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カツマーと呼ばれる人がいるらしい。メインはだいたい30代の女で、著書に触発されてがつがつ勉強や仕事に励んでいるんだって。まあ要はキャリアアップを目指したい女性……って感じなのかな。これだけの不況下だと女性の就職活動やキャリアアップは難しいし、この手の本に頼りたくなる気持ちもわからないではない。
でも、ちょっと鼻持ちならない感じがしませんか。成功に向かってガッガッしてる女って。効率ばかりを重視した、まつしぐらな女って。遊びの部分がないもんだから、下世話な快楽とかを「ケツ」てな具合に見下してるような印象がありますよね。そこで、俺はヤシらの鼻をあかしてやりたいと思うわけですよ。セックスで。
カッマーも一皮むけば生身の女のはず。普段は眉間にシワ寄せて「キャリアキャリア」と唱えてても、ベッドの上では快感に身をゆだねるメスに違いないんでとりあえず俺はそんなカッマーたちに接近するべく、勝間和代の著書が並ぶ大手書店へと向った。あれだけの著名人なら専門コーナーがあったり、新刊が平積みになっていてもおかしくはない。その本へ手を伸ばした女性に声をかける作戦である。
しばらく声をかけるタイミングを見計らう。結局女は勝間の本をパラパラとめくっただけで戻し、店内をウロウロして何も買わずに店外へ出た。
ここがチャンスとばかりに後を追って声をかける。
「すいません」
「はつはい」
「えっと、あの……」
しまった、なんて声をかけるのかまったく考えていなかった。とっさに「勝間和代の本をさっき見られてましたけど」と言ってみた。
「え、そうですね」
ここで自分が今、勝間和代に興味をもっているマスコミ関係者だと告げ(他にうまい言い訳が思いつかなかった)て、勝間和代に関して色々と話しを聞かせていただけないかとお願いしてみる。
「あっ、はい。別にいいですけど…」
いいのかよ・さすがカッマー、人付き合いは大事にしてるようだ。キャリアってのはこうやって積み上げていくんだな(違うか)。
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ちょうどお昼時ということもあり、ランチを共にすることになった。パーマ女の名はM美、出版社勤務だという。仕事関係の書籍を探しにきたとのことだ。
「そうですねえ、勝間さんには意外と共感できる部分ありますね」
「なるほど」
「現代の女性らしい生き方っていうか〜」
「ふむふむ」
「多少憧れってありますよ〜」
「はいはい」
適当にあいずちだけは打ってみたが、ノープランで声をかけたので、この後どうやってセツクスに発展させていくか非常に難しいものがある。
しかもM美はこのあと仕事があるとのことで、食事が終ると携帯のアドレスだけ交換してサヨナラとなった。またお会いしませんかという主旨のメールをしてみても音沙汰なし。冷てぇ。気落ちしている間もなく、いくつかの書店を回ってみたが、目ぽしい女には出会えず、この作戦はひとまず断念することにした。
もっと実践的かつ確率の高い方法でないと厳しい。とりあえず「勝間和代の成功を呼ぶ7つの法則」でも読んで勉強にするか。って、俺がカッマーになってどうする?カッマーはビジネス関連の講演会をよく聴きに行くらしい。
まったく努力家な人たちだ。さっそくネットで調べ、マーケティング関係の講演会に申し込んだ。参加費5千円は馬鹿げた出費だが、調子に乗ったカッマーがウョウョいるなら効率は悪くない。
当日、会場の200人くらい入りそうな中ホールを見渡すと、すでに八割くらい埋まっていたがそのほとんどが中年男性ばかりだった。やぱい。
目を皿のようにして若めの女を探す。いたいた、ターゲットとなりそうな女は2人だ。一人は口を半開きにしながら必死に携帯メールを打っている二十歳くらいの女。
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もう一人は、化粧っ気のないショートカットで地味目な感じの二十代中頃。ツンとすました横顔、いかにも「仕事できます」といった雰囲気がかなり鼻につくどちらかといえば、地味女のほうがカッマーのイメージに近いか。ちょうどいい具合に隣の席が開いていたので座ってみる。
「どうも」
「●●●」
挨拶しても軽くシカトされてしまった。あれ?こんな愛想のなさでキャリアアップなんてできるの?
