まったくおめでたい女だ。
書き終わったところでバイト代だ。先ほど目を離した隙に封筒からカネは取り出してある。そいつを自分の財布から出したように手渡した。
「では3万円です。今回は本当にありがとうございました」
「ありがとうございます」
「借入のデータは1週間ほどで消させていただきます。お金もキチンと処理しますので、何も心配しないでくださいね」
彼女は3万円を大事そうに財布にしまっ
た。なんでこんなバイトを信じてしまうんだろう。たかが1時間ほどで3万ももらえるなんて怪しいに決まってるのに。残り47万を持ったオレは、まっすぐスロットへ向かった。当たりなんて引けなくても、懐にはいくらでも余裕がある。よし、明日からまた詐欺ってやるぞ。翌日、また別の女の子と待ち合わせたはずが、彼女はやってこなかった。時間になっても連絡がこない。慌てて電話をかける。「もしもし?」
「…ああ、寝てました〜」
「…これから来れます?」
「あー、やっぱメンドクサイからいいや〜。バイバイ」
ガチャリ。ったくよー。彼女は出会い系でしょっちゅうエンコー募集をかけている女だった(プロフで確認できる)。カネに困ってるだろうと思って覆面調査を持ちかけたのだが、なんてルーズなんだ。以降、ワリキリ女を使うのはやめにした。ターゲットはピュア系のみだ。そもそもエンコー女なんて借金をしてることも多々あるし、サラ金からカネを借りられる保証がない。
二回目の仕事のパートナーはこれまた介護士だった。27才で独り暮らし。年収は300万ちょっとらしい。そしてここでオレはさらにカネをぶんどるべく、あらかじめ一つの約束をさせた。
「3件の消費者金融に足を運んでもらって、そこで覆面調査をしていただきます。謝礼は3万円です。よろしいでしょうか?」
「わかりました」そう、せっかくなのでサラ金のハシゴをさせようと思ったのだ。ネットで調べた知識だが、借金したデータ(氏名年齢住所、金額など)が信用情報機関に反映されるまでには、申し込みから2時間ほどかかるそうだ。つまりその2時間の間なら、A社で借りたことがB社やC社にはわからない。それぞれから50万円借りれたらウハウハだ。実際やってみればとんとん拍子に契約が進んだ。1件目で50万円、2件目で30万円(年収の基準が満たなかったらしい)、3件目で再び50万円。ここまででおよそ2時間。バッチリ成功だ。オレの実入りはバイト代を差し引いた127万円。考えてもみてほしい。たった2時間でこれだけのカネが手に入るのだ。金銭感覚が狂わないほうがオカシイ。焼肉を食い、スロットで閉店まで遊んで、そこからはキャバクラだ。そうだ、友達も呼んで盛大にやろう。デリヘルもいっとこうか。一晩で90万円が消えた。だけどいいのだ。明日も、明後日も、うなるように金は入ってくるのだから。
 その後も定期的にシゴトを続けた。ハシゴさせることで一人あたり80万〜150万円。もちろん毎日、豪遊だ。最初にやってから1カ月が経とうとしたころ、大事なことを思い出した。借りさせたカネを返済しないと、女に督促が行っちゃうじゃねーか!最初の介護士から預かったカードを持ってコンビニATMへ。今月の返済は1万5千円らしい。カネなら充分余ってるし、とりあえず返しておくか。こうやってキチンと返済しておけば本人(女)に連絡がいくことはない。おかげで、バイトした女から不審がられたり、後で電話がかかってくることは一度もなかった。こちらから再び連絡を取ったことは何度かある。女が可愛かったときだ。なにせ相手は、もともと出会い系の女。ヤルには手
っ取り早い。
「先日はありがとうございました。実はこの前は仕事だったので言えなかったのですが、すごいカワイイなって思って…良かったら食事でも行きませんか?」
地元で一番高級な焼肉に連れて行き、セックスに持ち込む。そんなことができるのもカネのおかげだ。カネ、カネ、カネ。この万能の紙が毎日、何十枚、ときには100枚以上も手に入るなんて、オレは天才か。ときには再アポからシゴトに繋がることもあった。セックスした後に女が言うのだ。
「あのさー、またあのバイトできないかな?」
短時間で3万円の旨みが忘れられないのだろう。うーん、どうしよう。そうだ、枠を増やすってのはどうかな?サラ金ってのは返済をある程度続けていれば借りられる金額の枠が増えるものだ。20万までだったのが50万までいけたり。それを狙おう。利息分だけは毎月オレが返済しているのだから、なんとかなるかも。彼女を連れて無人契約機へ。
「枠が増やせるかの相談をする覆面調査だから、オペレーターの指示に従ってね。増えたらその分をおろしたところで成功だから」
「わかったー」
20分後、彼女がとぼとぼ戻ってきた。
「なんかダメだって」
しかたない。あともうちょっと回ってみるか。2件目もダメだったが、3件目でようやくオンナが笑顔で戻ってきた。
「20万円借りれたよ!」
よっしゃ、イイ子だ!彼女には2万円を渡し、残りは自分の懐に。さすがにこれ以上馴れ合うのはヤバイだろうし、今後は連絡しないほうがいいな。1年近く同じことを続けてきたが、いよいよ出会い系のコマ(=バイトしてくれる女)がなくなってきた。なんせ田舎だけあって、書き込みをしてる顔ぶれはいつも決まってるのだ。そこで、不本意ながらオトコも使うことにした。男は女よりも社会的感覚を持っていて騙しにくいだろうとハナから避けていたのだが、四の五の言ってられない。とにかくコマを集めなければパンクしてしまう。毎月の利息だけは返済しなければいけないのだから。
