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「ミケとセックスってどんな感じなんやろな」
 周りが答える。
「んー、なかなか厳しいでしょうね」
「ミケはしんどいでしょう」
「経験ないっすね」
 ミケって誰だろう。まさか猫じゃないだろな。
 編集長が部員の顔をひとりずつ見回し、俺を見て止まった。
「んじゃホリ、ミケとやってこいよ」
「あ、はい。で、ミケってどなたですか?」
「え、ミケも知らんと裏モノに入ってきたんか。あのな…」
 説明を聞いて唖然とした。ミケとは体重3ケタ(ミケタ)以上の女の通称らしい。ぽちゃ↓激ぽちゃ↓ミケ、と位が上がっていくのだそうだ。100キロ以上の女なんてどこにいるんだ…。
「先々月のファブリーズでクサマン退治したときの女、あれはミケだろ。あいつを出会い系でまた探せよ」
確かに2カ月前の特集に、おそろしくデブな女がいた。マン臭を計測するためだけにワリキリでつかまえたモンスターだ。あんなのとセックスできるのかよ…。
「いろんな体位を試してこいよ。あとガンキもしてくるように」
 ガンキって顔面騎乗のことだよな。クサマンのデブとそんなことすんの!?
 レアな美女と出会い系で再会することは困難でも、こんな相手に限って簡単に見つかるのだから皮肉なものだ。
 ミケの臭マン、琴美さん(仮名)とテンポよく話は進み、すぐにワリキリ交渉は成立した。プロフに『驚くほど太ってます』と書いてあるので、ライバルの買い手がいないようだ。待ち合わせ場所に、すぐソレとわかる巨漢がやってきた。運動会の大玉転がしの玉に服を着せたような女だ。
「こんにちはー。琴美さんですよね」
「どうも、今日は来てくれてありがとうね。私の姿を見てバックレる人も多いから」
顔面から大量の汗が吹き出している。これだけの肉を蓄えていれば平熱も高いのだろう。
行きたいラブホがあると言うのでついていくことにしたのだが、とにかく歩みが遅い。お年寄り並みのスピードだ。
やっとの思いでラブホへ。2人しかいないのにエレベータはギューギュー詰めだ。
「ごめんなさいね、狭くて」
「いえいえ、でもいつもエレベータ乗るとき気を遣って大変なんじゃないですか?」
「そうなの。いつも周りの視線を感じるし、ブザーが鳴るのが嫌だから人が多いと乗らないのよ」
普通の2人分、いや下手すりゃ3人分の体なのだから、そりゃブザーも鳴りまくることだろう。
部屋に入り、琴美さんが湯船に浸かりたいと言い出した。あれだけ汗をかいたのだから当然か。クサマン除去のためにも、さっさと入っていただこう。彼女が湯を張るために風呂場へ向かった。正面からだと入口に挟まってしまうので体を横向きにして入っていく。ミケっていろいろ大変そうだな。
浴槽のお湯がたまり、彼女が服を脱ぎ始めた。溢れんばかりの肉の塊があらわになる。
う…言葉が出ない。ファブリーズのときの写真は見ていたが、これは想像以上の迫力だ。肥大した肉は重力に負けて垂れ下がっているし、一つ一つの肉の段もデカい。小錦の体がちょうどこんな感じだったろうか。
「ちょっと腕を上げてもらってもいいですか?」
「はい」
「お肉たっぷたっぷですね」
「これ、デブ業界では振袖って言うのよ」
二の腕のお肉が垂れ下がり、ホームベースほどの大きさになっている。こんな肉まみれなのに、なぜかヒジから指先にかけては細い。人間の体には脂肪のつきにくい箇所があるようだ。
2人して浴室へ。琴美さんがシャワーを浴びる。背中に手が全然届かないのは当然のこと、下半身も腹の肉が邪魔をして上手く洗えていない。クサマンの原因はこのへんにもあるのだろう。このあと顔騎しないといけない俺の身にもなってくれよ。
お湯を浴びただけの彼女が、バランスを崩さないようにそっと浴槽に入る。勢いよくお湯があふれ、排水が追いつかない洪水状態に。
「あっはっはっは」
「ちょっと〜なにやってんすか?」
「お湯が一斉にあふれ出す感じが楽しいのよ」
