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オープン前日。誰1人現れない。
「もしもし、HPを見たんですけど」
「お、お電話、ありがとうごさいます。」
「噛みまくりやんけ」
「絶対に本番だけはあかんで。電話するからちゃんと出てや。んじゃ、みんな頑張ってくれ」
1時間後、コンビニの駐車場に戻ってきた姫たちに、缶コーヒーを一本ずつ渡す。
ほんまにおつかれさん。疲れたやろ。
「大変やったわあ〜。あんたの客どやった?」
子持ちのサクラがまさみに話しかける。
「いい人やったで。何もサービスしてへんし、カラオケ歌ったただけや」
「うそ〜。ウチの客なんて、ずっとなめさしよるねん。アゴ痛いわ」
人差し指と親指で頬を押さえるサクラにイズミが応える。
「そんなんまだマシや。私のは入れさしてって、しつこいねん。しかもチンポに何か入れてて、デコポコやし。あんなんオメコ壊れるわ」
女は強い。みんな驚くほどアッケラカンとしている。決して上々とはいえないスター卜だが、この調子なら何とか乗り切れるんちゃうか。
風俗嬢にモラルは求めちゃいけない。理屈じゃわかっていたが、可愛い娘だっただけに、編されたショックは想像以上にデカい。落ち込んだまま数日を過こしていたところ、スカウトから、突如朗報が舞い込んだ。なんでも昼間はOLといっ新人を発掘したらしい。さっそく、翌日、ハ田に連れてきてもらった。不器量ではない。しかし、どことなく表情に陰がある。いかにも幸薄そうなオーラだが。「どや、ええ娘やろ。紗羅ちゃん、27才や。明日から働きたいといってるし、まあ、そんな感じで頼むわ」
うーん。この娘で、ほんまに大丈夫かいな。その心配は杷憂だった。沙羅はコチラの予想以上にできた女で、出勤時間15分前に顔を出し、お茶を入れてくれる献身ぶり。ブランド狂いのせいで、毎月のカード代が18万だなんて、とても思えない。しかも、10代の頃から風俗経験アリと言われれば、ますます混乱するばかりだ。
「慣れっこですから、どんなお客さんでも平気ですよ」
「あはは。まあ、そうは言っても、最初ぐらい感じのいい人がええんちゃうかな」
アテはある。地元不動産屋の旦那・沼田だ。女の子からの評判も上々で、彼なら卒なく射精してくれるだろう。さっそく、沼田とアポを取り、沙羅をラブホまで送り届ける。初っ端からいかにも新人泣かせだが、逆に言えば沼田に気に入られた証拠だろう。
「足利さんー助けてー早く来てー」2人が部屋に入って30分、沙羅から悲鳴にも近い電話がかかってきた。「おいおい、どしたんやっ」
「いいから早く来てー」何があったのか。急いで沼田の携帯を鳴らしてみると、「なんやこの女はーはよ連れて帰らんかいー」ワケがわからないまま大急ぎでホテルへ。と、沙羅はすでに駐車場の入口で待ち構えていた。
「遅いよー」「まあ、そんな泣かんと、事情を説明してや」
助手席に押し込み、詳しい事情を尋ねると、何でも亀頭部分を強引に挿入されたという。いつか起きるトラブルと思っていたが、相手は上客の沼田である。沙羅の話を鵜呑みといっワケにも。
「とにかく今かり、病院に行って」
「ちょ、ちょっと待って。とにかく落ち着こうや、なっ」
「なんかだまされたみたいーもしかしてオーナーもグルなんでしょもう私辞めるから、家まで送ってよー」
沙羅の目は異様なまでに輝き、チラつき始めている。ヤバイ。こうなったら強引に事務所まで連れ戻すしかないだろう。が、直後の信号待ちで、沙羅は外へ飛び出しそのまま闇の中へ消えてしまった。
左の肩から手首にかけてケロイド状に欄れた肌
再び連絡が入ったのは、1時のことだ。ホテルからほど近いマンションでうずくまっているらしい。腸煮えくり返りながらも、現場へ急行。と、なんたることか、今度は屋上から身を乗り出しているではないか。「な、何してんねん」「ここかり飛び降りたら死ぬかなあー」「んなもん、死ぬに決まってるやろ。危ないし、はよ降りろやー」「あはは。冗談やってー」オレとしては、そのまま彼女を自宅へ送り戻し、ソク解雇にしたかった。が、このままでは駆け込まれかねない。そこで、彼女と朝までホテルで過こすことになったのだが、裸を見た瞬問、本気で腰が抜けてしまった。
翌日、念のため沼田にも直接事情を確かめた。
「ほんまスンマセンでした。つい、ムラムラっと来て、ちょいと入れさせてもーて」ムラムラって、何考えてんねん、このオッサン
デリヘルの客と姫の闇は、オレの想像以上に深い。結局、沙羅はバレンタインデーキッスを去っていった。
大手デリヘル・シャンティとの業務提携が終馬を迎え、ー力月が過ぎた。一時は3割近い収入源を断ち切られ絶望的な気分になったものの、姫たちの頑張りのお陰で、売上は再び100万を目指すイキオイである。射精産業とはいス、真撃な姿勢なくして成功なし。地道に日々の業務をこなしているところに、2人の新人が加わった。詩音(シオン)と茶夢(チャム)。容姿は中の中で若干地味だが、基本的な事項(遅刻や無断欠勤など)を守ってくれるのはありがたい。これにて、姫の在籍数は15名を超え、そこそこの所帯である。ケツ持ちヤクザの石井から、一本の電話が入ったのは、そんなある日のことだ。
「足利君とこ、ドライバーおらへんやろっー人面倒見てくれへんかな」
オンナの働き手なら喉から手が出るほど欲しいが、男性従業員は不要である。給料がもったいないし、大事な姫と色恋沙汰にでもなられたら面倒この上ない。ここは、断っておくのが正解だろう。「あのですね、石井さん」
「ホームページ見てるでえ。女の子も増えたし、1人じゃ回されへんやろっ真面目な兄ちゃんやかーり、安心しい。今かりソッチに向かわせるから」「は、はあ」
ー時間後、事務所に青年がやってきた。見た目は、ナイナイの岡村。なんでもミュージシャン養成所へ通うレッスン料を稼ぎたいらしい。
「スタジオ入りとかで、こ迷惑かけると思いますけど、何とかよろしくお願いします。仕事はキッチリします」
「いや、まあ、石井さんの紹介やから、とりあえず《見習い》ということで頼むわ」「はいー」愛想だけはトップクラスだが、小脇に抱えたバイク用ヘルメットはなんやっもしかして、キミ。
新人の姫が2人続けて退店
ドライバ一はいなくなった
「そやけど、表に停まってんの原チャリやろ。送迎なんて出来ひんやんか」今どきバイクで送迎してるデリヘルがどこにおんねん。ここはベトナムちゃうねんぞー
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