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テレアポと言えば、主婦の定番パイトのーつです。洗浄器に宝石、エステや墓石、学習教材など。扱う商材は胡散臭さ満点なのに、パート希望者が後を絶たないのは割高な時給のせいでしよう。けど、ちょっと待って。雇い主の中には、善良な市民を平気でダマす悪徳業者もいます。ヒドイのになると、暴力団紛いの脅し文句でタダ働きさせる連中もおります。地獄のテレアポで過ごした私の8日間。この場を借りて報告させてください。
4才の息子を保育園に預け始めた私は、短時間でOKなパートを求人誌で探していました。
【総合インフォメーショソ・未経験者でも簡単にできるお仕事です1日4時間から勤務可能ーノルマなしー時給ー干3百円ー】
バイト情報誌で見つけた求人広告は、実に魅力的でした。時給も労働条件も文句なし。頑張れば、自分の好きな洋服まで買えそうです。思うが早いか電話を入れ、その日の内に面接、晴れて採用となりました。翌朝、右も左もわからないままミーティングに参加すると、20名ほどのテレアポ仲間が先に参列していました。みんな、揃いも揃って目の下にクマを作って、顔色も相当悪いんだけど、どないしたんっとりあえず列の最後尾に並ぶと、北村一輝似の主任が表れました。
「ハイ、おはようー今日の目標をー人ずつ、右から」
北村が怒声でがなる度に全員の肩がビクつき、中には震える女の人までおります。
「目標、はよ言わんかい」「こ、午前中で10件、午後に10件ぐらい」
蚊の泣くような声で数値目標を掲げる30才前後の主婦風に、北村は容赦なく罵声を浴びせました。「そんな低い目標でやってられるかーもういい、次ー」
異常な光景に不安が極度に膨らんでいきます。が、テレアポ自体が初めての私。「そんなもんか」と自分を納得させ、研修ルームへと向かいました。初日はひとまずマーーュアルでも読むのだろう。と、思いきや、「ここに結婚式場の登録名簿があるから、マーーュアルを頭に叩き込んで、じゃんじゃん電話をかけてください」「は?」
名簿の横に、ハウスクリーニング会社の資料とマニュアルが置かれてました。どうやら結婚直後のこ家庭に売り込もうってことのようです。けど、誰がこんなサービス受けはるんやろ。普通、自分で掃除するんとちゃいます
「とにかく、お昼は奥様方が家にいますので頑張ってください。契約が成立したらあなたの歩合になりますよー」「は、はい」
机の上には、他にも数冊の名簿リストが並んでいました。小中』昌の卒業者、会社社員、商工会議所の会員等々、中には悪徳業者に何度も編される、テレアポ優良顧客リストまであります。何だかなあ。マニュアルには、アポ取りまでが私の仕事で、その先は専門の社員が契約交渉、無事締結すると20%が取り分になると書かれていました。
商材は英会話や宝石からリフォームや清掃業者、エステサロンまで。数十万単位の高価なものばかりなので、計算すればー回5-6万もの歩合。これは気合い入れなきゃ
どうやら、私には才能があったようです。ー回目の電話でビギナーズラックを引き当てるや、立て続けに5件のアポ取りに成功してしまったのです。「片岡さん、アンタすこいわ。慣れたらー日で30件を目標にできるわー」「いや、ほんまに偶然で」
北村にホメられて、すっかり有頂天な私に、帰り際、パートの女性チーフが真面目な顔で近づいてきました。
「あんた、大変なことになるで」
「お心遣い、ありがとうこざいます」
入ロで女性チーフと北村が大声でやりあってます。
「私、もう限界やねん。お願いですから辞めさせてくださいーでないと、労働基準局にいきますよー」「なんじゃ、こらあー」
北村が怒鵬り声を上げると同時に、チーフの髪の毛を掴むと、驚くべきことが起きました。力ツラだった頭髪は即座に剥ぎ取られ、中からハゲタ力のような脱毛症の頭部が姿を現したのです。どうやら極度のストレスで抜け落ちたようです。病人同然のチーフの胸倉をつかみ、北村はさらに続けます。
「労働基準法やら組合やら振りかざすんやったら、お前は政治団体を敵に回すことになるどー家の周りで拡声器使ったろかあ」その瞬間、私は早足でその場を立ち去りました。
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