 楽しくないって!なんとかして一緒に湯船に入ろうと試みたのだが、スペースがないのでどうにもこうにもいかず。仕方ないので先にあがってもらったら、お湯が全然残っていなかった。
 ベッドに移動し、いよいよミケとSEXだ。まずは手始めに顔騎からスタートだ。って、なんで手始めが顔騎なんだ。泣けてくる。でもあれこれ愛撫する気にはなれないし、イヤなことは先に済ませておくに越したことはないしな。
「じゃあ、顔面に乗ってもらえますか?」
「あら、いいの?」
「ちなみに体重ってどれくらいなんですか?」
「んーー、最近計ってないけど130とか? じゃあいくよー、よっこいっしょ」
「ぐほっ! ごほごほっ!」
クサイ! めちゃクサイ!巨大な肉塊によって目の前が真っ暗になった途端、排水溝のような腐った臭いが鼻を突き抜けた。ギブアップだ! こりゃクンニどころじゃない。死ぬぞ。ガンキ死だ。ベッドを叩いてギブアップを表しているのに、琴美さんは体重移動に手間取ってなかなかどいてくれない。ヤバイ。本気で呼吸ができないぞ。ああ、俺の人生はこんなとこで終わるのか…。
力を振り絞って肉塊を押しのけ、やっとのことで股間から抜け出し、一目散に洗面所へ。顔にこびりついたニオイを必死に洗い流す。はぁはぁ、俺、まだ生きてるよな?
ベッドに戻ると、琴美さんはダブルベッドをシングルベッドのように占領して仰向けで寝ていた。おっぱいは腹の肉のせいで行き場を失い、サイドの二の腕にくっついている。乳首の位置もありないほど外側だ。
では正常位から始めてみますか。自分の手でチンコをしごき、ほどよい固さになったところでゴムを装着。では、こいつをドコに入れればいいんでしょうか。
 脚を広げても太ももの肉がジャマで膣が見えない。両手で肉のカーテンをめくったら、ようやく真っ黒に染まった陰部が現れた。顔騎のときはよく見えなかったが股間の周辺はやはり洗えてないみたいで黒ずんでいる。垢が堆積しているのか?
半分くらいアソコは萎えてしまったが、意を決して挿入だ。ずぼっ。
ブヨブヨした脂肪の塊がチンコを包み込んだ。締まるとかそういう感覚ではなく、ただ脂肪に突っ込んでいる感じだ。新感覚のオナホールと思えば、これはこれで新鮮な感触かも。
 今度はバックだ。四つん這いにさせると、ケツの穴が見えないくらい肉があふれ、割れ目のあたりがこれもまた黒ずんでいて汚い。挿入しようとするも、尻から垂れ下がった脂肪が邪魔をしてチンコがなかなか奥へ進まない。クソッ。全然上手くいかないぞ。
「あの、ぜんぜん入らないんだけどいつもどうしてるんですか?」
「肉を持ち上げてもらって入れてるけど、ダメなら立ちバックかな」
立ちバックの方が腰を突き出せるので挿入がしやすいそうだ。ベッドからゆさゆさと身体を起こし壁越しに立つ彼女。尻の脂肪を両手で持ち上げて下から突き上げるよう腰を動かすと、なんとか挿入できた。
「あんっもっと突いて、もっと」
目前の全身の肉が波打つように動くのを見て、改めてとんでもない女とセックスしていることに気づかされた。しかし、このケツの肉が重いのなんのって。3分も持っていたら腕が悲鳴をあげたのでやめにした。はあ、セックスってこんなに苦しいものだっけ。
残る体位はひとつだ。
「あの、騎乗位をやってみたいんですが」
「本気で言ってるの? つぶれちゃいますよ」つぶれるって、マジか? 130キロが乗ったら人間はつぶれるのか? ガンキ死もゴメンだが、騎乗位で圧迫死もそうとう恥ずかしいぞ。
「じゃあ、そーっとお願いします。ゆっくりで」
「はいはい、よっこいしょ」
「ぐほっ」
ぐるしいぃ。まったく身動きがとれない。というかチンコはマンコにまったく届いてなくて、ただでかい肉の塊が体に乗っかってるだけだ。
「ね、無理でしょ?」
「うっ、はい」
「重い?」
「はい、重いです」
「もう、騎乗位なんかやったことないわよ。お肉がこんなだもの。入らないわよ。それに私だって動けないし」
左様ですか。あの、講釈はもういいので、早くどいてください…。
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