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同窓会の季節だが、昨年末に参加した同窓会ほど刺激的だったものはない。あんなことが起きたのは全国でもあの場だけだったのでは?
12月の暮れ、同窓会が開かれた。集まったのはおよそ30人。クラスごちゃ混ぜの、だからまるで初対面のようなメンバーまでいる会合だ。ひとまずは仲の良かった男連中と一緒に飲むこと1時間、やっとのことで自己紹介タイムが始まった。仕事や家族の話など、いかにも35才らしいありきたりな紹介が続くなか、ある一人の女がとんでもないことを言い出した。
「9年前に離婚してシングルマザーです! 仕事はキャバやってスナックやって、ぶっちゃけ若いときはヘルスも少し! いま駅裏の○○っていうスナックにいるので、みんなで遊びにきてくださ〜い!」彼女の名は福間(仮名)。学時代は1年だけ同じクラスだったが、やや悪グループの彼女とは特にしゃべった記憶がない。ルックスも中の下くらいだったし、好意の対象とはほど遠かった。
 当時のキャラからしてシングルマザーになったのはさもありなんだし、スナック勤務も納得できる。でもヘルス経験をこんな場で開けっぴろげにしゃべるような女だったとは。普通の感覚じゃないぞ、こいつ。福間の自己紹介に、案の定、会場の波は引いた。特に女連中は汚らわしいものでも見るような目だ。どうやらこの福間、他の女子たちは今でも仲のいい女友達と連れ添って参加しているというのに、彼女だけ単身で来ているようだ。ま、この性格なら友達がいないのもムリないか。
「今ちょっとお客さんにならせてよ」
 自然と席が動き始めたところで福間の隣に移動した。
「福間久しぶり」
「うん、久しぶりだね〜」
 オレの肩をポンとたたく彼女は、もうすでに酔っ払っているようだ。
「今日、子供は?」
「家で留守番」
「大きいんだっけ?」
「うん、もう学生」
肩からだらしなくブラ紐をのぞかせているあたり、いかにも水商売歴の長さを感じさせる。
「そういえばさ、ヘルスやってたんだって?」
「うん、やってたよ〜。あんときはけっこう金持ちだったな〜」
まったく躊躇する様子がない。ならばこちらも軽いカンジでいこう。
「うわぁ、教えてくれたら遊びに行ったのに」
「えー、風俗とか行くの?」
「いや、あんまり行かないけど福間がいるなら行きたかったな」
「うっそー。でもちょっと嬉しいかも〜」
こいつはどういう神経をしてるんだろう。恥じらいの概念がないのか。俺はコップに残ったビールを一気に飲み干し、勢いに任せて言った。
「そしたらさ、今ちょっとお客さんにならせてよ。トイレでさくっと」
「え〜」
なんと、彼女の表情はいやがっていない。
「もちろん、タダとは言わないからさ。1万でどう?」
「ホントに? じゃあ行こうかな」
あっさり話はまとまった。2人でトイレに入り急いでズボンを下げると、福間はすぐさま口に咥えてくれた。ジュポジュポ音がわざとらしいが、さすがと言うべきか、なかなかのテクだ。ほどなくして、俺は彼女の口の中で射精に至った。席に戻ってからしばらくはこの一件を内緒にしていたのだが、男たちとこっそり福間のヘルス発言を話題にしていたとき、つい自慢げに漏らしてしまった。
「さっき1万でヌイてもらったよ、トイレで」
「は、マジかよ!」
これをきっかけに、この日、福間の荒稼ぎが始まることになる。まずは男の一人がすぐさま立ち上がり福間のとなりに陣取り、そのわずか5分後に2人でトイレへ消えた。商談成立だ。そしてヤツらが帰ってきたら、次の男が福間にせまり、またトイレへ。なにせ30人近くもいる集まりだから、じっくり観察してなければ誰と誰がどこへ消えたかなんてわかりはしない。福間にとって相手は誰でもいいらしい。さっき「俺、あいつの名前も顔も初めて知ったんだけど」と言っていた男とまで、トイレへ向かうのだから。いや、むしろそのほうが気楽でいいのか?なにより俺が恐れ入ったのは、疲れた素振りすら見せない彼女の態度だ。もう5人以上の相手をしているはずなのに、席に戻ってはぐびぐびビールをあおっているのだから。母は強しだ。
 一次会が終了した時点で、女子の全員と男子一部が帰宅し、残された男たちは二次会の会場へ。そこで皆の報告をまとめたところ、本日、福間にヌイてもらった男は全部で8人。うち1人は金がないからと5千円にまけてもらったそうなので、7万5千円の上がりとなる計算だ。同級生シングルマザーの生活を助けてやったことを祝し、俺たちは乾杯した。
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