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2016年の年末。高田馬場
のルノアール。窓から見える外
の景色は、強い風が寒々として
います。
 
2016年最後のテーマを決
めるべく、佐藤編集長とボクは、
ぼんやりと窓の外を眺めており
ました。
「やっぱり年末年始となればア
レやろ。年始を迎える瞬間にエ
ンコー。コレやな!」
「はぁ……。でもそれって、裏
モノが毎年やっている『年越し
テレクラ』そのまんまじゃない
ですか。バリバリにカブります
よ」
「そうか……ホンマや」
 
ふたたび、窓の外をぼんやり
と眺めるボクたち。外を歩く女
子大生たちが寒そうに歪んだ顔
で通り過ぎていく。
「……寒そうやな。冷たい風を
いやがってる顔やで」
「ですね。無理矢理顔射された
みたいな顔してますね」
「町田は、ホンマに顔射が好き
やなぁ……」
 
そう言いながら笑う編集長の
顔が、ピタリと止まる。ゴゴゴ
ゴゴーっと、地響きが鳴る(※
演出です)。いつもの来た!
 
編集長に企画が降りてきた!
 
この直後、とんでもない企画を
発表するのだ!
「これはどうや!
 
年始を迎え
る瞬間にエンコーで顔射をす
る!
 
2017年を迎えた瞬間、
女の顔にぶっかけるんや!」
 
……今回降りてきた企画は、
かなりの勢いで、勢いだけでし
た。なんですか、その右脳だけ
で考えたような企画は!
「町田といえばエンコーのカリ
スマ。そして顔射のスペシャリ
ストでもあるやないか。そうな
ったら2016年を締めくくり、
2017年をはじめるにあたっ
て、コレ以上のテーマはない
で!」
 
そう言って満足そうにタバコ
をくゆらす編集長。
「今年の仕事、
締めたったー」みたいな顔です。
 
……と、いうことで、ボクの
年越しは決まってしまいました。
顔射をして過ごすそうです!
 
あと8カ月で
43
!!
 
そんなわけで今回は、「年越
しカウントダウン顔射」です。
みなさん、はじめて聞く単語で
しょ?
 
ボクもライターをはじ
めて
20
年近く経ちますが、今の
瞬間、はじめて書きました。
 
まず、年越しカウントダウン
顔射を成功させるには、いくつ
かのハードルがあります。
【その1】年越しの瞬間に一緒
にすごしてくれる子とアポがとれるのか?
 
そもそも年末に、エンコーし
たいと思う女が居るのか?
 
して、深夜の0時。つまり泊ま
り同然です。エンコー女なんて
ものはサクっと会って、サクっ
とセックスをして帰りたいもの。
見ず知らずのオッサンと一緒に年を迎えたいと思うのでしょう
か?
【その2】
12
31
日にラブホが
空いているのか?
 
ただでさえ、週末の土曜の夜
はラブホが完全に埋まります。
さらに大晦日。アポったところ
でホテルに入れないのは明白で
す。ジプシーのように、年末の
ホテル街を歩き回ることになる
でしょう。
【その3】そもそも顔射させて
くれる子がアポれるのか?
 
ボクも編集長に「エンコーの
カリスマ」と呼ばれるくらいに
は(※編集長しか呼んでいませ
ん)、エンコーを繰り返してま
いりました。しかしアポの段階
で「顔射させて!」というお願
いに「いいともー」とこたえて
くれる女子は皆無なのです。顔
射OKな子を探すこと自体、か
なり難しいことなんですよね。
【その4】顔射の瞬間を、年越
しタイミングに合わせることは
できるのか?
 
いくら顔射のスペシャリスト
と呼ばれているボクでも(※編
集長しか呼んでいません)、キ
ッカリ2017年になった瞬間、
射精できるのか?
 
そんなに自
由自
在なのか?
 
……と、軽くあげてみただけ
で、これだけの問題点があるの
です。いやー……コレってかな
り難しいミッションなんじゃな
いの??
 
この中で唯一なんとかなりそ
うなのは、【その2】のホテル
問題。これは、アポれたあとに
ラブホを探すんじゃなくて、あ
らかじめビジネスホテルかなん
かを予約しておけば解決です。
……と、いうことで新宿西口に
あるビジネスホテルを予約しま
した。大晦日値段だからなのか、
1万2000円と割高!
 