女のフリをしてメールし、食いついてきたヤツに『では詳しいことは私の上司から連絡させます』と伝え、オレから電話をかけた。
「〜というわけなのですが調査をお願いできますでしょうか?」「いいですけど、大丈夫なんですかね? 個人情報とか」
「はい、それはもう責任を持って処理させていただきますので」
待ち合わせて無人契約機へ。男はサラリーマン風情の若い兄ちゃんで、終始無言の不気味なヤツだ。
30分後、男から連絡が入ったので迎えにいく。おっ、封筒持ってるじゃん。成功したんだな。
だがその封筒が何か薄い。…10万円?あれ、契約した枠は50万円だろ。
「えっと、どうして全額下ろしてくれなかったんですか?」
「うーん、よく考えたら怪しいなと思って、いちおう10万だけにしときました」
げっ、なんだコイツ。なんとか取り繕って一式を受け取り、待ち合わせの場所まで送る。車内は無言のままだ。気持ち悪いなぁ。到着したところでヤツが口を開いた。
「ホントに大丈夫なんですよね?」
「何がですか?」
「いや個人情報とか。お願いしますよ」
「はい、もちろんです」
…ふー。いちおうセーフかな。男ってめんどくせー。探すの大変だけど、やっぱバイトは女だけにしようか。このバイトをやりたいと言う女の属性はなぜか偏っている。7割近くが介護関係の仕事に就いているのだ。他にも工場勤務とかファミレスバイトなんかもいるにはいるけど、どうしてこうも介護関係ばっかりなのか。そもそも出会い系サイトをやってる女に介護関係が多いのだろうか。あるいは世間知らずで、人を信用しやすい職種なのか。世間知らずといえば、あるとき、募集文面にこんなことを書いてる女を発見した。
〝男性とお付き合いしたことは一度もありません。こんな私でよかったらお友達になってください〞
なになに、28才で処女かよ。あらら、こいつも老人介護なんだ。バイト要請メールへの返事が来た。すぐ電話をかける。
「こんにちは。このたびは返信をいただきましてありがとうございます」
「あ、はい、はい、こちらこそ、メールをいただいて、あの、ありがとうございます」
コミュ障というかなんというか。こりゃあマジで処女だろうな。
「ちなみに消費者金融をご利用になったことはございますか?」
「いえ、ありません、いちおう貯金は10年近くしてるんですけど、それでも、その、大丈夫なのでしょうか?」
ん?貯金?そんな情報を軽く口走ってるけどいいのか。金額を聞いたら150万ほど溜め込んでいるらしい。…うん。これは利用価値がありそうだ。後日待ち合わせに来たのは一重まぶたのぽちゃぽちゃ女だった。
「では今日はよろしくお願いしますね」
「あ、はい、お願いします!」
車のドアを開け、彼女の肩に手を回し、乗るように促す。カラダがびくっと震えた。
「すごく素敵な人でびっくりしました。これじゃ仕事にならないなぁ、なんて。アハハ」
「え、いや、そんな」
そのまま立て続けに3件ハシゴさせ、計130万円をゲットした。今日はここで終わらないぞー。
クルマに乗せて送っていく途中で声をかける。
「あの、良かったらまた会ってもらえないかな?実はアナタのことを素敵だと思ってしまって…仕事中のくせにスイマセン」
「……」
「来週とか会えたりしませんか?」
「…あ、はい、お願いします」
よしよし。いいぞ。彼女とは翌週食事をし、カラオケで手をつないだ。そのまた翌週、映画館デートをしてカラオケでハグ。そしてまた翌週も、その次も。しばらくデートを重ねたところで深刻な顔を作った。
「あのさ、オレの仕事あるじゃない? ちょっと失敗しちゃってね。消費者金融のお金をなくしちゃったんだ」
「え…」
「最低なことは重々承知してる。でも頼めるのはキミしかいないんだ。20万ほど貸してくれないかな?すぐに返すし…」
「…いいよ」
そのまま銀行でカネをおろしてもらい、札束を受け取った。彼女からすればオレは彼氏みたいな存在なのだろう。その後もなんだかんだとカネを借り、合計40万を受け取ったところでドロンだ。
逮捕は突然だった。デリヘルを呼んでラブホに泊まり、翌朝、車で帰宅しようとラブホを出た瞬間、警察車両3台に囲まれた。
「田澤!わかるよな!」
後から聞いた話によれば警察は2カ月前から内偵に入っていたらしい。あの、今までたった一人しか使わなかった男バイトが、やはりなにかオカシイと警察に駆け込み、オレの電話番号、レンタカーの利用履歴などから身元が割れたようだ。詐欺で懲役2年6ヶ月。およそ1年の間に計40人弱から、総額4千万円ほどを騙し取った点が悪質とされ、執行猶予はつかなかった。出所した今は、地元で清掃の仕事をしている。ついつい出会い系サイトにアクセスしたくなるウズウズを抑えるのは、思いのほか大変だ。
2018/08/23

ネットカジノの無料会員がボロ勝ちできるのは当然です

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スーパーのくじ引きってなんでウォーターサーバーばっかり当たるんだ?
