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郵便物を見たかい?まだならすぐに見に行った方がいい。キミの写真が入ってるから
『はい?アナタ誰ですか?』
『いいから、いますぐポストを見てみなよ。すぐにかけ直すから』
10分後、再び同じ番号をプッシュ。
『見たか?』
『……』
『おい、写真バラ撒かれたくなかったら何か言えよ』
『はぃ…』
真下はここぞとばかりに、思いつきの質問をぶつけた。
「こっちも心臓バクバクで緊張してたので、『初体験はいつだ?』とか『今まで何人とやった?』とかしょうもないこと聞いちやって。それでも『17才です。2人です』なんて馬鹿正直に答えてくれるもんだから、もぅ大興奮でした。これはスゴィぞと」
ここからは探偵のふりをしてかけなおす
「私は興信所の者だが、盗し撮り犯が置き捨てたバッグの中に、あなたのものと思しき写真がありました。裏に電話番号が書かれていたので電話したところです」
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いぶかしがる相手には、自分で撮った写真やビデオを見ながら、ベッドや机の位置、下着やタオルの色など具体的な特徴を伝え事実であることを確認させる。
「オナニー映像なんかがあれば、『水色の道具で性的な処理をなさってるときのものなんですが』
って感じですね。自分だとわかった時点でみんな絶句します」 
ここで真下はたたみかける。元のビデオテープはまだ犯人が持っているが、私が責任を持って回収するのでご安心ください。ただし…。
『回収を希望されるなら、誰にも相談しないでください。他の被害者の女性に迷惑がかかりますので』
わからぬ理屈である。何もするなと言うのか。でもこの人を裏切れば、誰がビデオを回収してくれるのだろう。とりあえず今は信じるしかないのでは。
ここから信頼関係を築き上げるまでに要する期間はおよそ2力月。毎日のように連絡を入れて"事件" の進み具合を伝えるのである。
『犯人には近づいてるけど、まだしっぽがつかめない。過去の男で心当たりはある?』
『手がかりが増えたのでもうすぐ発見できると思う。最近はなにか心配なことはない?』
親身なフリをしつつも、ときおり彼はわざと思い出させるかのように念を押す。私自身もあなたの恥ずかしい姿を見てしまつている男なのですと。サディストとは、生まれつき心理操作に長けた者なのかもしれない。2 力月に及ぶ電話によつて、彼女にとつてこの探偵は頼らざるを得ない、それでいて
恥部も筒抜けな、だから機嫌を損ねるわけにはいかない相手となつてしまつている。 
「ここまで来れば食事ぐらいできるようになります、しかもこっちのほうが強い立場で。会つて話すと、やっぱりどこか押しに弱い従順な子ばかりですね」
脈ありと見込んでからの行動は、以前と同じである。半ば強引に部屋へ上がり込み、さらに強引に関係を持ち、後は女性のM気質を利用して執拗に攻めるのみだ。
不倫をご両親に知られて大丈夫ですか
3年前からずつと主従関係が続いている女性がいる。現在大学4年生の彼女は、自室でのオナニーシーンを盗し撮りされ、人生を変えられてしまつた。
「テレホンセックスでした。携帯を持ちながらローターを股間に当てがつてたんです。出会い系サイトか何かの相手かと思ったんだけど、それが違ったみたいで」
観察をしばらく続けたある日、彼女が浴室へ向かった。ベッドの上に携帯を置いたまま。窓から腕を伸ばせば届く距離だ。
「すぐに携帯を盗み見たんです。メニューで番号をゲットして、メールのやり取りや写メもチェックしました。これが宝の山だったんです」
たまには奥さん大事にしてあげてね
離婚するつもりだよ
などのメールから、不倫していることがわかったのだ。
ニセ探偵は電話をかけた。手元にあなたのオナニーシーンの写真があるので云々。
そして、日をあらためて2 回目。電話の向こうの彼女が、小さな声で「かかってきた」と囁くのが聞こえた。そばに誰かいるのだろう。
怒りに震えた真下は、ここで一気に仕掛ける。
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『他人には一切他言無用だと伝えたのに、あなたは約束を破りましたね。申し訳ないけど、私
のような仕事をしてるとあなたが不倫してることもわかるんです。ご両親に知られて大丈夫なんですか?』
『困ります』
『それならデータを消してあげましょぅ。ただし条件がある。その男と別れてください。考えてみなよ。彼は5年も奥さんと肌を触れてないって言ってるようだけど、いま1 才半の子供がいるんだよ。知ってるの?』
咄嗟についたウソだった。だが彼女はそのことばを信じ込み、その場で泣きながら答えたという
『…わかりました…別れます』
後の流れに説明はいらないだろう。恋人を失った彼女は真下の飴とムチに踊らされ、その青春時代を今も彼のために犠牲にしている。
「何でも言うことを聞いてくれますよ。毎日お尻に8センチのアナルプラグを入れておけって命令してるけど、每日律儀に実行します。痛めつけられると嬉しいんですって」
悪魔のごとき行状を淡々と語る真下は、やはり人間性のカケラも失った鬼畜なのだと言うしかない。
いま現在の彼は、大学生の彼女との関係に充足しているのか、新たな行動は起こしていないという。
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