それにしても、若いときは大
晦日の夜0時の瞬間にジャンプ
して「年越しの瞬間、俺は地球
上にいなかったのだぜ!」と得
意顔で言ったりしたものです。
しかし、2017年の8月で
43
歳になるボクとしては、かなり
ハードルの高い年越しです。
「一
年の計は元旦にあり」とよく言
いますが、そんな元旦を迎えた
ところで、ボクの2017年は
上がり目があるのでしょうか?
 
まさか12月31日の当日から探し出すのも危険ということで、数日前からアポを開始。……しかし、まったくアポれません! 「今日なら会えるけど、年末は無理」
「大晦日は実家に帰ってしまうので……」
「一緒に泊まるってこと? いつ? 大晦日? 無理でしょ!(笑)」 
……まぁ、そうだよね。せっかくの年越しを、援交男と過ごそうとは思わないよね。
当初は18歳〜20代前半までで探していたのですが、まったく相手にされません。年増は本当にイヤですが、20代半ばから30歳まで年齢層を広げてみます。どうだ!
「今日なら会えるけど、年末は無理」
「大晦日は実家に帰ってしまうので……」
「一緒に泊まるってこと? いつ?大晦日? 無理でしょ!(笑)」
あれ? デジャヴ??全然ダメです。やっぱり援交女も、数日前から大晦日を援交で過ごす踏ん切りはつかないのでしょう。まだ31日まで日にちもあるし、「もっと有意義な過ごし方があるんじゃないかしら?」とギリギリまで粘りたいんでしょう。わかるわかる。 
と、なると本当に危険ですが、31日にチャンスをかけるしかありません。大晦日の夜になって、
「あー、実家に帰ろうかなとも思ったし、友達とカウントダウンしようとも思ったけど、結局ひとりだわー。こうなったら援交相手でも探そう。出会い系アプリにタッチ!」という子も出てくることでしょう。 
││そして、結局1本もアポが取れずに12月31日を迎えてしまいました。
朝からずっとアポ取りを繰り返していますが、「昼から会いたいです」「19時過ぎに新宿で会える人いませんか?」と、早い時間の募集はあるものの、さすがに泊まりや年越し時間を求める女はいません。
……ハァ〜〜、コレはどうしたもんだろう 
15時にビジネスホテルにチェックイン。ベッドに寝転びながら、ひたすらアポ取り。しかし結果がなかなか出ません。 
見るともなく、つけっぱなしだったテレビが急に賑やかになる。あれ……?? 
紅白歌合戦、始まっちゃったよ!!
華やかにスタートした紅白をぼんやりと見ながら、窓の外に視線を移す。窓の外は、寒そうな暗闇の空。……今回のテーマ、本当に大丈夫なのかしら。 
テレビの中では、AKB48が歌っていた。国民投票の選抜選挙で、人気投票が行なわれ、1位となった山本彩が涙を浮かべながら歌っている。 
……泣きたいのは、こっちの方だよ。全然アポれません。今回のテーマ、本当に難しいわ! 
ほぼ諦めムードで紅白を観ていると、突然スマホから「ピロン♪」と電子音が鳴る。
「これから会えませんか? 新宿にいます」
はいはい。またコレね。これに対して「じゃあ、年越しまで一緒に居れる?」とか「顔射させてくれる?」って返すと「無理」とか「アホ」とか「死ね」って返ってくるんだよね。知ってる知っる。 
……まてよ。ベッドの横に付いているデジタル時計を確認する。時間は22時10分。年越しまで2時間ないじゃないか! 
これから待ち合わせの場所まで行って、再びこのビジネスホテルに連れて戻ってくる。それだけで30分はかかる。で、プレイ時間を1時間半と考えると、ちょうど射精の時間は0時になるじゃないか!!コレは行くしかない!!! 
ここでこの女を逃したら、もう機会はないかもしれない。言うなればラストチャンス!慎重にメッセージを返します。
「2万円で会いたいんですけど、時間は大丈夫ですか?今から会うと、終わるの0時とかになっちゃうかもしれないですけど」 
恐る恐る敬語で返す。すると1分もせずに返事が戻ってきました。
「まぁ、大丈夫です。今日は、夜中も電車走ってますから」
来た!!大晦日は夜中の間、ずっと電車が走っています! 
JRに乾杯!! 相手は、25歳のあずささん。
ここでは、あえて顔射については言わず、まずは待ち合わせの場所を決めます。元、コマ劇場であるTOHOビルの前に決定です。 