タダだと思ってたのに…。それに何だか高い水だわね
…たいしてオイシクもないし
これ、どうなってるのよ!
お水代がこんなにかかるなんて知らなかったし、解約したいんですが
そうすると、違約金が発生しますが
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ブロマガって何?
2018/08/22

インチキ通販広告・誇大広告のカラクリ

0010_20180822223417a49.jpg 0011_20180822223419cc7.jpg 0012_201808222234203c2.jpg 「ミジメな人生が、ペンダントを持った途端に激変。夢の万馬券を当て、稼いだ金が8千万!」
怪しげな商品には、大げさな広告がつきもの。その全てがヤラセであるのはもはや常識だろう。
ここにご登場を願うY氏は、某広告代理店のデザイナーとして、数千点を超す開運&コンプレックス広告の制作を手がけてきた人物だ。2カ月前に会社を辞めたばかりという彼に、かつての仕事ぶりを聞いた。おっしゃる通り、アノ手の広告はすべてインチキです。仕事は素材集めがメインですね。「3日で体重が10キロ減った女の写真」とか、自分で用意しなきゃならない。モデル業者は使いませ
ん。昔、東芝のケータイCMに出てた男が、「2億円の宝くじが大当たり!」って広告にも載っちゃった事件が起きまして。事務所が大量の違約金を払ったたらしいんです。結局、今は素材集で探すケースがほとんど。見てください。「素材辞典」っていう有名なネタを使ってます。堂々としたもんでしょ。仕事の難易度は、商品ジャンルによって変わります。一番簡単なのは美顔モノ。パソコンを使えば、肌の染みなんて1分で消せます。手を抜くと表面に光沢が出ちゃいますけど。逆に、アナログな手を使った。シワを引っ張って、テープで止めただけです。
次にラクなのがダイエット。元々痩せてた女性を左右に伸ばしただけですよ。こんなのよく通りましたよねぇ。でも、画像をいじるだけマシで、体重計の針を動かしただけですから。
ニセダイエット画像は、素人でも簡単に見分けられます。モデルの腹と二の腕を見て、境界線がボヤけていたら当たり。足の比率がおかしいのも怪しいですね。
 逆に難しいのは、開運グッズです。最近は開運業界も不景気で、例えば、昔は高級車の写真が必要なときはレンタカーを借りてくれたのに、今じゃ何でも合成ですよ。
町で見つけた外車を勝手に撮って、モデルの画像をハメ込んだだけです。チベットの高僧もインチキ。ネットで拾った画像です。トルマリン鉱石の採掘シーンもヒドい。実はこれ、中学の修学旅行で鉱山見学に行ったときの写真なんです。どう見ても採掘師が人形でしょ?
 笑ったのは彼はクライアントが用意してくれたモデルなんですが、急に顔出しを嫌がりだしまして。目線かモザイクを提案したら、「説得力がなくなる」って。そこで、ヤケクソで校正紙にサインペンでヒゲと眼鏡を描いた。さすがに怒られると思ったら、ちゃんと雑誌に載りましたよ。なぜその外人がOKしたのかは、いまだにわかりません。
かくもいい加減な怪しい商品広告の世界。ダマれることなかれ。
2018/08/22

悪質郵便配達員の現実

201502207.jpg 201502208.jpg 201502209.jpg 201502210.jpg 201502211.jpg 201502212.jpg 201502213.jpg 201502214.jpg 201502215.jpg 「安定してる公務員になってくれ」と親にせがまれ、特に将来の目標などなかったオレは、初級公務員試験を受けた。郵便外務(配達員)になるためのものだ。その簡単な試験をパスし、晴れてカブバイクに乗って街を駆けまわる、誰もが知ってるあの職業に就いたわけだ。以来、今から3年前に退職するまで、地元の寂れた田舎町で主に配達のみをやってきた。郵便局員なんてものは世間的にはおそらく、真面目でコツコツやってる人種と思われているだろう。というかあたりまえに街を走り回るオレたちについて何かを想像することすらないのではないか。
このたび、オレが実際に見聞きし、経験してきた郵便配達員の現実を話したいと思う。ショッキングな印象を受けるかもしれないが、ひとつお読みいただければ幸いだ。配達員の一日の流れを軽く説明しておこう。
朝8時に出社し、まずは前夜のうちに届いた郵便物を配達エリアごとに仕分けする。そしてハガキ、封書などなどをバイクに積み、1日かけて担当地域への配達だ。オレが入ったころは、配達先での郵貯や保険の営業も業務に含まれていた(郵政民営化以降は完全に配達のみになる)。その後、夕方4時ごろには局に戻り、事務処理なんかを済ませて5時前には退社となる。そんな平々凡々な毎日に慣れてきたある日、朝の仕分け途中に先輩配達員が近づいてきた。
「駒田、オマエもオレたちの仲間に入ってくれない?」
「仲間?」
「そう。金儲け仲間。まあ悪い話じゃねーからさ、決まりな?」
