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仕事でも、プライベートでもいい。例えば、海外からまとまった貨物を取り寄せるとしよう。
当然ながら税関を通さなければならずその際には手続きが必要となってくる。
内容は何か、価格はいくらか、関税はどれくらいかかるのか
これら一切合切を素人が自らやるのはまず不可能、貨物が大きければ大きいほど、手続きはややこしくなる。そこで、われわれ通関士といつ職業が存在する・本人に代わって荷物の中身をチェックし(税関の/代わりにとも言えるが)て書類を作成税関に許可をもらうわけだ。
早い話、輸入主と国の仲立ちをして、その代行料を稼いでいる業者と言えばわかってもらえるだろうか。商社の人間にはおなじみのこの職業も、世間一般では存在すら知られていないといっていい。ただ「荷物の中身をチェックする」からにはそれなりの貴任を伴うわけで、通関業務には国家資格が必要とされる。
そんなわけで、物心付いたときから国際関係の仕事に就きたいと考えていた僕は、大学入学と同時に、通関士の国家試験をパスするべく学校に通い始めた。
授業の内容はほとんど書類の作成方法や関税の計算だったが、猛勉強の甲斐もあって平均合格率11%の難関を何とかグりア。大学卒業後、航便専門の小さな通関業者に就職した。ここで、業務の内容を改めて説明しよう。まず、輸入主から仕事を請け負った通関会社は、目当ての貨物が空港や港に届きしだい、税関に内容を申し出る。航空便の場合、飛行機から積み下ろされた貨物はいったん空港内の倉庫に集められるので、われわれが出向いて必要に応じ貨物の中身を点検と同時に、以下を作成する。その段階では、荷物はまだ入国審査のゲートをくぐっていないとみなされるのだ。9
輸出者が作成する価格の明細表のこと
◇荷物の内容と数、値段が記載されているので、それを確認した後、関税を算出して別紙に明記する。パッキングリストカートン(コンテナ)の内容を示す書類。
「何色の机が幾つ入っている」といった、荷物の種類と量を表すもの
運搬する航空会社(キャリア)に運送費を払って発行してもらう書類で、飛行機ならキャリア名、日時、便名、離発着地、運送料、カートシのナンバーや数量などが書かれてある。
内容点検証明書(内容点検をしない必要なし貨物の点検項目、例えば数量内容などを責任を持って通関士がチェックしたという証明)
これらにハンコを押して税関に提出、この要領は船も同様
記載内容や輸入主がよほど怪しくない限り、税関はいちいち検査せず、不審と見られれば、税関検査指定を行う。担当官立ち会いの元、通関士といっしょに中身をチェックするのだ(麻薬犬を連れてくる場合もある)。
およその時間的な流れとしては、例えば昼の12時に便が到着したら、午後2時ぐらいには貨物は倉庫に搬入される。あとは点検と書類申請、早ければ4時には許可がおりて引き渡し。貨物量の多い船の場合、これだけで3、4日費やすのだから、航空便がいかにスピーディかわかるだろう。
僕が就職したのは典型的な末端業者だ。事業に不可欠な税関長の許可も受けておらず、大手の運送会社から名義を借りて営業していた。そのせいか、依頼してくる客もいかにもヤクザ系あるいはそれにウサン臭い客ばかりだ。もっとも、荷物の中身は洋服や宝飾類などの商用雑貨から食品、書類スキーやゴルフ用品、個人のおみやげなど、ごく一般的なもの、と思っていたのだが・・・
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