光りの速さで支度をして、歌舞伎町に向いました。
外は、寒々とした風と、なんとなく楽しそうな人たち。TOHOビル前に着く。あらかじめ聞いていたベージュのコートに黒の細身のジーンズという、あずささんを探します。どれどれ。
……いました。あれに間違いありません。肩くらいまでの茶髪。ベージュのコート。「細身の黒いジーンズ」と言っていたのでスレンダー体型かしらと思っていましたが、思っていたよりもぽっちゃりです。細身のジーンズがぱっつんぱっつんです。 
顔は、バブル芸人の平野ノラみたいな顔してます。完全にハズレです。うわーー、コレはキツい! 
この女と年越ししなきゃいけないのかよ! 
ガックリと肩を落としながら、平野ノラことあずささんに近づきます。ハァ〜〜。
「すいません、あずささんですか?」
「はい。そうです。町田さん?」
「そうそう。で、あのさ。今日、そこいらのホテル、めっちゃ混んでるんだよね。なんで、俺の泊まってるビジネスホテルでもいい?」
そう言うと、眉をひそめるノラ。
「……え? それはちょっと心配だなー。別に、ホテルじゃなくても、そこらへんにあるレンタルスペースでもよくないですか?そういうところだったら空いてますよ?」
「心配って? 大丈夫だよ(笑)」
「だって、ホテルに入ったら、他の男の人がいたりしたら怖いんですけど」
「いないいない(笑)」
「いるのに、『そう、他の男がいるんだ』って正直に言うヤカラはいないですよ。それは、無理です。歌舞伎町で、こういうことをするっていうのは、それなりにリスクヘッジを心がけていないと、生きていくことは出来ないんですよ?」
……何コイツ??すっげーめんどくさいんですけど!っていうか、芝居がかった感じが、ちょっとアレな感じです。怖いしキモい!
「とにかく、レンタルスペースじゃなきゃ、アタシはあなたとそういうコトはできないですね。どうする?イエス?ノー?」
「う〜〜ん。レンタルスペースって苦手なんだよね。最低でも1時間半はエッチするわけじゃん?
そうなったらホテルのほうがゆっくりできるじゃん?」
「ゆっくりする必要は、ないでしょ? エッチだって、1時間以内に終わらせてほしいんだけど。アタシも忙しいから」
「え? さっきやりとりしてたときは、0時すぎても大丈夫って言ってなかった?」
「大丈夫、というのは、あくまでも〝可能〞ってこと。可能と希望は別じゃない?」
なんなんだよ!顔は平野ノラだし、体型はデブだし、しゃべり方はキモいし!
良いところなんてイッコもないじゃん!
こんなクソみたいな女を抱くのに、なんでボクは必死に交渉してるんだ!
最悪な大晦日だよ!
時計を見ると、22時30分。
あと1時間半で新年です。このクソ女を逃したら、間違いなくチェックメイト。完全に失敗です。クソ! もう背に腹は代えられん!
「……わかったよ。じゃあ、レンタルスペースでいいよ。でも、オレってイクの遅いから1時間半はかかると思うよ? 
新年迎えちゃうけどかまわないよね?」
「私、めっちゃウマいから、すぐにイカせるから大丈夫だよ!」
ニヤリと笑うノラ。もう、完全なホラーです。もうやだ。2016年の締めがコレかよ!
はあぁ、ロクな年じゃなかったわ……。
歌舞伎町の東通りにあるレンタルスペースに入る。90分2000円の部屋を借り、狭い廊下を進む。ボクら以外にも客はいるらしく、壁の向こうから、ぼそぼそと話す声が微かに聞こえる。
部屋に入ると、シャワーボックスと小さなベッド。しかも掛け布団も敷き布団もないベッドです。その様子はまるで、一昔前のハコ型のヘルスのよう。昔はここ、本当にヘルスだったかもしれません。
「じゃあ、服を脱いでベッドに横になって」
ええ???なにそれ!一昔前のハコ型のヘルスにいるヘルス嬢のセリフだよ、それ。「ちょ、ちょっと待ってよ。普通にセックスしようよ」
「私にとっては、それが普通なんだけど」
「普通はキスしたり、服を脱がせあったりするじゃん!そんな、裸になって寝ろだなんて、フーゾクみたいじゃん!」
「私、元、フーゾクやってたよ?」
はーーい!出ました!はい、出ました!