20才も年上のその先輩は詳しいことを話さないまま配達に向かった。彼はいつも仕事が終わってから配達員を引き連れてパチンコに行っている。そんな仲間なんかに入りたくないんだが…。
〝仲間〞の意味がわかったのは数日後のことだ。
その夕方、配達から戻ったオレたちに課長から質問が飛んだ。
「○○番地の××さんの家に普通郵便を届けた者はいるか?」
この郵便局には15人の配達員がいて、誰がどこの家(地域)を受け持つかは日によって変わり、上司は管理していない。とある配達員が手をあげた。
「あ、今日のボクの担当地域です」
「そこに普通郵便を送った人からクレームが来てるんだが、投函した覚えあるか?」
「えっと…たぶんしてないですね」
「現金を入れてたらしいのだが…」
「そんなのなかったですよ。そちらのお宅には届けてないですね」
こんなやりとりでその場はお開きになった後、例の先輩が近づいてくる。
「あれな、カネはオレがもらったんだよ」
「え?」
「オレがパクったの。ほら」見せられた財布には2万円が入っていた。パクった?でも先輩の担当地域じゃなかったんじゃ?実は今回の現金入り郵便を配達するはずだったのはカレだそうだ。
「現金書留じゃなくて普通の封筒にカネを入れてくるヤツって多いんだよ。そういうのを見つけたらガメちまえばイイんだ」
現金は本来、現金書留で郵送しなければならない決まりだ。だけど面倒なのかなんなのか、普通に封筒に入れてくる人がけっこういる。そいつをネコババしたわけだ。ならばなぜ別の配達員が手を挙げたのだろう。
「金がなくなったときの担当者がいつも一緒だとバレるだろ?だから当番制にしてんの。今回はアイツが担当になってたわけ」
このネコババ仲間は10人ほどのグループらしく、それぞれの配達物に現金が入ってることがわかったら担当者がそれをパクる。連続でパクることももちろんある。しかし配達されてないことが発覚して課長に問い詰められたときは、輪番制で挙手をする。犯行者の特定を防ぐためだ。
では送り主に対する説明はどうするか。これはものすごく簡単だ。
課長が発送者に対して「ウチではその封書を取り扱っておりません。そもそも現金を普通郵便で発送するのは違法なので何の保証もできません」と伝えるのみ。そう、普通郵便は郵便局が紛失したとしても保証する義務はないのだ。このシステムを聞いたオレは完全にヤル気になっていた。生活には不自由していないが、やっぱりカネは欲しい。ただそれにしても、どうすれば封筒の中身が現金だとわかるのだろうか? 硬貨なら振ればいいだけだけど…。
先輩は、親指と人差し指で封筒を挟んだときの、札ならではの感触を見極めろと言う。封筒の中身が手紙(普通の紙)のときと札のときでは、指に伝わるはね返りがほんのわずかに違うというのだ。
もちろん1、2万程度よりは5万、10万の束になるほど判断はつきやすく、手紙の間に札が挟まれている場合も、長年の勘でわかるそうだ。というわけでオレは、翌日から普通郵便の封筒をこまめにチェックするようになった。それらしい封筒に出会ったのは数日後のことだ。明らかにただの紙ではない反発力と重さ。この分厚さからして10万くらいあるかも?開封してみれば、中には手紙とともに3万円が入っていた。そいつを財布にしまい、手紙入りの封筒を胸ポケットに入れて(自宅に持ち帰り処分する)配達再開だ。こんな大胆な悪さをしたことがないので心臓がバクバクする。すぐ先輩に報告しなきゃ。
「あの、入ってました」
「おっ、おめでとう!ちゃんと盗ったか?いくらだった?」
 ちゃんとってそんな…。先輩の指示により、別の配達員がこの件の担当者という設定になり、案の定、後日クレームが入ったが、その人の「そんな封筒は無かった」の一言で一件は終了した。
以降もオレは退職するまで、数え切れないほど現金をパクった。およそ平均して月に3万程度はいただいてきただろうか。
あまり事故件数が増えるのもよろしくないので、1万円以下の小額ならカネは盗らず、持参したセロテープで再び封をして投函する。受取人は送り主がどうやって封したかなんて把握してないのでこれで充分なのだ。入局して数年が過ぎたころ、配達途中でスーツ姿の男二人組に声をかけられた。
「お兄さんちょっといいかね?」
露骨に怪しげな風貌。マトモな人間じゃないのは明らかだ。
「△△さんって知ってるだろ?」
「はい? えっと…」
「農家の△△だよ。3丁目の」
ああ、あそこか。田舎町だけあって住人の大半は把握している。
「あそこに40才のおっさんいるだろ?」
「…はい」
「まだあそこに住んでるかわかる? 教えてくれたらお礼するからさ、ね、教えてくださいよぉ」
お礼と聞いて心が動いた。別にオレが何か教えたところで特に問題はないはずだ。男たちは△△さんが家にいる時間や家族構成を聞き、1万円のお礼を渡して去っていった。この出来事を先輩に話したところ、あの男たちは闇金業者だと教えられた。債務者が捕まらないとき、地域の郵便配達員に声をかけることがけっこうあるそうな。配達中に声をかけてくるのは彼らだけではない。これも何度か経験があるのだが、探偵の名刺を見せながら近づいてくる奴もいる。