しかも講演会の最中ずっと視線を送ってみても、ずっと無視する徹底ぶり。一方、口を半開きにしていた女は、講演会中にも携帯の着信を鳴らしたりとアホ丸出し。切っとけよ。お前なんかカッマーじゃない。
一時間半の講演が終了すると、さっさと筆記用具を片付けて帰路につく地味カッマー。足取りは早い。慌てて追いかけるが、かなり距離をあけられてしまった。ようやく一本目の交差点の信号で追いつく。
「あの、隣の席の方ですよね」
「。。」
うっ、また無視だ。
「今日は研修かなにかですか」
「いえ、違います」
「あの、もしお時間あったらお茶でも……」
「急いでるんで」
信号が青に変わるやスタスタと早足で去ってしまった。声かけうざいってか、男に興味無いってか、俺はキャッチじゃね-ぞ。クソったれ。
惨めさ倍増、憎さ百倍。カッマーの下半身に肉棒を差し込みヒーヒー言わせてやりたい衝動はがぜん高くなってきた。いミクシィで「勝間和代」関連のコミュを検索すると、読書会や勉強会といった文
字をよく見かける。共通の本を読書して感想を言い合うものらしい。
読書会は平日朝7時からってのがほとんどで、つまり会社員やOLたちは仕事に出かける前に揃って
同じ本を読んでるってわけだ。
さすがに朝の7時からナンパってのはウマクいきそうにない。
どこかに午後の読書会ってのはないのか……あった、ありました。1月×日(土)午後3時より秋葉原某所。え〜と、現在の参加者はたった4名か。でも女性が一人でもいればいいわけで、まったくい
なければさっさと帰ってくればいいだけのことだ。
「異性との交際を目的とした参加を禁止しております」の一文はちょっと気にかかるが、二度も三度も参加するわけではないので大丈夫だろう。
寒風吹きすさぶ当日、時間ちょうどに会場の喫茶店に到着すると、すでに他の参加者は席についていた。俺を入れて合計6名、うち女子1名。正直どいつもこいつも寝起きのような冴えない面をしている。もっとエリートっぽいやつがガシガシと意見を戦わせるのかと思っていたが、どうやらそうではないみたい◎
そしてたった1名の女性参加者が、これまた微妙。田舎臭さが全面から漂うまさにイモ姉ちゃん。
芸能人に例えたら全盛期の森昌子か。いきなり暗雲立ち込める読書会だ。まずは自己紹介から。一人一人挨拶するのだが、全員声がちっちゃくて何をしゃべっているのかまったく不明だ。お前らそんなんじや絶対に出世しないよ。と、説教してやりたいが、関係ないので自重する。
しかしなんとここで奇跡というべき事態が発生した。今日が初参加という女性が「遅れてごめんなさい」と、息を切らてやってきたのだ。彼女の名前はA子、トウは立っているが、黒のカットソーの下に垣間見えるDカップと思しき胸はソソる。カッマーとしてはイケている部類なのではないか。どう考えてもターゲットは森昌子よりはA子だろう。
読書会は淡々と進んだ。森昌子が推薦した本がベタベタなラブストーリーで気持ち悪くなったり、他の男の小さな声に耳を傾けたりしながら、A子の一挙手一投足に目を配る。うん、やっぱりこのカッマーはレベルが高いぞ。
各人、持ってきた本の紹介が終わり、フリータイムになった。
ここで幸運にもA子の家と俺の家が近所であることが発覚した。これはチャンスだ。
3時間に及ぶ読書会は夕方5時にお開きとなり、不自然にならないよう俺はA子と帰路を共にした。
「●●さん(俺の本名)ってマスコミ関係のお仕事っておっしゃってましたよね」
「ええ、まあそうですね」
「へ〜、文才があるって、すごいですよねえ」
「いや、まあそんなこともないけどハハ」釣りで言えばグイグイと当たりが来ている感触だ。正直イケそうな予感はぷんぷんとしている。でもまだ5時なので、飲みに誘うには早いか.…..と、思案しているうちに乗り換え駅に着いてしまった。
「あの、近々食事でもしませんか」
「あついいですよ」
「明日か、明後日ってどうですか」
「明日は用事があるので、明後日ならいいですよ」
やった。こうなりや釣れたも同然だ。
しかし、待てど暮らせど彼女からメールは来なかった。どうなってんだよ、おい。二日前のあの約束はなんだってんだ。
キャバクラ嬢なら「まっ仕方ないか」で済ませられるが、あんたはキャリアアップしたいカッマーじゃないのか。常識はどうした、常識は!