たまにいるムカつくフーゾク嬢。それでした! マジかよ !!素人とのセックスがエンコーの醍醐味だというのに。これじゃあ、ただの本番店に来ただけじゃん!最悪ですよ!!2016年は、
「フーゾク噂の真相」が「エンコー噂の真相」になってしまうんじゃないかってくらい、エンコーにこだわってやってきたのに、最後の最後でフーゾク嬢かよ!チクショーー!
時計を見ると、22時45分。新年まであと75分。フーゾク嬢のテクに75分間耐えなければいけません。
「私、めっちゃウマいから!」と自信満々のノラにイカされないように耐えることは出来るのでしょうか??とりあえず服を脱ぎ、言われた通りベッドに横になる。すると、ノラも服を脱ぎ下着姿に。お腹がぽっこり出ていて、地獄の餓鬼みたいな体型です。ヒーーッ!
ボクの上に覆い被さってきたと思ったら、左右の乳首を10秒ずつ高速で舐め、そのまま下に降りてフェラをはじめました。完全におざなりなフーゾク嬢のそれです。唾液で濡れた両乳首が冷たい。
ジュポッ、ジュポッ、ジュポッ。 
フェラ音が、暗いレンタルルームの中にこだまする。全然、気持ちよくありません。さすがに勃ちはするけど、全然ウマくないじゃんか!コレでよく「めっちゃウマい」とか言えたな、オイ!
「じゃあ、入れて」 
えええ?? 待って待って、服を脱いでベッドに横になってから5分くらいしか経ってないよ!
枕元に置いておいたスマホを見ると、22時49分。リアルに5分すら経ってないじゃん!!
「いや……もうちょっとヤってよ。オレ、イクの遅いから、フェラで気持ちよくしてもらわないと、1時間くらいイケないと思うよ」
「それは無理でしょ。アゴ痛いし」
「……じゃあ、こっちから攻めさせてよ」
「私、触られるのあんまり好きじゃないんだよね」
いやーー、ボクも2016年の最後に、エラいもんを引いたな!!ここまでのクソ、エンコーでもフーゾクでも、なかなかお目にかかれないよ!っていうか、顔射の交渉ってイッコもしてないけど、コレは無理なんじゃないかな……。本当は、セックスしてイク瞬間に「顔にかけさせて」と、土壇場で交渉しようと思っていたんです。で、イヤがったら「プラスで払うから!」と金をチラつかせる。最高でも1万円出せば、どんな女でもオチますから。……でもこの女の場合、それも心配です。一応、先に交渉してみましょう。
「えっと、あのさ。最後、イクときなんだけど、顔にかけさせてほしいんだよね」
「無理」 
間髪入れず即答です。まぁ、そうだよね。でも、ここまでは想定範囲内ですよ。「そこをお願い。プラスで払うから」
「無理」
「プラス5千円は?」
「無理」
「えーー、じゃあ8千円」
「無理」
「お願い。わかった、じゃあ1万円だすよ」
「無理」 
ええーー?? なんで?どうして??全然心動かないんですけど !?意味わかんない!!
「っていうか、アポイントを取るときにそんなこと言ってなかったじゃない?そういうのって無理なんだけど。それにそもそも顔射なんて最低な行為、絶対無理」
「そうだよね。わかる。でも、そこをお願いできないかな」
「できない」 
今、「ピシャリ」と音がしたよ! 
こうなったら、こちらの思惑を全部言ったほうがよさそうだ。もしダメなら諦めるしかない!
え〜い、ままよ!!
「っていうかさ、実は2016年から、2017年にかけて、年越しの瞬間、顔射をしながら迎えたいんだよ。カウントダウンで顔射って感じで。もしやらせてくれるなら、ここのレンタルスペース代とは別で、3万5千円までだすから!」
「無理」
……終わったーー!最悪だ! チェックメイトォーーー!!そうなったら、もうこんな女と1秒だって一緒に居たくない! さっさと逃げ出してやる!
「……そっか。もう、そうなったら無理だわ。悪いんだけど、やめるわ」
そう言って、服を着るボク。
「はぁ?別にいいけど。でも2万円はもらうから」
「いやいやいや。それは無理でしょ?セックスしてないわけだし」
「だって、セックスしないのはそっちの都合じゃない?こっちはフェラまでしてんだから。ちゃんと金払ってよ。払わないんだったら、店の人呼ぶよ?」
「……店?」
「あ、コレ、援デリだから。このレンタルルームの外に、店の人待機してるからね」
目の前が真っ暗になりました。時計は、23時25分。もうすぐ、