「あそこの奥さん、昼間ダンナさん以外とクルマに乗ってますよね?」といった浮気調査らしき質問から、「このアパート201号室の電気が点いたら連絡ください」など意図のわからない依頼まで。だいたい謝礼は1、2万程度だ。退職直前のころは、謎の連中にもよく遭遇した。
「郵便屋さん、ジャニーズのグッズを買いまくってる女性とか知らない?」
そのへんの大学生みたいな男がこう尋ねてくるのだ。アイドルグッズばかり買ってる人はわからないでもない。伝票に「うちわ」とか「カード」など書いてあるのがそうだ。狭い田舎のことなので、誰宛の郵便物かなどおおよそわかる。若い男性ならAKB、女ならジャニーズというのも、この業界では常識だ。
「えっと、いるにはいますけど、どうして知りたいのですか?」
「まあ、調査です。細かいことは言えないんだけど、これで教えてくれない?」
謝礼は5万円。一瞬だけ迷ったが、このパターンで3軒の女性宅を教えた。彼らの正体は、購入した覚えのないアイドルグッズを代金引き換えで送りつける詐欺師だ。3年ほど前から増えているので、現在も同様のケースはあるかもしれない。
田舎で10年勤務を終え、上司の勧めで隣町の郵便局に異動した。配達員の数が30 人を超えているいわゆる中型の郵便局だ。異動後すぐに、毎年恒例年賀状の時期が来た。
この時期には学生アルバイトが入ってくる。男は主に元旦以降チャリで配達にまわり、女の子は局内で年賀状の仕分けだ。前の局でも同じようにやってきたのだが、さすがにここはバイトの数が多い。大晦日が近づいてきたら我々正規の配達員も局内にこもって膨大な量の年賀ハガキを仕分けることに。若いバイトの女の子たちに挟まれながらの仕事もいいものだ。ある日、オレの横で作業する女の子が声をかけてきた。
「ワタシ2年前から毎年来てるんですよ」
「へえ、そうなんだ」
「駒田さんは初めてですよね?」
「今年からここに来たからね」
彼女は大学2年生で、高校生のときから年賀状バイトに来ているらしい。ちょっと鼻の穴が上向きだけど人懐っこい子だ。基本的に持ち場は毎日変わらないため、翌日以降もオレと彼女は隣同士で仕事をした。そんな折、お誘いが。
「駒田さん、良かったらお昼一緒に食べませんか?」
「え、オレ?」「ハンバーガー食べたいです!」
奢ってほしいのか。まあ彼女のいないオレなので女の子とメシが食えるだけでもちょっと嬉しい。マックでたわいもない会話を交わして仕事に戻り、翌日以降もお昼は二人で食べることに。そして彼女のアルバイト最終日。仕事が終わったところで、声をかけた。
「お疲れ。バイト終了の打ち上げしようよ」
オレとしては居酒屋にでも行くつもりだったのだが、彼女は意外すぎる言葉を放った。
「あー、じゃあ、駒田さんのお家でお酒飲みたいなぁ」
マジか。実家だけどいいの?その晩、オレの部屋で飲んでごく自然にそういう仲になった。風俗以外の女は久しぶりだった。この話にはオチがある。同僚に伝えたところ、彼女、オレ以外に3人の配達員とヤッたそうなのだ。しかも去年、その前の年も含めたら他にも数名と関係を持ったらしい。なんだよ…。
「ああいう子ってときどきいるんだよ。だからこのシゴトは辞めらんねーよな」
年賀状バイトと郵便局員のカップルは毎年必ず成立する。彼女みたいな局員マニアはさすがに珍しいが、誰を食った誰に食われたみたいな話は普通にあるのだ。この中型郵便局に移ってからは、このオ
レも30代後半まで毎年のように年賀バイトちゃんとヤレていた。年末年始は我々が一番楽しみにしている季節だ。
年賀状と言えば別の楽しみもある。といっても特定の趣味を持った人間に限った話だが。郵政民営化(2007年)ぐらいのころ、同僚で一番仲のいい伊藤から、「今晩ちょっと付き合ってくれないか?」と誘われた。居酒屋に入り生ビールで乾杯したところで伊藤が目をつむりながら口を開く。
「お前のさ、配達の担当分あるだろ、年賀状」
「え、うん」
「その…いいヤツあったら持って帰りたいんだけどいいかな?」…おっと、そういうことか。ていうかお前ソッチだったんだ。写真付き年賀状は郵便局員、中でもロリコンに大人気なのだ。写真付きを送るのはガキか老人かヤクザしかいないってのがオレたちの間で常識になっているのだが、その中のガキ狙いの配達員がときどきいるのである。
家族写真で可愛い子がいたらそれをオナネタにしたり、あるいは配達せずに持ち帰ってコレクションしたり。このゲスい趣味、郵便屋にとってはあるあるネタだ。伊藤は翌日、オレの担当地域から写真付きの年賀状を物色していった。
「どう、いいのあった?」
「これなんかスゲーだろ。ほぼパンチラだし」
家族と一緒に動物園にいる女の子だ。確かにしゃがんでるけどさぁ…。あるとき、ヤツの家にいったところ、無造作にゴムでまとめられたハガキの束が何個もあった。これまで集めに集めた年賀状は千枚を超えてるそうだ。同じ郵便局にはもう一人年賀状マニアのロリコン配達員がいた。彼は数人の女の子の、毎年の写真付きハガキをストックしていた。それを肴に晩酌するのが楽しいのだそうだ。
