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恐喝の鉄則は、まず相手の弱みを握ることにある。中ボウのころ、格下の不良連中だけを狙ってカツアゲしていた私は、ずいぶん前からこの不文律に気ついていた。弱々しいマジメ君を狙ったところでサツにチクられるだけ。
狙うべきは、常に悪さを働き、後ろめさを抱えた悪たれともだ。中学を出て以降、私は先物取引や訪問販売、新聞専売所などを転々としつつ全国を流浪した。どの職も長続きしなかったなか、唯ー年以上腰を落ち着け働いたのは探偵業だろうか。
探偵といえば今でこそ人気稼業のーつだか、15年近く前はまだまだ日陰の商売である。職場は流れ者の受け皿と化し、客や調査対象者の弱みにつけ込み金をむしり取るなんてのも日常茶飯事だった。しかし、根か元々悪い私のこと。この環境は実に性に合った。特に脱税など犯罪に絡む弱みを握った場合などは、ここぞとばかりにむしり取らせてもらったものである。そもそも、悪さを働くヤツを見つけて警察に突き出したところで、誰も得などしない。示談という形で金銭的な決着を付けた方が互い
にメリットかあるといつものだ。
間違っているだろうか。例えば、テレビのトキュメント番組でお馴染みのこんなシーンを見て、皆さんはとう思うか
「すいません、もうニ度と万引きなんかしませんから、警察だけには・・」
「でも店の決まりだからねえ」「お願いです」
「じゃあダンナさんに警察まで連れてってもらおうか」
こんなことをして誰が喜ぶというのか。それが"人の道"などと説く輩は、相当お目出度いバカだ。私なら、まず万引きした奥さんからいかに金を取ろうかと考える。それか私の常識である。一見落ち着いていても目が泳いでいれば警備員のフリをし、スーパーやデパートで万引きしている主婦を捕まえて金をゆすったら、どうだろう
貧乏人ならいざ知らず、相手が金持ち奥さんなら、百万単位で引っ張れるはずー。私がその企みを実践に移そうと考えた。
そこで、試しに近くの郊外店へ足を運んでみたところ、これがいるわいるわ。少し大きめの手提げを持った女、一見落ちついてはいるが目だけは泳いでいる主婦風。そんな女の後をつけていくと、見事にやっちゃってくれるのだ。一方、万引きバスターの姿はほとんどお目にかからない。最初は判別が付かないだけかとも思ったが、そうじゃなさそうだ。スーバーごときでは人件費を払う余裕がないのだ。
ただ一度だけ、西友でそれらしきおはちゃん驚備員を見つけたことがあるのだが、これがもうバレバレ。やたらと目つきが鋭い上、昼どきにはメシでも食うのか店の事務所に堂々と入っていく。見ればすぐに判別可能だ。想像以上に万引き犯が多いことはわかった。では、ヤツらに猪疑心を抱かせず確実に金を脅し取るにはどうしたらいいか。きっちり絵を描いておかないと、成功はありえない。
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