新年がやってこようとしていました。 
タクシーでビジネスホテルに戻り、ベッドにごろんと横になる。 
結局、2万円を1万8千円に値切り(ホテル代込みの2万円にしてもらいました)、逃げるように帰ってきました。完敗です。
テレビを付けると、紅白はすでに終わり、『ゆく年くる年』が始まっていました。チャンネルを変えると、『ダウンタウンの笑ってはいけない24時』がやっていました。ぼんやりとそれを眺める。笑うわけでもなく、ただぼんやりと。 
……終わった。もう今年も残り20分。今から援交募集の女を探すのは不可能です。顔射のオプションOKのフーゾク嬢を呼ぶことすら時間がありません。せめてもの抵抗で、顔射は出来なかったけど、オナニーして、年越しの瞬間に射精だけでもしようかしら。
……いや、それもせつないな。
っていうか、その年の迎え方。21歳のときの年越しにやったな。あれから約20年。ボクは何も成長していない……。こんな気持ちで新年を迎えるとは思わなかったよ。
テレビの中では、ダウンタウンとココリコと月亭方正が、肝試しっぽいことをやっている。この人たちも、毎年毎年、大変だなぁ。 
ふと、スマホを見る。
0時14分。 
……いつの間にか新年がやってきていた。なんの抵抗も出来ず、新年を迎えてしまいました。
今回のテーマ、本当に難しすぎました。編集長と読者のみなさんには申し訳ありませんが、これが現実です。2017年、町田足土は、このようなスタートです。
ベッドでゴロゴロしながらテレビを眺めていると、いつの間にやら寝てしまいました。そして目が覚めると、朝の10時。2017年1月1日の朝です。
なんとなくスマホの画面を見る。すると「新しいメッセージが届いています」の文字。
昨日、盛大にバラまいた募集のメッセージに今さら喰い付いてきたコがいたようです。どれどれ。
「できたら、今日の午前中11時からとか会えますか?新宿です」
年齢は19歳のゆきちゃん。アイコンの写真を見ると、パッチリした目に茶髪。けっこうカワイイ。いいじゃない。年越しカウントダウン顔射はできなかったけど、新年あけまして顔射はできるんじゃない? 
しかしもったいないのは11時!このホテル、10時半にチェックアウトなのです。ラブホジプシーにならないために借りたこのホテルも、結局、紅白とダウンタウンを見るためにだけに使ってしまいました。
「ぜひ会いたいな。待ち合わせ場所はどこにする?」
「職安通りのドンキはどうですか?」
「了解!」 
速攻アポが取れました。昨日、アレだけ苦労したのはなんだったのでしょう。
待ち合わせたゆきちゃんを見て、驚きました。パッチリの目。そこに黒ブチのメガネ。服の上からでもわかる巨乳っぷり! 
しかも体型も太っていません。顔も、乃木坂46の生田絵梨花ちゃんに似た、けっこうな可愛さです。かなりのアタリですよ、コレ!!
2016年の厄は、平野ノラに払った2万円で払えたのでしょうか。地獄のノラも金次第です。
「っていうか超可愛いね!」
ホテルの部屋に入り、ベッドに座る。
「いや、そんなことないですよ!本当に。メガネだし」
「いや、メガネも可愛いよ。なんかエンコーとかしなさそう。芸能人でいうと、誰に似てるって言われる?」
「あー、私はよくわからないんですけど、乃木坂46の生田絵梨花ちゃんって子に似てるってすごく言われます」
「ウン、マジで似てるよ。っていうか、また会いたいくらいだよ」
「本当ですか? 全然、会ってほしいです。サイト以外でも連絡取れますか? あとでライン交換しましょうよ」 
いいじゃない。こんなに可愛いのに援交に前のめり。悪くないじゃない。
「ちなみに、ハメ撮りってしたことある?」
「えーー。ないですよ!(笑)」
「してもいいかな?」
「え……。それはちょっと……。流されると困るので……」
「いやいや、大丈夫だよ。個人的に楽しむだけだから。っていうか、今、ネットとかにアップしたら、完全に犯罪だから。今、アップした人たち、すごい数が逮捕されてるからね。知ってるでしょ?」
そんなことはないけど、そう言ってみる。
「あ、はい。聞いたことあります」
聞いたことあるんだ!
「オレも逮捕なんてされたくないからさ、大丈夫だから撮らせてよ。まぁ、趣味なんで」
「あー……じゃあ、はい」