あるとき先輩からヤバい小遣い稼ぎを持ちかけられた。なんと、「特殊室」から直接パクっちまおうぜと言うのだ。特殊室とは、現金書留などの「有償郵便物」を保管する郵便局内の部屋だ。普段は施錠されており、内務(窓口業務などの事務職)の人間が鍵を持っている。手口としては内務の誰かのデスクから鍵をとって特殊室に忍び込み、盗む。それだけだ。でもそんなに上手くいくかね。
「いくに決まってんだろ。どこの局でもそんなことやってんだから。だってよ、カメラねーだろ?」
 提案に乗ってみることにした。その日、事務作業をノロノロやって他の配達員が帰ったところで、オレたち二人は内務のスペースに。郵便局によっては夜7時を過ぎると内務一人体制になるところがある。ウチなんかまさにそうなのだが、その一人が買い物に行ったのでその隙を狙ったのだ。片っ端から机を開けていき、鍵を発見。そのまま特殊室に入り、現金書留の封筒を3つほどポケットに入れて退室だ。局を出てチェックしてみればオレのほうが5万円、先輩は4万円だった。これ、当然いずれは送り主からクレームが入る。普通郵便と違い現金書留の紛失(郵便事故)は郵便局が保証しなければならない。けれど、配達中の事故ではないので誰が盗ったかなんてわかりっこないし、オレたちにはなんの火の粉もふりかからない。こんな話はいくらでもあるのに監視カメラはいまだに設置されていないそうだ。民営化したとはいえ、郵便局はやはりどこかのほほんとしている。郵便配達と言えばやはり、あの制服の話をしておかなければならない。なにしろ悪用するヤツが多いのだ。
 制服は個人で管理しており、洗濯するためにちょこちょこ持ち帰っている。そしてこれ、色んな形で悪いことに使われる。たとえば下着泥棒だ。担当する地域に住む女性はなんとなく把握しているので、アパートの敷地内に普通に入り、ベランダから盗んでしまうのである。郵便屋の制服を着ていればブツを見られない限りなんとでも言い訳できるし、そもそも怪しむ人もいない。趣味下着ドロの配達員は知り合いに4人もいた。他にも女子寮、たとえば病院の寮なんかに侵入するヤツも多かった。制服のチカラだけでなく、配達員用にあらかじめ裏口の鍵を預かっているからこそ可能な侵入だ。うちの配達員の間では「病院寮の居住者リスト」なるものが作成されていた。
たとえば『103号室・いつも男を連れ込んでる保田さん』『休日は朝から酔ってる河合さん』などと書かれており、特にオレが楽しませてもらったのが『105号室・けっこう高確率でオナニーしてる笹井さん』だ。初めてそのリストをみて侵入したとき、さりげなくドアに耳をあてたらバッチリ聞こえてきた。
「んんん、んん、ああ、ああ」
さすがにその場でシコれはしなかったが、状況を耳と脳に焼き付けてオカズにするのが最高だった。制服悪用の最たる例はあれしかないだろう。あるとき、例のロリコン伊藤が鼻息を荒くして近づいてきた。
「やべーよ、やっちまった」
「は?」
「友達に制服貸したんだけどさ、それを使ってあいつ…」
なんと伊藤の友人は制服を着込んで女の家に侵入し、そのまましたと言う。それはさすがにヤバくないか…。
「郵便でーすってチャイムを鳴らして押し入ったらしいんだよ。あーあ、オレも女子高生の部屋に忍び込んじゃおうかなぁ」
こいつ、配達中は虫も殺さぬような無表
情な男なのに…。なお、この制服は悪人のあいだで高額で取引されており、盗まれたことにしてインターネットで転売した配達員の話も聞いたことがある。
上司とケンカして退職するまでのオレは、こんなにイカれた職場に30年間もいた。みなさんも、とりあえず郵便屋だからと言って簡単に信じるのだけはやめておいたほうがいいだろう。
※この記事はフィクションです。読み物としてお読みください。
2018/08/15

打ち子募集・ホルコン攻略パチンコ必勝法は詐欺か?とことん付き合う

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ネットではいまだにパチンコ必勝法の広告を見かける。裏モノ一部読者からも「あれはホントに勝てんのか?」との問い合わせがたまにある。断言しておくが、全部ウソだ。勝てるわけがない。現在はびこっている「打ち子募集」と「ホルコン攻略」の悪徳業者から任意の2業者を選び、連中の詭弁を聞いてみよう。
最初は「打ち子募集」から。広告に「パチンコ出玉イベントスタッフ」などと書かれているのがそれだ。彼らの言い分はこうだ。パチンコの出玉は店側がいかようにも決められる。どの台を出すか出さないかはホールの胸三寸。だからわざと特定の台を爆発させて他の客の射幸心をあおることも可能だし、実際そうしたい。しかしその台を一般の客が打ってしまうと店は損をする。そこで
「打ち子(サクラ)」を雇って座らせておく̶。という理屈だ。
