0128_20181009003441df5_20190923105431d12.jpg0129_201810090034421a9_20190923105432c7d.jpg0130_201810090034431cd_20190923105434d40.jpg0131_20181009003445492_20190923105435f8f.jpg0132_20181009003446be6_20190923105437617.jpg0133_20181009003448d9e_2019092310543867d.jpgかねてより、私は写真家のアラーキーを尊敬している。彼の緊縛プレイの写真は、ひたすら美しく、見るたび、甘い吐息のような溜息が漏れてしまう。
古く趣溢れる日本家屋で、荒縄で縛られて艶っぽく乱れさせた女性が、苦悶ともつかない、官能的な表情で横たわる姿。そして写真から匂い立つような、芸術的なエロチズムや背徳感。
『私も縄で縛られて、官能的な世界に浸ってみたい……』
今回はその願いを叶えることにする。体を緊縛されたその時、私はいったいどんな心境で、どんな表情を見せるのだろうか。私を感動させたあの写真のように、瞳を切なげに潤ませた、美しくも傍い表情に、変貌を遂げるのだろうか。待ち合わせのJR川崎駅に現れた緊縛師Kさんは恥ずかしそうにはにかむ微笑みが印象深い、良い感じに年齢を重ねた男性だった。隣にはKさんのパートナーなのだろうか、華のように明るく美しいお姉さんが寄り添っている。ニコニコ談笑しながら向かった先は、駅近くのマンションの一室にあるSMサロンKさん御用達のスペースらしい。
「私はプロではない、アマチュアですよ」
カメラマンが撮影の準備する間、Kさんは謙虚に語り始めた。
その緊縛キャリアは30年以上。何でも、幼稚園のとき、気がついたら人形を縛っていたこともあるというから、生まれついてのマニアといっていいだろう。官能的であるはずだった緊縛プレイが、どんどんSM傾向を強めていく。私は洗濯はさみを両乳首に付けた淫らな姿のまま、両足首までもを縛り上げられ、遂には体の自由が全く効かない、先生に成されるがままの姿になった。縛られた足首が宙に浮く、上半身だけでなく、足首までも、天井に吊らされたようだ。どこもかしこもが苦しくて、もう何が何だかわからない。吊り上げた。完全な宙吊り状態になった私の唇の中に、先生が指を突っ込む。私は赤ん坊が母乳を吸うように、先生の指に無心でしゃぶりついた。先生と私、もう二人は他人ではないような、奇妙な愛情さえ芽生えてくる。
宙吊りになって乱れた私の髪を、五本の指でガッシリと鷲掴みにして無茶苦茶に引っ張り回す。前髪を鷲掴んで顔を上げさせ、苦痛に歪む表情を見下ろす。痛い、けど痛くない。その乱暴な行為の中に、私に対する性的興奮と、愛情を感じるからだ。痛くて苦しくて気持ちいい。
ずっと起ったままの乳首も細い縄で結ばれて、乳首を結んだその縄を、私自身の歯でくわえるように命じられる。私は今、自分で自分に拷問を与えて、興奮を覚えている。丁寧に着付けてもらった長補祥は、すでに着物の役割を果たしていない。パンティもとっくに脱がされた。ほぼ全裸になった体は、指一本さえ動かせないように、上から下までグルグル巻きに緊縛されている。直立不動を余儀なくされた、一本の棒きれ。まるで人柱みたいだ。先生は私の顎を優しく撫でた後、背中で結んだ縄を、天井にくくりつけたようだ。足元は極限のつま先立ち状態で、数分も経たないうちに、プルプルと小刻みに震えだし、終いには足全体が、激しく煙箪し始めた。私が必死に耐えている表情、それが本気にさせたのだろうか。今までとは明らかに違う、サディスティックな顔付きに変貌した先生は、私をまた宙吊りにして、髪の毛を手加減一切なしの、強い男の力で掴み倒した。急激にサディズムを増したその行動に、私のマゾヒズムも一気触発された。
私は何をされるの?
お姉さんは、いきなり私の乳首をキツク噛んだ。
「痛い・」本当は好きなんでしょ
彼女は、さらに力強く歯を噛む
本当は身悶えするほど気持ちいい。ゾクゾクッと寒気立つような快感が背中を走り抜ける。
「スゴイ」お姉さんが独呼言のように咳いた。自分でもわかる。大事な麻縄にネットリと糸を引くほど、いやらしく愛液を溢れさせている。お姉さん驚くほどスピーディで、俊敏な指使い長ロわせて、クチュクチュと快感を知らせる淫音が響く。すでに全身性感帯のようになっている皮膚感覚。
一番敏感な部分を擦られ続け、痩れるような快感に足下から崩れ落ちてしまいそうだ。もう、これ以上、我慢できない
限界を認めた途端、快感は急激に上昇カーブを描き、私はお姉さんの体に必死ですがりつきながら、サカリのついた猫のような端ぎ声を上げてイッた。写真には収められなかった、私を狂わせたもうーつの悦楽がそこにはあった。
『緊縛』は、私の予想を遣かに大きく上回る、終着駅の見えない奥深い世界だった。体験取材で劃りながら、そのプレイが生む快楽に、心底から溺れてしまったと言っていい。
関連記事