SnapCrab_NoName_2017-10-18_15-8-40_No-00.png 
1通の返信が来た。
SnapCrab_NoName_2017-10-18_15-4-20_No-00.png 
いまどき随分と丁寧なメールを書く子がいたものだ。丁寧すぎてちょっと恐いくらいだけど。メールに雑貨屋の店の名前が書いてあ ったので、6番の子だとわかった。ひとまず会ってはくれるみたいなので、こちらもなるべく丁寧な返信を心がけてアポを取り付けよう。
品の良いメールから育ちの良さがうかがえる今回の彼女。手紙を渡したときの記憶では少し天然っぽいキャラだった気がするが、さてどうなるか。
待ち合わせの某ターミナル駅近くの交番前に彼女は立っていた。
スレンダーでスタイルは良さそうだが、胸はあまり期待できそうにないかも。
「こんにちはー!みのやです」
「こんにちは、小谷です〜。すみません、こんなとこまで出てこさせちゃいまして…」
そこまで気遣ってくれるなんて優しい子だなあ。
約束のカフェに入り、俺はカプチーノとシフォンケーキ、彼女はカフェラテとタルトをオーダー。
「小谷さんはあだ名とかあるの?」
「あだ名は特にないですけど、そのまま里理衣って呼ばれてます」
「そうなんだ、でもカッコいい名前だよねー、女優さんみたい」
「友達に名前負けだって言われますーフフフ」
なかなか気さくな感じだ。
「あのお店には、毎日入ってるの?」
「はい、社員ではないのですが、暇するのももったいないので、ハハハ。みのやさんはお仕事はどんな感じですか?」
「僕の方は結構不定期で土日も仕事のときがあるけど、時間は融通効くからね」
「そうなんですね」
「唐突だけど、リリイちゃん彼氏はどうなの?」
「えーいきなりですね〜。いませんよ今は。みのや さんって、面白いという か、ちょっと変わってますね!」
やはりどこか天然なんだろうか。まだたいして変わったこと言ってないんだけど。
 どうにも攻め所がわからないタイプだけど、もう少し彼女の恋愛観を探っておきたい。
「前の彼氏とはどれくらい付き合ってたの?」
「1年いかなかったですね」
「別れた理由は?」
「結構、家が厳しくて…家って言ってもお爺ちゃんだけがいろいろうるさいだけなんですけど」
「厳しいって、今いくつだっけ?」
「25 才です」
「25才の娘さんがどう厳しくされるの?」
「お爺ちゃん少し痴呆があるんですけど、さらにすごい心配性で…、晩ご飯の時とか家族の誰かがいないと大騒ぎになるんですよ」
わ〜なんだか面倒な話になっちゃったな。
「じゃあ、外泊なんてもってのほか?」
「はい、だから元彼との原因もそこら辺にあって、デートで遅くなる時も、3、4日前からお母さんと協力しあって何度もお爺ちゃんに伝えるんです。
痴呆もあるからすぐ忘れてしまって…大変でしょ?  ハハ」こういう子と付き合ったりすると後々面倒なんだろうな。だけど、逆に考えれば普段抑圧さ れてるぶん、それが外れた時は もの凄く大胆なエロ女に変身し てくれるかもしれない。うん、 やっぱり頑張って口説かないと。にしても、こんなお洒落なカフェじゃ下ネタも口にできないし…お店変えようかな。
「今日は遅くまでいれるの?」
「今日も夕食までには帰らないといけないんです…」
まじっすか?  こんな箱入り娘、相当な奇跡が起こらないとホテルに連れ込めないぞ。今日はなるべく距離を縮めることに専念して、次につなげる作戦の方が無難かな…。
「そうなんだ、じゃあ  軽く一杯飲むくらいは大丈夫?」
「はい」
ということで、近くのバーへ移動した。お酒が入れば少しは盛り上がるだろうか。
「俺はビールにするけど、小谷さんは何にする?」
「あ、私はチャイナブルーで」なんだそのカクテルは。強いのか弱いのか?
「結構お酒は飲むの?」
「たまに友達と行くくらいですね、あんまり強くもないので」
「美人だからナンパとかされるんじゃない?」
「いやいや、ぜんぜんですよー。たまにされても、その時だけで
…なかなかちゃんとした出会いにならなくて」
その口振りだと出会いは求めてるんだね。これはいい情報だ。
「今回がいい出会いになればいいねー!」
「あははー、そうですねー」 うん、さっきよりは和やかになってきたかな?
でも、気になるのは間近に迫った帰宅時間だよな〜。さっきから小谷さんも時間を気にして携帯をチラチラ見てるし。
「携帯にじゃらじゃらいろいろついてるけど、何?」
「あっ、これはアニメのキャラクターです。結構たくさんあるでしょ?」
彼女はアニメの話題になると、本日一番のテンションで喋りま くった。これは何というアニメ の何というキャラクターで、このアニメはストーリーが良いだの、声優が良いだの、すごい勢いで話し続けている。コスプレも本格的にやってるようで、普段から妹さんとコスプレイベントに行くらしい。
 人と接するのが若干苦手そうな感じがしていたが、なんとなく納得できた。オタク系の子だったのね。
「これがコスプレしてるときの写真です」
彼女が携帯の写メを見せてくれた。おお、胸の谷間が見えて随分とセクシーな格好じゃないか。
「彼氏の前でもこんなセクシーな格好するの?」
「そうですねー頼まれれば着ますよ〜!」
ほんとかよ、ぜひこんな格好で夜のコスプレ大会も開催してください!
「今度、コスプレのイベントがあるとき、俺も一緒に行っていい?」
「はい、いいですよ〜是非是非〜!」
ナンパセックスに落ちそうな女を選別する方法
0099_20190704070123088_20190810231254e09.jpg0100_2019070407012438f_20190810231255746.jpg0101_2019070407012508c_20190810231257071.jpg
肩に手を回しスキンシップ。徐々に警戒心を解いていく。また、あえて植物園や公園など、カップル
が好みそうな場所に出向いて、爽やかな雰囲気を演出しておくのも手だ。
さらに必ず出てくるこの台詞への応答も決めておく。
「ホント何もないところでしよ」
私が使うのはこれ。
「ううん、どこ行っても楽しいよ。○○ちゃんがいてくれるからかな」。たいていは「もうお上手ですね」とかなんとか返ってくるものだ。照れてはいけない。こういうべタな会話こそが大切なのだ。
さて、好意を持っていることを伝えたら、頃合を見計らって言う。
「今日はありがとう。お礼に食事でもどうかな」
実はこの段階で断られたことも何度かある。割合にすれば4人に1人ぐらいだろうか。
しかし、ここでウンと言った残りの7割とは、必ずベッドインをまっとうしている。数時間一緒に過ごした上で、「帰る」という選択肢を与えてもなおついてくるというのは、それなりの決意の現れなのかもしれない。むろん私の勝手な憶測だが。
関連記事