キターーー !!
新年一発目のセックス、ハメ撮り交渉成功です! 
厄は〜外!
まずは優しく髪をナデながら、キス。舌を絡めると、ゆきちゃんもゆっくりとそれに応える。ぬろんとした舌が美味しい! キスしている舌のアップをインカメラで撮影する。じゅるるっという音がスマホに収録されていきます。いいねぇ。
続いて、オッパイを舐めながら、指マン。にゅぷにゅぷと柔らかい肉穴が心地良い。もちろん撮影も忘れません。そのカメラをぼうっとした表情で見つめるゆきちゃん。
「ハメ撮りは、はじめて?」
「あ……、はい。なんか撮影って、カメラをその辺に立てかけて固定で撮るのかと思ってました。スマホを持ったまま撮るんですね」
「そうだね。やっぱりダイナミックかつ、臨場感を大事にしてるんだよね」
そう言いながら、高速で指マンをしていると、「……んーっ!!」
と声が出ました。おや、いいじゃないか。お正月だしね。パァーっと声出していこうよ。
さらに中指に力を入れて高速で動かす。ゆきちゃん、目を閉じて「あああーーー!」と大声をあげます。いいぞいいぞ!
「ゆきちゃん? マンコ気持ちイイの?」
「……気持ちいい! 気持ちいいです!」
「潮とか噴いちゃうタイプ?」 
そう聞くと、メガネごしにチラッとボクの目を見て、コクッと小さく頷く。そして再びギュっと目を閉じる。 
うっわーー! ナニ今の!超可愛いんですけど! その反応、自分で考えたの?
こうなったら、一発潮を噴かせてあげようじゃありませんか!お正月ですもん!
指先を軽く曲げ、中指の腹を子宮の入口の上あたり当てる。そしてそのまま軽く引っ掻くように高速指マン!!
「ああああああああ! すご……ああああああああ!!!!」
部屋中に声が響きわたる。スマホカメラに収録される。いいぞいいぞ!イッチャって!
お潮噴いちゃって!♪も〜、い〜くつ寝る〜と〜、お潮噴き〜〜♪
「やだ! でる! でちゃあああああ!!」
次の瞬間、右手に温かいものが! 
指をサッと抜くと、ゆきちゃんのムァンコから水が!おめでとうございまぁ〜〜す! 
ぐったりとしているゆきちゃんに、そのままティンコを挿入。生ですけどイヤがる素振りは見せません。ある意味、お年玉のようなものです。
「ああぁぁぁ……ダメぇ……気持ち…いい」 
ぐったりとした表情。メガネの奥のトローンとした瞳。そのすべてを撮影しております。潮でビッチャビチャになったムァンコにボクの生ティンコがスムーズに吸い込まれていきます。あぁ、気持ちいい! 
こいつは春から、縁起がいいわぁ! 
絶頂は、すぐにやってきました。……っていうか、さっきから何度か、ちょびちょびとムァンコの中に小分けで出ています。でも次に来るのは、完全な大物の射精です。コイツを顔にぶっかけなくては! 
新年あけまして顔射です! 
「ゆきちゃん、そろそろイクよ?」
「ん……あ、はい……外に……」
「うん。大丈夫!外に出すからね!(ちょびちょび、中に出ちゃってはいるけど)」
ハメ撮りをOKしてくれたゆきちゃんなら、顔射の交渉もうまくいくかもしれませんが、ここは安全を取って、何も言わずに顔射してしまいましょう。
腰を深く突き刺す。子宮の入口にガンガンガン 
っとブチ当てると、腰から玉、そしてサオに快感が走る!!!イクぞ!!
じゅっぽんとティンコを引き抜き、ヒザを立て、顔に一歩近づく。ティンコをゆきちゃんの顔にセットした瞬間、快感とともにティンコから白い液が!
「ああー。やだぁーー……」 
力なく声をあげるゆきちゃんの鼻のあたりとメガネに、ビシャッと精液が叩き付けられる。さらにティンコをこすると、第2弾がほっぺたにピッシャリとかかる。すごい! 
昨日から溜まりに溜まった精液! 白〜い。あぁ〜〜、気持ちよがったぁ〜〜。
メガネごとドロドロになったゆきちゃん。ピクリとも動きません。生きてる? 
ティッシュで顔を拭いてあげると、なんか
表情が暗い。あれ?怒ってる?
「……メガネに精子は……引きました」 
結局、別れるときに「あ、ラインの交換、するんだよね?」と聞くと、「……やっぱりいいです」と断られましたとさ。
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