0024_20181021211927b8d.jpg 0025_201810212119282c6.jpg 0026_20181021211929214.jpg 0027_20181021211931dbe.jpg 0028_20181021211932940.jpg 0029_2018102121193414a.jpg歩いて渋谷駅に到着したオレは、Mへと電話を入れた。すると男はいったん切ってくれればすぐにかけ直すと言う。もういい加減にしてくれ。ピピピッ。鳴った。ウンザリしつつ、電話を取ると、聞こ
えてきたのは野本嬢
「紹介がたったの1人って聞いたんで、チェンジしたんですよぉ」
なんとなく予想はしていたオチだった。この女、おそらくやサクラだったに違いない。
「会ってもないのに、なんでチェンジするんだよ」
「だってえ…。じゃあ、残りの9回分、払ってくれますかぁ」
結局、「金ならあるから」というオレの誘い文句に乗ることもなく、一方的に電話を切った野本。驚いたのはその直後だ。
「あのね、さっきマジメな交際を申し込んだわけでしよ。アナタが言ってるのは援助ですよ、援助。
どうりで最初からヘンな人だなって思ったんだ…」
カン高い声の主は、誰あろうあの男。ヤシは、オレたちの会話を盗み聞きしていたのだ。その翌日、知り合いの女性ライターに頼んで、Mへこんな電話かけてもらった。
「もしもし、あのアルバイトを募集してるって聞いたんですけど」要するにカマをかけて相手のリアクションを確かめようという魂胆だ。が、「バイトは募集してません!」と一蹴されてしまう。その1時間後だったろうか、オレの携帯に電話が入った。出ても一瞬で切れてしまったので会話にならなかったが、相手の声は確かにこう言っていたと思う。Mがサギ業者である疑いは、限りなく強い。あくまで推測だが、どんなコースを選ぼうとも、いくら紹介料を積もうとも、たとえ女と会えたところでチェンジされるのがオチなんじゃないか。そのウサン臭さは、男の言動や部屋の様子からも十分匂ってくる。余談だが、事務所の帰り際、パンフレットはもらえないのかと男に要求してみたら、「マネされちゃうから」と拒否されてしまった。が、今になって思えば男の言い分には大賛成である。Mのシステムがマネされなければ、その分ダマされるヤツだって増えずに済むのだから。