と、説教してやりたいところだが、連絡取れないんじゃあそれも不可能だ。読書会は悪くないように思える。問題は時間帯だ。昼間の開催だと即日ホテル行きは厳しいかといって夜の読書会なんて、ドコを探しても見つからないし。
なので自分で主催することにした。あんなの、何も準備はいらないんだから開催は簡単だ。
しかも少数限定でターゲットを絞り込み、男から参加希望が来た場合はサクッと無視してしまえば、かなりオイシイのでは。
〃×月×日カッマー関連読書会スタート。新宿某所。勝間和代に関して語り合いましょう。かなり濃い読書会にしたいと思いますので少数精鋭″
この内容の告知を、日付をずらして何箇所かのネット掲示板に貼り付けてみたところ、掲載
初日、いきなり女性からメッセージが届いた。勝間関連の書籍に興味があるとのことだ。よし、これで参加者は締め切り!
当日、待ち合わせ場所のアルター墨に、一人ポッンと立っている女がいた。森泉に似たちよい派手なタイプだ。
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すぐ飲みにでも行きたい気分だが、さすがにそれも怪しいので近場の喫茶店へと入る。
「じゃあ、持ってきてもらった本を出して」
「はい」
カバンから出てきたのは、やはり勝間本だった。
「営業の力とか身に付けたくて、こういう本ばかり買ってます」
「ふ-ん。じゃあ一緒に読んでみようか」
隣に座り、1冊の本を両側からのぞき込む。かなりの密着感だ。
「ここはいいこと書いてるね。営業の考え方にも生かせるんじゃない?」
「そうですね。失敗が経験にもなりますしね」
アホらしい会話をしながら、肩をどんどん寄せていく。避けないってことは脈あり?
「お腹すいたから軽く飲んでいこつか?」
1時間足らずで読書会を終え、軽く誘ってみるとOKが出た。やっぱり夜に開催しておいて良かった。
居酒屋で話を聞くに、彼女は上京前は札幌のキャバクラでバイトしていたことがあり、今は学習教材の営業をしてるのだと。
たぶんプチ悪徳商法なんだろう。
そんなとこにもカッマーはいるんだな。ま、バリバリの上昇志向ってよりは、勝間的な前向きさにでも頼らないと精神が保たないタイプと見た。
さんざん飲ませまくってからホテル街へと引っ張っていく。
足取りはフラフラで、抵抗するどころかテンションは一員めだ。
「え、ホテル行くんですかぁ?ゴムつけてくださいね」
すでにメス、すでに生身の女だ。でもさらにこれがどう変貌するのか見てみたい。
まずはエレベーターの中で激しいディープキスをかまし、スカートの上から尻を撫で回す。
「ああぁ」
え、もうそんな声?まさかド淫乱?こうなりやトコトンやってやれと、部屋に入っていきなり陰茎を顔の前に持っていく。
「え〜、シャワーも浴びてないのに」
「いいからなめなって」
「だって-」
不満を漏らしつつもパックリとくわえてきた。硬いチンポが大好物のようで、むしやぶりつくさうになめている。体勢を変えてパンティの上から割れ目を指でなぞれば、シットリと湿り気をおびているのがわかった。
「入れてほしい?」
「うん」
「入れてって言いな」
「早く入れて」
よろしい。営業の力を身につけたいなら、こういう台詞を覚えなきゃね。
内は浅くせまく、グイグイと腫壁が肉棒を締め付けまさに名器の味わい。何度も体位を変え、激しくピストンを続ける。
「仕事よりセックスのほうが好きなんだる」
「ちがうう、ちがうう……」
否定しても、下半身はウソをつけない。壁に手を突き、立ちバックスタイルで激しく突かれ、ヒクヒクとさせていては、まったく説得力にかけるというものだ。
カッマーだって、メスはメス。ひん剥いてしまえばこんなもんだ。当たり前といえば当たり前のことなんだけど。
以来、テレビや雑誌で目を血ばらせているカッマーを見るたび、あのヒクヒクしたアナルを思い出してしまう俺だった。
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