0026_201812011755257c6_201910101423125fe.jpg0027_2018120117552608f_2019101014231407f.jpg0028_20181201175528289_20191010142315a7b.jpg0029_20181201175529311_20191010142317962.jpg0030_20181201175531165_2019101014231890c.jpg0031_20181201175532fc1_201910101423202db.jpg言うまでもなく、日本プロ野球界は、我が国すべての野球人が憧れる最高峰のステージだ。いまや選手個人の最高年俸額は5億を超え、人気も芸能人並。引退後は、指導者や解説者としての道も。そんな話は、あくまでごく一握りの選ばれた選手に限ったこと。残りの大半は凡庸な成績で終わるか、ついに芽の出ぬまま道半ばで球界を去っていく運命だ。そして一般社会へ戻った者の中には、犯罪に手
を出してしまうケースも珍しくない。
危険は重々わかっているが、腹は括っていた。警察が動いても、すべてオレがかぶり、Xを絶対パクらせない。当然だろう。それくらい、彼には大きな借りがあるのだから。
女性リポーターが「池末容疑者は元ヤクル・・」
満を持して始めたロリビデオ販売は、最初の月から苦戦を強いられた。日によっては、2、3件しか注文がこない。原因はわかっていた、サイト内の商品画像に大きなモザイクがかけられ見にくくなっていたことに加え、作品の内容がわかるサンプル画像がーつもなかったのだ。対警察用に取った行為が、すべて裏目に出たのである。
なるほど、客の立場になれば、これほどウサン臭いサイトもない。
覚悟を決め、画像を出した。と、客は正直なもので、注文が徐々に増え始める。最初の月はたった50万だった売上げが、3カ月目で400万、4カ月目からは1千万。営業開始から1年半ほどで、累計の売上げは1億8千万にものぽった。罪悪感は完全に失われていた。なんせ、給料が月200万である。まさにウハウハ。油断しきっていたと一言っていい。だから工場(マンション)の呼び鈴が鳴った時も、つい不用意にドアを開けてしまった。その日までに、警察が8カ月間内偵を入れていたとも知らずに。オレにかけられた容疑は、買春・ポルノ処罰法違反だった。いったん、ダビング用に雇っていたアルバイト2人とともに神奈川県警戸部署に連行されたオレは、またすぐ、実況見分の立ち会いのため、工場へと戻った。30分後、付き添いの刑事と建物の外へ出ると、どうやって聞きつけたのか、道いっぱいに大勢の報道陣が待ち受けていた。ざっと100人はいるだろうか。すべてのカメラが一斉にこちらを向いた。
その前を、手錠をハメられたままゆっくりと歩く。と、オレの耳に女性レポーターの声がかすかに届いた。
「えーただいま池末容疑者がマンションから出てきました。池末容疑者は元ヤクル・・」
彼女はいったい何を言おうとしたのか。しかし、その声は、周囲の雑音に埋もれ、やがて完全に聞こえなくなった。★工場にガサ人れが入った同時刻、警察は踏み込んだらしい。内偵、警察はオレと頻繁に接触していたXに注目、早い段階から共犯者と呪み、後にロリビデオの売上げが記されたメールがXのパソコンから見つかったところで、容疑が固まったという。下された判決は、懲役2年6カ月、執行猶予は4年だった。
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