早速、HPに出ていた某業者に電話をかけ、打ち子をやりたいと伝えたところ、担当者の川村なる男
性が仕事の説明を始めた。まず、打つ地域はどこでもかまわない。希望の場所を伝えればホールを指定される。現場に着いたら、業者に電話を入れ、どの台に座ればいいか教えてもらう。軍資金は打ち子が全額負担し、出た玉の50%が報酬となる。つまり換金金額の半分を業者に振り込むわけだ。
「5千円もしないうちに、当たりがきますから、ご心配なさらなくても大丈夫ですよ」
「ホントですか?」
「ええ。優良台の情報が入ってるので、間違いありません」
川村の言うように、この打ち子システムは店側とグルになっていなければ成立しえない。すなわち
この業者は全国のホールと結託していることになる。まずありえない設定だ。年会費の1万円を振り込み、身分証をファックスして登録完了。翌日から仕事をすることなった。パチンコ屋の前から電話を入れると、川村から3台の台を指定さ。どれかが空いていたら座っていいらしい。まず2千円だけ使って、出なければ電話で報告する決まりだ。もちろん出た場合は、そのまま打ち続ける。
「ただし、回転数だけはきちんと見ておいてください」
「なぜですか?」
「台の状況としては上がっているんですが、クギによってハジかれてしまうことがあるので、どれくらい回るか確認したいんですね」
リアリティを出すための方便だろう。ま、打ってみますか。幸い、指定の台が1台あいていた。では打ちましょう…アッという間に2千円が溶けた。回転数は… 35 回転か。
携帯から川村に報告の電話を入れる。
「出ませんでした。35回転です」
「悪くないですね」
「悪くない?」
「ええ。では、さらに3千円打ってください。出なければまた報告をお願いします」出なければって、5千円使えば出るんじゃなかったのか。店に戻り、またチャレンジ。3千円もあっさり消えた。
川村に報告の電話を入れる。ぜんぜん出ないんですけど。カスリもしないんですけど。
「リーチはどうですか?アツイのはきましたか?」
「2、3回スーパーリーチが来ましたかね」
「台の状況としては調子が上がる予定なんです。7割がた当たるはずなんですが、残りの3割という
こともありますので」
なんかゴニョゴニョ言い出したぞ。7割だ3割だって聞いてないんだけど。
「つまり残りの3割だと?」
「前の人が結構ハマってたんでしょうね。そうしたことの影響じゃないかと」
「はぁ」
「この後のお時間はどうですか?まだ打てますか?」
「ええまあ」
「でも、そうだな、時間も遅いですし、これ以上、軍資金を使わせてもアレなんで、今日のところは引き上げましょうか」は〜〜? それじゃ5千円の負けが確定じゃん。
「いえ、これに関しては、戻しの申請がかけられますんで」
「使った金を返してくれるってこと?」
「ええ。1万5千円までなら戻しがかけられるんです。ただこれ以上、使ってしまうと、私の裁量の範囲を超えてしまうので、明日にしましょう」
もっともらしいことを言うヤツだ。固定給ならば〝確実に〞出る
翌日、同じ店に行き、再び川村に連絡を入れた。指定されたのはまた3台だ。
「ガンバってくださいね」
川村の声に見送られ、指定の台を2千円ぶん打つ。やっぱり出ない。回転数は34回転。
「全然、出ないんですけど、スーパーリーチもかからなかったんですけど」
「オカシイですね。回転数はどれくらいですか?」
「34回です」
「それなら問題ないですよ。今度は3千円だけ打って、また様子を見てください。出なければ連絡をくださいね」昨日とまったく同じパターンじゃないか。追加で3千円ね。はいはい、打てばいいんでしょ。
…2日で都合1万円が溶けた。もう川村も言い訳できんだろう。「もしもし、出ませんでした」
「そうですかあ。ちょっとお金を使い過ぎですねえ」
って、そっちの指示で打ってんだろが! 何で出ないのか、理由を説明しろって。しかしその質問を無視した川村は、弱り果てたような声色で話題を変えてきた。
「もし良ければなんですが、固定給のお仕事になさいますか」
これまでのは出玉の半分をもらえる歩合給なので、実は「確実に」出る台は教えられなかった。でも
固定給(1日3万円)なら絶対に出る台を教えてくれるのだと。なぜにそのような棲み分けがなされているのか、理由を考えたところで意味はない。「実はもっと確実な方法が…」と煽るための詭弁にすぎないのだから。
「…わかりましたよ。じゃあ、それにしてくださいよ」
「では、社内審査にかけますので、少々お待ち願えますか。決まり次第、こちらからご連絡いたしますので」
待つこと数日、川村が電話をかけてきた。候補は8人いたのだが、審査の結果、最終候補の3人に私が残ったという。
「ただ、情報元(パチンコ店のこと)が、打ち子からの情報漏洩を恐れてるですよ。見ず知らずの人間を雇うと、出る台を他人に漏らすかもしれないのでね」
「はあ」
「それで形式上、保証が欲しいと言うことになりまして」
「保証、ですか」
「はい。具体的には、供託金として25万円を納めて欲しいといってるんですね」
とことん付き合おうにも25万円は高すぎる。どうせ振り込んだところで梨のツブテになるのは目に見えてるし。もうやめよっ。打ち子業者の手口はシンプルだ。まず安めの入会金を搾取し、指定台がもし出ればその半分を振り込ませる。出なくても食らいついてくるようなバカ客は、高額コースへ誘導する。一応はダマされやすい人間の心理を突いているとはいえるだろう。蛇足だが、1万5千円の「戻しの申請」とやらは当然なかった。小額でも取れるカネは取る
お次は、ここ3年ほどでノシてきたホルコン(ホールコンピュータ)攻略である。
店はホールコンピュータで出玉を操作しているので、そいつの作動さえ把握すれば出る台がわかる、というのが業者の言い分だ。某業者に連絡を入れると、鈴木なる男性担当者が登場し、早口でたたみかけてきた。
「ホルコンというのは大当たりに規則性があるんです」
「はぁ」
「この台が当たったら、次はこの台という順番が決められているんですね」
確かにパチンコを打っていると、後ろが当たった直後に隣が当たるなんて現象によく出会う。そうい
うことを言ってるのか。
「そうですそうです。あれもあらかじめ決まってるんです」
んなワケないけど、とりあえず鈴木の会社にあるコンピュータでは、どの台の次にどの台が当たるかわかるそうだ。利用者はまず、専用の携帯サイトにアクセスして、自分の選んだシマ(同機種が並ぶエリア)内の大当たり中の台番号をメールする。と、次にどの台が当たるか、折り返しメールがくるという流れだ。
「で、おいくらなんですか?」
「年会費込みで20万円です」
「20万!」
「高いと思われるかもしれませんが、5千円もあれば大当たりがきますし。勝ちは積もっていくので、決してソンしませんから」
「それは高いですね。なんとかなりませんか」
「うーん」
「お願いします」
「じゃあ特別に3万で使わせてあげますよ」
なんだ、その大幅なディスカウント。小額でも取れるカネは取っておけってことか。約束の金を振りこみ、パチンコ店で大当たり中の台をチェックする。ここと、あそこと、あそこか。台番号をメールで送り数分後、折り返しのメールが来た。
SSランク 135
Sランク  151
Aランク  153
SSランクを5分打って、出なければSランクに移動。ここでも5分打って出なければAランクに移動してさらに5分打てばいいらしい。まずはSSの台へ。2千円で5分が経過。出ない。お次はSの台へ。また出ない。で、最後にAの台へ。やっぱり出ない。
「あのー、ぜんぜん、出なかったんですけど」
「オカシイですねえ。シマの台構成はいかがですか?」
「台構成?」
「ええ。一シマの一列は何台ありましたか」
「えっと、8台ですね」
「ちょっと少ないですね。13台〜15台くらいの構成の方が当たりやすいんですよ」
なんだそりゃ。そんな話ぜんぜんしてなかったじゃんよ。「言いましたよ。次はもっと台の
多いシマに行ってください」
ならばと、人気機種の大当たり台をチェックし、また一からやり直す。
 …出ません。また6千円やられましたけど。
「うーん。そうですか。じゃあ時間意識の問題ですかね」
また新しい言い訳が出てきた。なんだよそれ。
「打つ時間のことです。SSランクを打つときは、気持ち遅めの打ち出しがいいんですよ。メールが
送られてきてから、すぐに座るのではなく、1分ほど時間を遅らせてから着席するんです」
どんな理屈だよ。毒を喰らわばなんとやら。次のシマでは、メールを受信してから1分だけ時間を遅らせて打ってみた。出ないし。SランクとAランクも不発だし。もう1万8千円やられましたし。
怒り心頭で電話をかけると、鈴木は平然と言い放った。
「う〜ん。もしかするとケツ番構成なのかもしれませんね」
またおかしな単語が出てきたよ。そういうのって最初からぜんぶ言うべきなんじゃないの?以下、鈴木の説明。どの店にもパチンコ台には501番や502番などの台番号がある。ケツ番とは末尾の0〜9の数字を指す。
ホルコンの中には、このケツ番を重視して、大当たりを振り分けるタイプがあり、たとえば「新海
物語」のケツ番1が当たれば今度は「北斗の拳」の1番が当たるといった具合に̶。
「本来ならシマ構成で当たりが出るんですが…非常にまれなケースとして、店によってはそうした場合があるんです」
「……」
「がんばりましょう。次のメールはケツ番構成の当たり予測を出しますんで」
付き合ってやるのもここまでだ。どうせ次もまた新たなキーワードで煙に巻くに決まってる。
「もう退会したいんですよ。あなた方も信用できないし。入会金を返していただけませんか?」
「それはムリです」
「最初と約束が違うんだから、お金を返すべきでしょ」
「まだ利用期間が1年間残ってますので。利用期間が終われば、返金処理はいたします」
「実際に返金していただけるんでよね?」
「ですから、返金処理の手続きはさせていだだきます、としか申し上げられません」
処理はするけど返金はしないってか。笑わせやがる。